あこがれの GRECO GO II!

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 さてその後の GO 2 ですが、まずはローラーナットの取り付けですね。

 クロムだから使う事は無いかも?と、思いつつも上の2つが部屋にキープされておりました(^_^;)。どちらも新品だったりします。チューニングの狂わないストラトに付けたのと同じフェンダーのローラーナットと、All Pars 製の丸加スペシャル Mark2 に付けたのと同じと思われるものの、2つです。

 で、この二つは上の様に弦間ピッチ並びに全幅が微妙に違っております。

 横幅的にはフェンダーの方がほぼぴったりだったのですが、弦間ピッチでは All Parts 製の方が、1弦6弦が端に寄りすぎなくて弾きやすそうに感じました。

 上の様にナットの横に少し隙間が出来ますが、All Parts 製を採用いたしまする。

 いつもの様にナットの取り付け位置を削ります。毎度見慣れた作業となりましたが、今回は最近手に入れた充電式の小さめのドリルなども使ってみました。

 でもやっぱり細かい整形は、手作業ですねぇ。

 で、0フレットと弦高を合わせていって、最終的には上のような形になりました。階段状になった上の段は、後で何か埋木いたしましょうかね。

 で、無事ローラーナットは取り付け終了したのですが、ロックペッグがまだ入手できておりません。新品でも 5000円以内で手に入れられそうですが、掘り出し物が出ないかと、のんびり待っております。(^_^;)。

 でも、弦のペグへの巻き付け方で、ある程度ロックペグと同様の状態にも出来ちゃったりして・・・。

 最近はフロイドローズ&ロックナットのギターばかりだったので、ペグの所での弦のゆるみなど気になりませんでおりましたが、大昔、チューニングの狂いにくい巻き方ってんで、上のような巻き方があったのを思い出してやってみました。この巻き方で弦をピ〜ンと張った状態で巻き数を少なくすれば、ロックペグと同様の効果になるかも?と思ってやってみました。

 上の様にほとんど半巻きくらいでチューニングできちゃいました。この状態でけっこう狂いません。ただ難点も少しあります。
 マグナムロックだと、弦の出どころがもっと下のぎりぎりの所のはずなのですが、このペグのポストで反巻き程度だと弦の出どころが高くて、ナットの所でのテンションがちょっと足りない感じであります。また、上に向けた弦の方が巻き付けている弦に強い力で押し付けられているので、改造途中で頻繁に弦を巻いたり外したりを繰り返していると、この挟まれている部分で弦が切れます。いじらないで普通に使っている分には、これでもロック効果は十分かも?って感じです。

 


 

 さて、いろいろとあちこちいじっているうちに、あのブリッジのリング状の金具がなぜ外れてしまったのか、ちょっとわかったような気がします。

 弦を張らない状態だと、ブリッジは当然後ろ側に倒れますが、このブリッジのナイフエッジ部分はあまり鋭くないため、下の写真の様に、ブリッジとスタッドの接点が外れて、上に持ち上がっちゃうようであります。

 で、ブリッジが抜けない様に、スタッドの上には6角ナットがついているのですが、ここで無理な力がかかるので、あのリングが外れたのではないか?と思われます。

 弦を張らずに長い事放置するような場合は、スタッドの上のナットを上の様に外しておくとか、ブリッジ自体を取り外しておいた方が良さそうです。

 だいたい弦を緩める作業の時、私はブリッジの後ろに柔らかいものを挟む様にしておりますが、この GO 2 は真ん中にアームハウジングがあるので、上の様にブリッジの後ろにスペーサーを2個挟んで作業してました。

 弦をちゃんと張ってフローティングにしている状態では、変な力はかからず、ちゃんとブリッジプレートと水平に力がかかっているようなので、もう一ヶ月ほど弾き倒しておりますが、あのリングは外れずに、無事使えております。耐久テストは一応クリアかな?でも、ライブとかでアドレナリン任せにアームを激しく動かしてどうかは・・・?わかりませんけどね。

 それと・・・・

 最初の所見の時に、アームアップの時にはアームのハウジングがザグリにぶつかる、と書きましたが、ちゃんと弦を張り、きちんと調整したらば、穴にぶつかる事無くブリッジは動きました。ちゃんと設計されいたのですね。グレコさんごめんなさいm(__)m。


 

 さて、続いては電気系統の見直しと参りましょう。

 上がオリジナルの回路ですが、ちょっと気に入らない所もありますねぇ。

 ボリューム、トーンはどれも 500kΩ でしたが、アウトプットから見て常に3個もぶら下がっているというのは、ちょっともったいないかも?ピックアップはシングルコイルとはいえ、10kΩ近くありますからねぇ。

