丸加スペシャル2号機か!?

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 さてさて、スルーネックという事で手に入れたこのアリア。どんな材になっているのか気になりますねぇ。とりあえずジョイント部分の塗装を剥いでみると・・・

 ガチョーン(@_@)。セットネックですなぁ、コレは・・・

 決定的な証拠は、上の穴・・・。ピックアップのキャビティーから配線を通すための穴ですが、このようにネック側にも穴があるという事は、ネックを取り付ける前に、ネック方向からドリルで一気にあけたという事。いやぁ、ジョイント部分の仕上げは、奇麗なヒールカットになっていますが、こいつはセットネックでありました。(T_T)

 まぁ、弾き安さは変わらないし、セットネックもまあイイッかぁ・・と気を取り直して、塗装を剥ぎにかかりました。

 今回は、サンディングシーラーの層は残して、下処理の手間を省こうかと思いましたが・・

 いいところまで剥いでも、上のようになんか赤い塗料がしみてるところなどがあるのですねぇ。どうせ赤くするんだから、いいでしょ!・・ってな声も聞こえて来そうですが、(^_^;)、まだまだギター塗装修行中の身としては、下地処理からやってみようか!となりました。

 当てゴムをしながら削りカスが白いうちはサンディングシーラーですので、木肌が出るまで削ります。

 今までは、ボルトオンのネックものばかりで、ネック部分の塗装というのも初体験になりますが、さらに難関がいろいろとあります。上のように彫り込んであるコントロール系のところなどは、かなりの根気が必要です。

 さらに、ネックとボディーの境目も難しいですねぇ。

 そして初体験のネック!指板のところの処理も不安要素です。他のギターを改めて見てみると、指板の横の部分までは、クリアがかかっているのですねぇ、フムフム。...ψ(。。)メモメモ...。という事は、指板の横はマスキングしてネックのところだけ色をつけ、その後指板の横のマスキングを外してクリアをかぶせる・・・・段差とか出ないのか?うまく行くかお慰み・・・。

 で、塗装を剥がしてみると・・・

 おっと、このネック、縦方向に張り合わせてある構造・・・、あ〜、ある意味スルーネックというのも間違いではないか?ボディーまではスルーしていないが、ネックの内部はスルー・・?(まぁ寄木細工でしょうけどね)

 木目の見えないギターの中身はこんなもので、上のように節とか、いろいろと見栄えの悪い部分が使われていますが、まぁ、音には関係ないですし、元々私、ボディーの鳴りがどうのこうのとこだわったりしませんので、(^_^;)、気にしませ〜ん。それでも目指す塗装は、今回もシースルーレッドであったりします。へへ、練習練習!

 そして、今回の丸加スペシャルMark II (結局そういう名前になったの・・?)では、秘密兵器を搭載しま〜す!その1はコレ!

 ローラーナットですぅ!チューニングの狂わないストラトを作って以来、ローラーナットに興味津々になっておりまして、この丸加スペシャル Mark II はローラーナット&ロックペグを使い、弦交換がらくちんなギターにしようと試みます。うまくいくかなぁ〜?
 上のローラーナットはフェルナンデス製らしいです。かなり色はあせていますし、回りも渋かったのですが、根気よくお掃除してなんとか使えそうな感じになりました。

 さてでは、ナット取り付け部分の加工です。現在のナット位置をマークしてから削りに入ります。

 例によって完全手作業、感だよりです(^_^;)。

 位置はまぁまぁの所まできました。ここでの作業では、削っては弦を張り、チューナーとにらめっこしながら慎重に進めました。

 そして高さ方向も削らなきゃないですねぇ。

 上のような仕上がり

 うまい事ハマっているようです。(^○^)

 ロックナットを取り付けていたネジ穴は、エポキシで埋めます。

 さらに、ホームセンターで詰め放題 100円で買ってきた木っ端で・・・

 上のように、ナットを挟み込む部分を作り、接着剤で止めました。まぁまぁの仕上がりかな?


