あこがれの GRECO GO II!

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 グレコの GO シリーズは、中学生の頃からのあこがれのギターでしたねぇ。スルーネックにきれいな木目、お値段も高価。とても買えないでいる間に GRECO 自体がなくなっちゃいましたからねぇ〜(^_^;)。でもその作りの良さから今でも人気のあるシリーズで、オークションで見かけても、どれも高値で取引されていますね。私のジャンクギター漁りの金額のボーダーラインは、1万円(^_^;)。まぁ、この金額で GO シリーズが手に入る事は無いだろう・・・と思っておりましたが・・・・。GO 2 のシングル3つのタイプですが、完全ジャンクということで、手にする事が出来ました。

 上が初めて手にした GO 2!。型番はたぶん、GO II 750 NT (初期型)とおもわれます(後期型はアームを止める所のネジがドーム状らしい)。
 ボディーシェイプはやっぱり初代の GO が好きなのですが、アーム野郎のわたしはやはり、TS ビブラートの付いてモデルが欲しい!でも、初代の GO でトレモロ付きはさらに希少でお値段も高いですねぇ。で、狙いめは GO 2 なんですが、GO II にはこのシングルが3つのものと、2ハムのモデルとあるんですよね。好みはもちろん2ハムなんですが、オークションの状態ではピックアップが割れている状態でしたので、まぁ音は出ないだろうから、ピックアップは交換するだろう・・・、ならばシングルサイズハムをのせればいいか?ってな思いで手に入れました。

 さて、前置きがなくなりましたが、とりあえず届いたブツの所見をレポートしたいと思います。(^O^)

 


 

 まず、全体に傷や打痕はたくさんありますが、致命的な割れや指板のはがれなどは無い模様。ジャンクの理由はいろいろとあるのですが、まずは・・・・・

 ナットがありません。本来はたしかブラスナットのはずですねぇ。

 ヘッドのロゴはまだきれいに残っています。クルーソンタイプのペグも大丈夫そう(くすんじゃってはいますが・・)。シリアルナンバーは C79〜ですので、1979年製かな?お〜 30 年ものですなぁ。

 一番のジャンク部分はこのブリッジ。まだフロイドローズもケーラーも存在していなかった時代。グレコが開発した "TS ビブラート"ってやつですね。右側のスタッド部分は大丈夫なのですが、左側が破損しております。このパーツ単体での入手は、ほぼ不可能でしょうから、直すか?フロイドローズタイプを付けるか?

 よく見るとスタッドと接触する部分、ブリッジプレート側のナットが外れているだけに思われます。ん〜、ウマくはめ直せば使えるか?でもゆるくなってて、使っていると外れてしまう状態なのか?とりあえずバラして磨いて、このナットをはめ直して、ネックのナットを付ければ、弦を張れる所までは行けそうな気がします。弦を張らない事には、ネックの状態などもわかりませんから、使い物になるかどうかは、それからですね。

 そしてもう一つの最大のジャンク理由は、上のようにフロントとリアのピックアップが割れている事。こりゃまず、音は出ないだろう・・・・と思いながらもシールドを繋いでドライバーでポールピースに触れてみると・・・・あら!コツコツと音を拾っております。生きてるよぉ〜!(^◇^)!

 コントロール系は、上の通り。見た目は3つのシングルコイルですが、ピックアップセレクターは、2ハムと同じで、リア、リア+フロント、フロントの切り替えのトグルスイッチです。で、センターのシングルはそれに直列につながるように配置されていて、そのセンターの on/off のスイッチとミックス具合のセンター用のボリュームが付いています。
 あとでちゃんと検証しないとわかりませんが、センターは逆巻き逆磁性で、ハムキャセンル効果があるのでは?と想像されます。ふむふむ、見た目は3シングルだけど、使い勝手としては2ハムとして使えるようですね。これは良いかも!

訂正です (>_<)

 音を出す所までいきまして、確認した所、上のサーキットの説明は間違っておりました。

 センターのシングルは直列ではなく、並列に入っていました。ですので、ハーフトーンの効果のため、という事のようです。

 そしてセンター用のボリュームは独立したボリュームになっていましたので、上でマスターボリュームとしたのは間違いで、このボリュームをゼロにしても、センターを出力させていると、センターの音のみ出るようになっておりました。

 

 お詫びして訂正させていただきまする。m(__)m。

 コントロールのつまみは、一つは欠品付いている二つのうち一つは上のように割れています。そしてこのボリュームつまみには本来ゴムが巻いてあったはず。そのゴムは2つともありません。

 裏面にはステッカーが貼ってあります。傷もけっこうあります。裏蓋は金属製で、これも当時は初めて?みたいな感じで、高級感を醸し出すのに一役買っていましたねぇ。

 じゃぁ、裏蓋をあけてみましょう!

 上がブリッジの裏側です。なぜかスプリングに半田がゴテゴテと付いていますが・・・・、半田で固めて固定しようとした・・?まさかね(^_^;)。GO シリーズはスルーネックがウリですので、せっかくのスルー構造をぶった切ってトレモロ用の穴をあけるというのも、当時は思い切った仕様だったようですが、それでもこのブリッジは穴を出来るだけ小さくしよう、ってな思想が感じられますね。
 通常のトレモロブリッジはスプリングを前に付けてネック方向にブリッジを引っ張って、弦との張力を釣り合わせようとする機構ですが、これはブッリジの後ろからバネで押して釣り合いを取るような構造になっています。写真の左側の円筒状の所に穴があいていて、そこに何かしらの棒を差し込んでまわす事で、スプリングの力を調節できるようになっています。

 これ以前のアームと言えば、ストラトのシンクロか、板バネ式か、はたまたビグスビータイプとかしか無かったように思いますので、2点止めで滑らかなアーミングを実現し、ちゃんとフローティングで使う事を前提とした初めてのトレモロブリッジ、とも言えるのか?これで弦のロック機構が付けばフロイドローズになりますものねぇ。

 配線は上の通り、たぶんオリジナルからいじられていないような感じです。あとで配線図も書いてみますね。

 フレットは上の通り。けっこう減ってるっていうか、2弦3弦の所だけ凹んでますねぇ。これは打ち直しだなぁ〜、とは思いますが・・・・、メイプル指板ってどうするの?(^_^;)。これってフレットを打ってから塗装するんですよねぇ?出来るだろうか?いやまず、フレットを抜くのに塗装を落とさなきゃ無いのか?
 ボジションマークは、貝系の様ですねぇ。うちでは初めてですぅ!そういえばうちにあるギターのポジションマークってみんなこのドットタイプですねぇ。別にそれにこだわってはいないんだけど・・・・、安いのばっかりだからかな(^_^;)?そういう意味ではドットタイプとはいえ、うちにある多数のギター達の中では初めての高級ポジションマークって事になりますねぇ。

 


 さあ〜て、以上ざっと所見ですが、ピックアップが生きていたのは予想外の儲け物でしたね。とりあえずブリッジをなんとか補修して、ナットを取り付けて音を確認したいものです。

 そしてこのギターの一番のウリはやはりこの美しいスルーネックと木目模様。どうする?このままにしておく?今まで練習して来たシースルー塗装の集大成を見せる?

 現在丸加スペシャルは4号機の製作中。で、5号機が "GO" だと、丸加スペシャル GO! って事でとてもゴロが良いのだけれど・・・・・、神の思し召しか・・・・?(~_~;)。

2009.04.13


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