 まず、センターの独立ボリュームですが、スイッチの後ではなく、前に付けた方が使わない時はボリュームも切り離されて良いかも・・・・、いや、そもそもセンターに独立したボリュームは必要だろうか?ピックアップの選択は基本的にはトグルスイッチで、リアとセンターの切り替え。センターだけの音にしたいって時は、Volum1 を"0"に絞って、さらにミニスイッチを on にするという、ふた手間あるわけで、センターの音だけ出したい、って使い方はしないだろう・・・。
 だったら、センターの音量はピックアップの高さであらかじめ決めといて、フロント or リアにプラスするだけ、っていう役目に徹した方が合理的かも?ならば、センターオフの 6p のスイッチで逆位相でもミックスできる様にしましょう!

 そしてトーンですが、例の「ダンカンは直結で使え!」で検証した様にトーン回路は取っ払った方が、おと抜けは良くなるのですが、私の今までの改造では、けっこうトーンを残していますよね。それは、歪ませといてトーンを"0"に絞った時の音ってのも、実は好きでけっこう使うからなのでした。

 で、前からこうした方が本当は良いよなぁ〜と思っていたのが、トーンをスイッチにしてしまって"10" か "0" かを切り替える様にするって方法です。トーンを使うとはいっても途中まで絞って使うってことは私の使い方ではまず無いので、こっちの方が操作性も良いのですが、ゴールドのミニスイッチって、まず無いですよね?なので単なる見た目の問題で、ゴールドメタルノブが2個ついた形のギターにしていたのですが、今回のこの GO 2 は、クロームパーツですので、トーンもスイッチにしちゃいましょう!

 

 で、上のような回路に変更いたしました。可変抵抗は 500kΩ 1個だけになりました。センターの位相反転もリアとだとちょっとキツすぎるけど、フロントと、またはフロント&リアのミックスに逆相で入れてやると、けっこう気持ちよい音になったりします。

 結果、コントロールの所には穴が一個余ってますので、9p のスイッチを入れて、トグルスイッチやフェイズスイッチがどの位置にあっても、一発でセンターオンリーになるスイッチってのも付けられそうだけど・・・・、まぁそれは追々かな?そもそもフロントリアだけでも満足は満足なんですけどね!(^_-)。


 

 さて、回路もいじって、弦高やブリッジの調整もきっちりやってやると、なんかね、ピックアップのパワーもちょっとアップしたような、ピークが立ってきたような、なんかとってもいい感じになってしまいまして、リアだけは替えるかも?と前ページで書いてましたが、「ピックアップ探しの旅〜」の所でも書いた様に、この GO 2 のシングルピックアップは、なんか理想のピックアップに思えてきちゃいました。

 ただ、問題が一つだけ・・・・ハムノイズです。いや、普通のシングルと同じくらいのノイズではあるのですが、なにぶん仕事場では2台のMacが稼動している前で弾くわけでして、どうにもハムノイズが気になる・・・・。パソコンの電源を落としちゃえば良いのですが、それだと録音は出来ないですしねぇ。(^_^;)。

 

 というわけで、ここからはハムノイズを減らす方法をいろいろと実験して試して参りたいと思います。基本的には逆巻き逆磁性のピックアップを足してやる事で、ハムバッキング構造にしてノイズを消そうという試みでありますが、ハムバッキングでなぜハムノイズが消えるのか?という説明は、以下のウィキペディアのリンクからどうぞ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ハムバッキング

 


 

 まず最初の手は・・・。

第4のピックアップ プラス作戦

 センターに逆位相スイッチを付けたわけですが、当たり前ですが確かに逆位相でミックスしてやると、ハムノイズはぴたっと消えます。しかし目的は、いまのピックアップの音を変えずにハムノイズだけを取り除きたいということ。

 で、試しに・・・・・

 上の写真の様にボディー裏に普通のシングルコイルをビニールテープで貼付けて、逆位相で回路に入れてみました。音は拾わないで、ハムノイズだけを拾うピックアップを逆相で入れてやれば、原理的にはノイズは消えるはずですねぇ。

 で、けっこうノイズは消えましたが、パラレルで入れると元の音がけっこう変わっちゃいました。で、シリアルで入れてみると、まあまあ・・・。まずはそのノイズの消え具合をお聴きくださいませ。

ClicK!