 さて、ナットがローラーならブリッジは・・?ボディーは、フロイドローズ仕様のスタッドがついておりますので、Floyd Rose系のブリッジ、色は当然ゴールド、弦をロックしないタイプ、そしてボールエンドを切らずに弦交換の楽なもの・・・といのをいろいろと物色しておりました。

 最初に手に入れたのが、上のメーカー不明のライセンスもの、弦を押さえるブロックが樹脂製で上のようなかたち。なので、このブロックを使わず、裏通し出来れば良いのでは?と思い入手いたしましたが・・

 あ〜、ボールエンドを奥で止める機構がないので、引っかかる部分が浅く、上のようにボールエンドのネジネジ部分がサドルに載ってしまいます。ん〜、だめかぁ・・・(ーー;)

 次に手に入れたのが・・・

 こいつはフェルナンで製のようです。

 上のように、後ろから弦が通せます。コレなら良いですねぇ。このような弦をロックしないタイプのフロイドローズタイプのブリッジって、安いランクのものに使われる事が多いので、ブラックやクロムは結構見かけるのですが、ゴールドはなかなかないんですよねぇ。

 アーチドトップのこのギターですが、セットネックですので、ネックの仕込み角がいじれませんので、自ずと最適なブリッジの高さが決まってしまいます。で、弦を張ってみてアームの具合を確認。ちょっとアームアップの量が足りない感じ・・・、ザグルかあ〜!

 鉛筆でだいたいの位置を引き・・・・

 ルーターで削りま〜す!最近は、ボディーを削る事に躊躇がなくなって来ています。(^_^;)

 ここでも時々ブリッジを当てながら、削り具合を確認。

 このくらいで良いかなぁ〜?

 で、上のくらい、削りました。スタッドを抜いて作業したかったのですが、どうしてもきつくてスタッドが抜けませんでしてねぇ〜。

 サンドペーパーで仕上げてぇ・・・・・

 無事完成!スタッド着けたままの素人作業では、こんなもんでしょう。どうせブリッジで見えなくなる部分ですのでね。

 さらに・・・・

 フロントのピックアップキャビティを広げてしまいました(^_^;)。元の細い穴だと、取り付けられるPUが制限されちゃって、PUを削ったりして付けなきゃないので、やっちゃいました。こうしておけば、付けるピックアップの選択肢が増えますねぇ。ほんとは、何を取り付けるかはもう決めてるんですけどね。丸加スペシャルですからぁ・・・色は白ですよ〜ん!

 そうそう、ブリッジアームの取り付けハウジングですが、こいつは本家 FloydRoseの上からキャップをかぶせる方式のものに変更。やっぱりコレが一番使いやすいんですよねぇ。

 

 さて、お次ぎは・・・・

 指板なのですが・・・、フレットは結構ジャンボめのもので、減りも少ないのでまだまだ使えるのですが・・・・なにぶん、指板に吹かれたクリアラッカーがうまく除去出来ず・・・ここはひとつ!

 は〜い、フレット抜いてサンドペーパーかけちゃいました。

 で、定番のオレンジオイルでお手入れしてやると・・・

 しっとりといい感じのローズ指板となりました。(^○^)

 そして新たに三晃製のジャンボフレットを打ち直しました。フレットの打ち直しももう4本目?かな、結構慣れて来ましたよぉ〜!

 本当なら、フレットのない状態でマスキングをきちっとして、塗装作業に入った方が良いはずなのですが、私の事だから、フレット打ってるうちに、ネックの塗装が割れたり剥がれたり・・・ってな事が懸念されたので、先にフレットを打ってしまいました。


 ハ〜イ、という訳でいよいよ次は、塗装作業に入ります。今回も目指すはシースルーレッド!ネックの塗装は初めてなので、うまくいくかどうかちょいと不安ですが、お楽しみにね!

2007.11.10


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