ダンカンは、直結で使うべし? |
丸加スペシャル Mark II 用にと用意していた、セイモアダンカンの "JB" TB-4 でしたが、大好きな GIG MAX が入手出来たため、このダンカンは、丸加スペシャル初号機へと回って来ました。いざ取り付けて試奏した訳ですが・・・この初号機に付けていた、リアハムのダイレクトスイッチを入れた所、驚く程の音色の変化が!!。
まずは論より証拠、その音の変化をお聞きくださいませ。
最初はノーマル配線で、6から1弦へ、直結して同じ弾き方。その後またノーマルでカッティング、直結してカッティング、と引いております。
ん〜、パソコンのスピーカーでは分からないかな?と言う事で、カッティング部分の波形等・・
ミキサーのレベルメーターでもはっきりと違いが出る程なので、波形も上のようにかなり違います。特にアタックが太いと言うか、前に出ると言うか、特にカッティングでの違いが顕著で、高域の抜けがまるで違うし、当然音圧も違う。
確かに直結でアウトプットにつなぐと、やや音抜けが良くなり、音量も増えるのは分かっていたのですが、前についていたディマジオのスーパーディストーションでは、さほど効果が分からなかったこのスイッチが、ダンカン JB に替えたら大きな違い。これはきっとどっか配線をしくじったのではないか?と思い、テスター片手にポッドの交換などしてみましたが、変わらず・・。
と言う訳で、我が家のギターたちを次々と開腹して、検証作業へと入りました。
ちなみに、配線は下図のとおり。
6Pのスイッチで、サーキットの入り口と出口を同時に切り替えております。
上の様なスイッチを次々とギターに付け替え、聞き比べてみました。
まずは、奇しくも丸加スペシャル初号機と、ピックアップ構成が同じになってしまった Charvel !
あ、同じ!(>_<)。2本とも同じ結果・・・と言う事は、配線のミスとかでは無く、JB だとこのくらいの差が出ると言う事ですなあ。
次は、GIG MAX with 丸加スペシャル Mark II
高域の抜けが良い GIG MAX なので、JBよりもちがいが出るのでは?という気もしていましたが、音量的には違いはあるものの、音色はさほどでも無いかな?ダンカン JB も大変抜けの良いピックアップですが、JB はそれに加えて、繊細?というか、ピッキングのニュアンスとかをよく拾ってくれるので、同じ抜けと言っても、ポイントが違うんでしょうねぇ。
え、それじゃぁ、フロントはどうなのよ? と言う事で、まずは、丸加スペシャル初号機のフロント、ダンカンの HotRails neck。
あら、こちらも結構違いますねぇ。Charvel のフロントの HotRails も同じでした。
では、Mark II のフロントのディマジオ FastTrack2 は・・・・
ほとんど差がない・・・・。スーパーディストーションを付けていた時も、この程度の違いだったのでした。ま、この2つのダンカンは、どちらもパワー重視で抜けは二の次、みたいなピックアップですので、そうなのかなぁ〜?
最近お気に入りのイバニーズも試してみましたが・・・
違いはあるものの、こちらもダンカン程ではないですね。
というわけで、
"ダンカンのピックアップは、直結で使うのがよろし!"
との結論になる訳ですが・・実践においては、演奏中のボリュームのコントロールと言うのは、やはり必要な訳でして・・・どうするかなぁ・・・?
で、とりあえずトーン回路だけバイパスしてみると、あ、わりと良いかも (^○^)!
念のためコンデンサーを外して、トーンのポッドだけの接続を試してみましたが、それでもダメでした。ボリュームポッドで 500kΩ がピックアップと並列に入っている訳ですが、そこにさらにトーンで 500kΩ が並列に入ると、とたんに音が変わるようであります。ダンカンの時はもっとでかい値のポッドを付けなきゃ無いのかな?
結論・・・
Charvel は・・・トーンのポッドをプッシュプルのスイッチ付きにして、普段はトーン回路をバイパス状態、必要な時だけトーンを入れられる・・・と言う仕様に変更。
丸加スペシャル初号機は・・・リアハムだけだった直結スイッチは、サーキット全体のバイパスに変更。トーンはノーマルのまま。(トーンポッドが既にスイッチ付きで、リアのパラレルスイッチになっていて、これ以上スイッチ類が増えるのもなんだかなぁ〜・・・と言う理由からです。)
他のギターについては、さほど変化が無いので、現状のままです。
ま、今後また変更があるやもしれませんが、とりあえず今回はここまで。いや、トーンを絞って使う事って、例のリアハムパラレルの時のムフフな音のためぐらいなので、トーンはとっぱらっちゃっても良いんだけどね・・・(^_^;)。
これからピックアップのチェックをする時には、直結での違いも調べたいですね。
2008.02.06