 ほぉ、これは行ける?でも、永遠にボディー裏に第4のピックアップを貼付けておくわけには行きませんねぇ。入れる所と言えば配線用キャビティの中しかありませんね。幸いボリュームも2個無くなってスペースは空いています。

 上の写真の様にして蓋を閉めてみました・・・・・すると・・・。ボディーやネックに手が触れるとゴトゴトという音が出ます(;_;)。そして音もちょっと変わりました。あ〜、ふたが金属ですし、ブリッジも近いし、磁界の中で金属が振動すればそりゃ、音を拾っちゃいますわねぇ。

 ちょっと笑えるかも?配線キャビティ内のピックアップの拾っている音も録音してみました。聴いてみてくださいませm(__)m。

ClicK!

 お風呂の中のような、そして何ともチープな音ですねぇ。これはこれで面白い音ではありますが・・・(^_^;)。金属の裏ふたが振動で響いているのを拾っているのかな?弦の音もけっこう拾ってるんですが、これは弦からブリッジに伝わってる音成分も多いのかな?

 てなわけで、第1作戦は、ここで断念!(~_~;)


普通にシールディング作戦

 配線キャビティに金属箔も張ってあるし、ピックアップの裏にも金属のプレートなども入っていて、当時としてはけっこうしっかりとシールディングされていますが、念のため、配線キャビティ内の木の部分などに導電塗料を塗ってみました。

 まぁ、予想通りですが、大して変わりませんでした。ピックアップの出力自体にもうハムノイズが載ってますからねぇ。第2作戦もここまで!(~_~;)。


アクティブ化作戦

 いやだからね、ピックアップ自体にノイズが乗ってるんだから、その後ろをアクティブにしてもノイズは消えないはずなんですが・・・・。

 上の TUNE製の回路、普通のローインピーダンスに変換するプリアンプだろうなぁ〜とは思ったのですが、商品名が「ノイズキャンセラーサーキット」となっていたので、なにか特別な回路になっているのか?と思い、500円という安さだったので買っては見たのですが・・・・・・。

 上の様にボディー裏に別回路を作って試してみましたが・・・ハムノイズには予想通り効果無し!

 第3作戦も断念!(~_~;)。



 

 ここで、実験環境を変更いたしました。というのも・・・・

 グレコのブライアンメイモデル、BM-900 のピックアップというのが手に入りました。1個は断線、カバーは1個だけ純正で後の2個は銀色に塗った自作、ということでジャンクで格安に手に入りました。

 かな〜り、背の高いピックアップですが、スタックとかではなくノーマルのシングルコイルですので、巻き数が多いのでしょう。直流抵抗値は、9kΩ ほど。ブライアンメイモデルは、GO よりも古かった記憶がありますが、同じグレコですのでひょっとしたら、この GO 2 のピックアップに通じるものがあるか?と、予想いたしました。

 断線しているという1個、確かにテスターで導通はありませんでしたが、巻いてあるテープをはがしてみると・・・

 コイルとリード線のハンダ付けが外れておりました。最近は老眼でこういう細かいハンダ付けはけっこうしんどいのですが、つないでやったら、コイツも無事音が出ました!。

 また、上の写真の様に、ベースプレートが外れておりましたが、接着剤で付け直して、へへ、3個とも完動品となりました!

 

 ではまず、GO と音を比べてみましょう。

リア
フロント
 9kΩはダテではなく、GO 並みのハイパワーではありますが、やっぱり GO のような太さはありませんねぇ。フロントは十分使える音ですが、リアではやっぱり、いわゆるシングルコイルの音。ま、これが普通なんですけどね。GO の方にはジャガーみたいなヨークもどきがついているのですが、これによっても音が変わるのかなぁ〜?あとで、ヨークもどきを作ってみて音が変わるかどうかの実験もしてみたいですね!それと、GO はピックアップの幅があって太っちょですよね。GO のこの音の太さは巻き数だけではなく、この太さによる磁界の発生具合も関係あるのかなぁ〜?とも思っています。

 

 歪みでのハムノイズの出方は、GO 同様、抵抗値の多いシングルコイルですので、同じくらいのノイズが出ます。GO の方をいちいちピックアップ交換しながら実験するのもちょっと面倒なので、ここからはいつものピックアップ試聴用のギターにこの BM-900 のピックアップを載せて、ハムノイズを消す実験を続けたいと思います。

 



 

