押し入れの奥に角形のハードケースが入っていたのは認識しておったのだが・・・まさかギターが入っているとは思っていなくて、あけてビックリ１、アリアのストラトが出て来たよぉ〜。
デカヘッドのストラトキャスター、"AriaProII STAGECASTER"と何んとも泣かせる名前がついております。確かに私、大学時代にストラトを弾いていた時期がありますが・・・
上の写真の通り（ちょっと見にくいですが・・）色は自家塗装の"金色"で、フロントとリアをハムバッキングにしていたはず・・・。ナチュラルのストラトは記憶に無いんですよねぇ・・( ｰ ｰ;)
最近は「ジャパンビンテージ」等と称して、70年代の国産ギター等がもてはやされておりますが、そのキーワードの一つが・・・・「マツモク製」
ビンゴ！ジョイントプレートにしっかりと"MATSUMOKU"の刻印があります。シリアルナンバーからすると、77年製でしょうか？
で、とりあえず音出しにチャレンジしたのですが、ブーンとハムノイズがするだけで、音が出ません。
サーキットは、ボリューム＆トーンの他に、トグルスイッチが付いていますが、機能は不明です。
他の状態もあまり良くはないです。
傷は全体にいっぱいあります。
ネックの指板の角は、ご覧の様に塗装が剥げちゃって、１弦６弦は、弦落ちしやすい状態です。
リアに取り付けてあるハムバッキングは、弦とピッチがあっていません。
金属パーツにはサビ等出ています。
裏のカバーは、弦交換をしやすくするためか？半分切断されています。
幸い、フレットはそれほど減っていないようです。ネックはやや順ぞり気味かな〜？トラスロッドは固くてまわせませんでした。
さあ、それではあけてみましょうか・・・・
がーん！何とも無惨なザグリ状態が・・・・(T_T)。ピックアップ用のザグリはわかるとして、ボディ下前面のザグリは？・・スイッチでも付けたかったのか？これはやはり、私の仕事ではないと思います。(^_^;)
このザグリのせいで、ピックガードとの取り付け穴が使えないところもありました。
配線ですが、フロントのピックアップは、つながっていませんでした。テスターチェックでも導通は無く、断線しているようです。ボリュームのポッドは、フルテンにしても抵抗値がゼロにならない状態。
とりあえず手持ちの電気系統の配線を簡易的に付けて音だししてみましょうかねぇ？
と、その前にブリッジのお掃除かな(^_^;)
クロムパーツなので、けっこうきれいになりますが、サドル、特に１弦には弦の跡の溝ができちゃってて、しかもそれがサドルの真ん中からずれていて、サドルは要交換だと思います。
とりあえず、その辺にあるシンングルコイルのピックアップを、フロントとリアに取り付けてみましょう。フロントには、ミディアムスケールのメーカー不明ストラトから拝借。
リアには、シャーベールに付いてたジャクソン製を載っけてみました。
さあ、いざ試奏！ すると・・・・
すごいです！すごいです！このセンターに付いてるピックアップの音！
そうそう、昔のストラトって、この音だったよねぇ。ハイの方のちょうど気持ちいいあたりに、「ジャリ」ってな癖があって、アタックがカリッカリで、何とも気持ちよい音であります。かる〜く歪ませてやると、ジェフベック・・・リッチー・・・・、いや違うなぁ〜。ジミヘン！そうです、あんな感じの音です。今のストラトって、変にローノイズで音も太くなっちゃって、あの昔のストラトの音ってしなくなって来てますよね。で、ビンテージ仕様のピックアップがもてはやされてたりして、本末転倒になってますが、コイツは、あの昔のストラトの音がします。ジャパンビンテージなんてのも、あながち嘘じゃないんですねぇ。
ところがその音がするのは、もとから付いてるセンターのピックアップだけでして・・・フロントは今ひとつ・・・りあのジャクソンに至っては「なんじゃいこりゃ」ってな音しかしません。シングルコイルの申し子と言えば・・・・、そう！ペンタのＫさん。という訳でＫさんにも弾いてチェックしてもらいましたら、Ｋさんもこのセンターの音にはびっくり！「これで３つピックアップが揃ってた、たいへんだよぉ〜」とおっしゃってくださいました。
多分こいつに合うのは、国産のふる〜いピックアップでしょうなぁ。ネックの状態もあまり良くないんで、どこまでリペアできるかわかりませんが、気長にパーツを探しましょうかねぇ？
リペアがうまく行かなかったときは、センターのピックアップだけ、Ｋさんにお譲りする事で、話がついております。(^_^;) さぁ〜、どうなるかな？
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