丸加スペシャル4号機!

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 ブログでの予告通り、丸加スペシャル4号機の制作に取りかかっております。

 今回ベースとなるのは、3本まとめてジャンクで買ったうちの1本。ピンクのフェルナンデス FR であります。

 なぜこれを選んだかという一番の理由は、スケールがミディアムスケール(ギブソンスケール)というところであります。丸加スペシャルの初号機markII、いずれもフェンダースケールでしたが、3号機の Bill Rawrence のミディアムスケールがやはり弾きやすい(今となってはもうちょっとボディーを削っておけば良かったかな?という反省もありますが・・・)。大好きな GRECO NYS-65 もミディアムスケールですしね。

 mark II 以降はローラーナットにロックペグでブリッジはロックしない、という方針で作ってきましたが、今回もまた新しいローラーナットでいきますよぉ〜!そして、3号機のとき以上にボディーを削り倒す予定でおります。乞うご期待!


 さあ、では制作開始であります。

 まずは、塗装落しからですね。例の 100均で買った網アミのサンドペーパーをハンドル付きのヤスリに巻き付けてガシガシっと削ってゆきまする。

 で、ざぁっと上の状態まで落としました。まだサンディングシーラーの層が残った状態です。

 このギター、ご覧のようにボディー表面は平面になっております。まぁ、ストラトシェイプですね。エルボーの所のカットはあるものの、この真っ平らの表面のボディーは、私はあまり好きでないのですねぇ。レスポールの様なアーチドトップが理想ですが、これはそこまでは持って行けませんが、なるべく角を落として真ん中にふくらみを持たせたような表面にまで加工できないか?というのが今回の野望であります。(^O^)。なのでまずは・・・.

 電動工具でまずは面取りです。なので最初のサンドペーパーは真ん中しかかけなかったわけでありまする。

 サイドの部分のカーブは、やっぱり手作業でサンドペーパーをかけるしか無いですねぇ。地味〜な作業でございます。

 

 で、ざっと面取りと塗装剥ぎが終わった所で、ネックを取り付けストラップで吊るしたり、膝に乗せて弾いてみたりして、これから削る所を計画いたします。

 鉛筆であちこち、マーキングしました。がっちりとアーチドトップにしたい事はしたいのですが、上の写真の左上のマークした部分は、配線用のキャビティーが空いている所で、ここはもう薄い板状態ですので、ここはフラットにせざるを得ないですねぇ。

 そしてまた、削りま〜す(^_^;)。この段階ではまだネックを付けておいて、カッタウェイ部分の弾きやすさなどを確認しながら削ります。

 で、だいたい上のような感じにいたしました。かなりまるっこくなった印象ですね。カッタウェイの上側も短くしてあります。

 で、この後は、半円形の金属のヤスリで、削り後を滑らかにしてゆきます。

 上のようになりました。

 さてここからは完全手作業でサンドペーパーがけです。

 今度はサンディングシーラーの層も落とします。ここからは手でナデナデしながら、形状を整えてゆきます。日産の CM でカーデザイナーの方が粘土でモックアップを作ってるような感じですね。でもこちらは木なので、削っちまった所は取り返せませんので、慎重に・・・・(^_^;)。

 そして厄介なのが、ピックアップやブリッジ用のザグリです。最終的には見えなくなる所だから多少は手を抜きますが、何せA型なもので、出来るだけきれいに落としたいです。

 こういう奥まった所の作業には、上のような小さめの金属ヤスリも動員いたします。最後はやはりサンドペーパーなんですけどね。小さめの電動ハンドルーター、買っちゃおうかなぁ〜?

 ボリュームやスイッチ類の穴もけっこう塗装が残ってるんですよねぇ。上のように地道に落とします。

 で、上のような所までいきました。けっこうトップが曲面になっているのがわかるかしらん?ここまでサンドペーパーの番手は 100 番です。塗装前には #400 くらいまで持ってゆきますがとりあえずそれは後回し。


 次は、ローラーナットの取り付けであります。今回取り付けるローラーナットは・・・

 実は数年前に手に入れていたのですが、肝心のローラー部分が固着していてうまく回らない状態でした。ゴールドだし、各弦ごとに別ローラーになってるし、なんとか使いたいと、CCR を吹いたり、いつもの魔法の水につけ込んだり、ペンチではさんでまわしてみたり・・・・、とやっていて4つほどは動くようになったのですが、6弦のローラーだけどうしても回りませんでした。で、最後の手段・・・・

 中の心棒をたたき抜きました(^_^;)。でも少しずつしか動かなくてこれも苦労しましたが、なんとかバラせました。

 で、改めて魔法の水につけ込み、CCR を吹いた所、無事回るようになりました〜!

 さあ、じゃぁナット部分の加工であります。ボディーにネックを付け、ピックアップとブリッジも装着。

 ピックアップは、L-500 ですねぇ〜!アウトプットジャックに直結します。

 ナットの取り付け位置を合わせるのに、チューナーを使いますので、そのためにピックアップの仮付けであります。まずはオリジナルパーツのまま弦を張って、オクターブチューニングをきっちりと合わせてやります。

 いつものように現在付いているナットの位置をマスキングテープを貼ってマーキングしておきます。

 とりあえずそのままでローラーナットを乗せてみると・・・

 はい、けっこう削らないと無いですねぇ。2〜3ミリ?高さも高いです。

 もともとこのギターにはナットの手前にテンションバーが付いていたのですが、ヘッド自体は角度付きなのでテンションバーなしでいけると思います。ナットの出口(ペグ側)の弦の通り道も干渉が無い事を確認。

 削る量がけっこうあるので、今回はのこぎりを使いました。

 上から縦に切ったら・・・・・

 横から切ります。ん〜、ヤスリと比べると格段に作業効率が良いわ!

 後はヤスリで整えてゆきます。ちゃんと平面にしなきゃ無いですので、そろりそろりと削ってゆきます。

 良さげな所に近づいたら、その都度、弦を張ってはチューナーとにらめっこをし、0フレットの位置を決めます。

 位置は良さそうになりましたが、高さがまだ高いですね。

 で、上のような状態でオッケ〜!、このナットはねじで止めるようになっていますので・・・

 ナットがずれないよう、弦を張って押さえつけられた状態で、ねじ穴の中心に慎重にキリで穴をあけ・・・

 ハンドドリルで穴をあけ・・・・・

 ローラーナット、無事取り付け完了で〜す!


 さあ、本日はここまで!この後は、正式に取り付ける予定のブリッジを付けてみて、ザグリなどを確認します。で、楽器としての基本機能がオッケーならば、塗装作業に移りますよぉ!そろそろ暖かくなってきましたからねぇ〜。今回は下地処理なしで直接シースルーレッドを一番先に塗ってみようかと思っています。GRECO NYS-65 にフロントピックアップを付けた時に、赤の塗料がけっこうしみ込んでいたので、それにチャレンジです。ただその後表面をきれいに整えるのをどうするか?問題はいろいろありまする。

 次回更新に乞うご期待!

2009.03.11


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