ディマジオ Cruiser の片側を第4のピックアップにする作戦

 ブログの方にも書きましたが、最初は丸加スペシャル4号機に取り付けた Dimarzio の Cruiser b。4芯のハム構造であるのですが、直流抵抗値が、赤-黒の間が 1.4〜5kΩ、白-緑の間が 4kΩ強と、2つのコイルを特性の違うものを使う事で、ハムノイズが無く且つシングルコイルの音が出る、という変わった仕様になっている事に気づきまして・・・。

 ならば、コイツをセンターに取り付けて、この抵抗値の小さい方のコイルを第4のピックアップとして使って、フロントリアのハムキャンセルにも使えないか?と、思いました。普通のハムバッキングは、2つのコイルが隣接していますが、フロントとセンター、リアとセンターという離れた位置の2つのコイルを使ってハムバッキングにしようという企みであります。

 

リア
フロント
ディマジオの片側をつないでの

クリーンサウンド

 テスト環境は、上の素の状態の BM-900 と同じですので聴き比べていただくとわかると思いますが、 Dimarzio Cruiser を直列に入れいますが、音色はちょっと太めになるのですが、シングルコイルらしさは変わりませんねぇ。
ハムノイズの消え具合
 ノイズの消え具合は、確かに少し小さくなるのですが、一番最初の実験と比べると、あまり消えませんねぇ。ん〜やっぱり 1.4〜5kΩ のコイルで 9kΩのピックアップのハムキャンセルには限界があるようです。Dimarzio Cruiser は2つのコイルの組み合わせ方が、絶妙なんでしょうね。

 というわけで、第4作戦もここで断念。(~_~;)。

 


普通の逆巻き逆磁性のセンターを使ってみる作戦

 ストラトではよく、センターのピックアップだけ逆巻き逆磁性になってて、ハムキャンセル効果がありますよ!ってなヤツがありますが、これでノイズが消えるのはハーフトーンの時だけなんですよね。なので私にはあんまり意味が無いな〜と思ってはいたのですが、ハーフトーンではなく、直列入れて、ピックアップをうんと引っ込めて弦の出力を極力小さくしたらどうよ?という実験もしてみました。

 確かにノイズは消えますが・・・音が全然変わっちゃいました。まぁ、ちゃんとセンターとしても機能するピックアップですので、当然の結果ですねぇ。

 この第5作戦も、ここで断念。(~_~;)。

 


 さあ、もうこれ以上の作戦は無いだろうと、思われているでしょうが、実は最後の手をとっておいてあります。(^_^;)。

 

アクティブマグナの Aria slave system を使う作戦

 は〜い、センターのシングルをフロントのノイズ消し用のためだけに付けている、あの、アクティサーキットのアリアのマグナを利用できないか?という作戦です。

 アリアのボディーのフロントに BM-900 を載せてみました。すると・・・・!

そのままフロントを BM-900 で

クリーン

 ひょえ〜、とんでもない大出力になっちゃいますねぇ。これでは上手く比較が出来ないので、録音用のプリアンプのゲインを下げて、同じくらいの音量でフロントの音を比べてみました。
パッシブの BM-900 フロント

 

アクティブマグナのフロントに載せた

BM-900

 微妙に音色が違うと言えば違いますが、取り付けてるギターも違うし、マウント位置もちょっと違うでしょうから、それを考えると、ほぼ音色的には変わらないと言えそうですねぇ。

 そして、ハムノイズはピタッと消えました。お〜、すばらしい!!

 

 第6作戦は大成功だったわけで、このサーキットを GO 2 に載せれば、それはそれは最強のアイテムになりそうではありますが、どうしようかなぁ〜?

 まず出力がでかすぎるのですが、これは多分回路のどこかの抵抗を変えてやれば調整できるでしょう。ただ、このサーキットを移植すると、センターのミックス機能は使えなくなるのですが、それもちょっと寂しいかも。

 ここまでいろいろと実験に一ヶ月ほどかけてきたのですが、その間弾き続けた GO 2 は、これはこれでけっこう満足な状態ではあるんですよねぇ。



 ・・・・、などとアリアのサーキットを眺めながら逡巡しておりましたらば・・・

 あら、このセンターのスレーブピックアップ、フロントと磁極性が同じだわ!(同じ向きでピタッとくっつきます)ん?回路に入れてから反転させてるのか?でも、回路に入る前にアースは他のピックアップとまとめてあります。アースからマイナス側で駆動させているのか?

 使われている IC の情報はネットにありましたが、位相保償済オペアンプが4個はいっているようですね。フロントとリアは独立した回路になってて、アクティブイコライザーもあるから、それでオペアンプ4個は使っちゃてるような・・・、という事は、チップに入る前にハムノイズキャンセルは済ませているのかも?それともセンターについているピックアップ自体が何か特殊なものなのか?

 パターンを見ながら一度回路図を起こしてみたい気もしますが、その前に、このサーキットについてもう少し実験してみましょう。

 まずは、マグナ上でフロントの結線をはずして、センターオンリーの、回路を通った後の音を聞いてみると・・・
 すごいハムノイズが出ています。ピックアップはボディの中に埋まるほど低い位置にセットされていますので、音の出力自体は小さいのですが、ハムノイズだけが盛大に出ていますねぇ。

ならば、このセンターの "SLAVE" ピックアップだけ取り出してみましょうか。

 上の様にいつものテスト用のギターのセンターに付けてみました。

まずは、このセンターオンリーのクリーンをきいてみませう

 うぬ、普通のシングルコイルですねぇ。しかも磁極性も音の位相も、フロント&リアの BM-900 と同じであります。という事は、やっぱりあの基板の方に秘密がありそうですねぇ。回路を通過した後のこの SLAVE の出力がやたらハムノイズが多いという事は、何か弦の音は小さく、ハムノイズは大きくするような仕組みがあって、そこで位相を反転させてフロントにミックスさせているんでしょうねぇ。

 作戦その1と、まあ同じ事にはなりますが、このセンターの"SLAVE" のピックアップを目一杯弦から離してセットして、配線を逆位相にして、直列、並列、とつないで一応音を聞いてみました。

 はじめは BM-900 のみ、次が直列、最後が並列のハーフトーンです。

 オリジナルの音からは大きく変化しちゃいますね。並列でもある程度ノイズは小さくなりましたが、ノイズが一番小さくなるのは、直列に入れた状態でした。疑似ハムバッキングの状態ですね。

 


 

 さて、以上でハムノイズキャンセル作戦はすべて終了ですが、使えそうなのはやはり、アリアの SLAVE SYSTEM だけでしたね。で、そのキモはあの基板の回路にあるようで、こりゃプリント基板を見ながら回路図を起こしてみる価値はありそうではありますが・・・・・・(^_^;)。私もそんなに電気回路に詳しいわけではないので、わからないかも?昔は雑誌に載っている自作エフェクターを作っていたりしていた事もありましたが、それも設計図通りに組み立ててるだけでしたからねぇ。ま、暇な時に回路を解析してみたい気持ちはありますが・・・、いつになるやら・・・・。

 そんなわけで、とりあえずこの GO II は、現状の1ボリューム、センター位相反転付きミックススイッチ状態で、当面は行きたいと思います。ハムノイズは気になる事は気になりますが、パソコンから離れれば良いだけっちゃぁ良いだけですからね。

 さあ、赤く再塗装するのは、いつかなぁ〜?(^_-)/

2009.06.13


 

追補

 ブログの方へありがたいコメントをいただきまして、磁石を外したピックアップを使えば、音は拾わずノイズだけを拾うピックアップになりますよ、と教えていただきました。

 実は作戦その1で、第4のピックアップを配線キャビティに入れた後、ポールピースを抜けば音を拾わなくなるはず・・・、と試していたのですが、ノイズのキャンセル機能がイマイチだったのと、GO では音の抜けが悪くなる状態だったので、あっさりと諦めていたのですが、このポールピース無しのピックアップをちゃんとセンターに付けてみる、という実験はしておりませんでしたので、試してみました。(^○^)

 上のような状態のシングルピックアップを・・・

 テスト用ギターでセンターに仕込みました。フロントとリアは、BM-900 のピックアップです。

まずはノイズの消え具合をどうぞ→
 はい、きれいにノイズが消えますねぇ。GO のキャビティ内に仕込んだ時は、こんなにきれいに消えなかったのですが、それはキャビティ内のシールドが効いていて、あまりノイズを拾ってくれなかったってことでしょうか?(^_^;)。

 では、このノイズ消し用のピックアップの有る無しで、音がどの程度変わるか?の検証ですね。

 
リア
フロント
センター無しの素の状態
センターにコイルを直列に入れた状態
 ちょいとハイ落ちした音になっているのですが、このBM-900 だと少し太めに聞こえて、これはこれでいいかも?でも元々太い GO の場合は、あのアタックのシングル感が失われるので、音が変わると感じたのかもしれません。元々高音が出るタイプの細めのシングルコイルの場合は、この方法も十分実用になりそうですね。

 GO の次の6号機、もしくは今あるギターの改造にこの手を使うかもしれませんね!

 以上、追補でございました。m(__)m。

2009.06.14

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