丸加スペシャル4号機! |
しばらく間が空いちゃいましたが・・・・つづきです(^_^;)。
ローラーナットの取り付けに続いては、ブリッジと参りましょう。丸加スペシャルですので、ボールエンドを切らず、弦をブリッジでロックしないタイプ・・・ということで以下のものを入手しました。
メーカーの刻印とかは無いのですが、フェルナンデスあたりかな?まぁ、これでそのまま行けるのですが、ちょっとグレードを上げるため・・・・
上はヘイマー刻印のシャーラー製 Made in Germanny 。ただサドルはご覧の様に腐食が激しく、インサートブロック、アームハウジング無しという状態でジャンクで手に入れていたものです。この2つを合体させちゃいましょう!
で、上の様に見事合体成功!アームハウジングは手持ちの上から締め付けるタイプを取り付け、なかなか高級感のあるブリッジとなりました。(^O^)。
ボディーのザグリに合わせてみると、ちと足りない。プレートの後ろ側が当たって、アップもあんまり出来ない感じです。
鉛筆で削る所をマーギンクして・・・・
削ります!で、ざっと削った所でまた当ててみると・・・・
プレートは入る様になりましたが、すると今度は後ろのボルトが当たります。ハイ!さらに削ります。で・・・・
こんな感じに仕上がりました。この作業もだいぶ慣れては来ましたが、なかなか細かい所はきれいに仕上げられませんねぇ〜。
さて、んじゃぁ、弦を張ってブリッジの具合を見てみましょうか!
まずはペグを付けないとね。当然、GOTOH のマグナムロックゴールドであります。
そして、ピックアップ選びもしてみます。
今回は、S-S-H 配列で、リアは Bill Lawrence の L-500 に決めていたのですが、フロントとセンターを何を付けようか?迷っておりました。候補は以下の二つ
リアと同じ Bill Lawrence のシングルタイプ、L-250。そして・・・
前回のピックアップ聞き比べ大会で、フロントに付けた時の感じがとてもよかった、ディマジオの DP187 Cruiser Bridge。
L-250 の方は音は聞いた事無いのですが、リアが L-500 ですので、組み合わせとしては良いでしょうね。ただ、どちらをフロントにして、どちらをセンターにするか?取り付けて聞いてみないとわかりませんねぇ〜・・・、というわけで、組み合わせを探ります。
まず、フロントに L-250、センターにディマジオを載せてみたのですが・・・ありゃ!?リアが入らない・・・(~_~;)。
L-250 も DP187 も線がやたら太いんですね。リアの所には3本ぶんのケーブルが来ていて、さらに L-500の厚み・・・(;_;)
さらに、センターのディマジオも上が目一杯でこれ以上入りません。ん〜、これじゃ弦が張れませんねぇ。
一応、ケーブルの通り道を削ってみたりしましたが、ここって、裏のスプリングボックスに近いので、あんまり削ると穴があいてしまいます。となると・・・・ネックの取り付けで弦の通り道を上げてやるしか無いですなぁ〜。
通常のシムを挟んで、仕込み角を変えるにしても、かなりの角度かな?ならば、ネックの取り付け自体を浮かせるのはどうだろう・・・・?なにか薄くて密着して加工がしやすいものは無いだろうかと、部屋を焦っていて見つけたのが、コルク。
とりあえず、ってことで、上の様にしてみました。このコルクの下のボディー側にはシムも入れて仕込み角もいじっています。材質としてコルクが良いのかどうかはわかりません。もっと固いものの方が良いのか?でもあついシムを入れて隙間が開くんだったら、コルクをギリギリと締め付けてやった方が密着するのでは?・・・・・、まぁ、とりあえず弦を張ってみた所・・・
無事、弦が張れました。ブリッジの位置も高くなったので、私的にはむしろ弾きやすくなりました。アームアップの幅も広がりました。最終的にコルクにするかどうかは、まだ決めかねておりますが、とりあえずこれで音のテストをしてみましょう!
まずは、フロント対決
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L-250 クリーン |
DP187 クリーン |
L-250 歪み |
DP187 歪み |
パワー的にはメーターで見てると同じくらいですが、L-250 は L-500 同様、耳につく所にピークっぽいのがあるせいか、ちょっと大きく、そして太めに聞こえます。L-250 の直流抵抗値は 12〜3kΩありました。あら、L-500 より大きい。シングルはシングルなんだけど、このギラッとした中音域。これはこれでハマります。 ディマジオは、前に聞いた通り、ハムバッキングなのにシングルの音!アタックの感じが特にシングルっぽいですねぇ。それでいてノイズは無いですから、これはこれで良いです。 歪みは軽めのクランチでやってますが、L-250 はとたんに攻撃的になりますねぇ。あの独特のクセが歪ませると迫力になるんですねぇ。ディマジオは正統派のフロントの音って感じ?でもこれも良いです。甲乙付けがたく引き分け・・・・?(~_~;)。 |
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試しに、丸加スペシャル3号機のBill Lawrence L-500 のフロントをシングルにタッピングした音も聞いてみましょう。
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L-500 シングル クリーン |
L-500 シングル 歪み |
あ〜、L-500のシングルモードの方が、L-250 よりも、線が細くよりシングルらしい音になってますねぇ。L-250 も見かけはシングルだけど、中身はきっとコーンがいくつか入ってるんでしょうねぇ。 | |
次は、センター対決
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L-250 クリーン |
DP187 クリーン |
L-250 歪み |
DP187 歪み |
どちらもセンターに付けると、よりシングルらしさが強く出ますねぇ。シャリ〜ンとしたクリーントーンならディマジオかなぁ〜?ん〜、悩みますねぇ。まぁ、私の場合センターを使う事ってあんまりなくて、用途としてはクリーンもしくはごく軽い歪みかき鳴らすってな目的が多いので、そうなるとストラトに近い感じのディマジオがセンターかなぁ・・・?でもこれも甲乙付けがたし・・・(~_~;)。 |
※ で、結局ピックアップ選びは、現状まだ決まっておりません。この聞き比べをやった後に、ビルローレンスの "OBL L-240XL"、ディマジオの "FastTrack 1" そして、L-250 をもう一個手に入れてしまいまして、さらに選択肢が広がってしまいました。GRECO の GO II も手に入れ、それのリアにどれかを回すかもしれないので、それとの絡みも含めてこちらのピックアップを決定する予定です。
最後の砦、ダンカン HotoRails-n の在庫も当然あったりしますし・・・・・(^_^;)。
と、ピックアップの試し弾きなどしておりましたら、エルボーの所のカット具合がちと気になって、またボディーを削ったりいたしました。
さて、では再びバラして、まずはヘッドの塗装から行きませう!
まずは塗装を落としますね。今回の塗装は、下処理をせずにいきなりシースルーレッドを塗ってみたらどうだろう?という実験もかねておりますので、まずはヘッドでそれを試してみたいと思います。
このギターにはテンションバーが付いておりましたが、ヘッドは角度付きですし、ローラーナット&ロックペグですので、取り外してしまいます。空いたネジ穴には、木工ボンドで爪楊枝をつめて穴埋めしました。
塗装前の大事なお仕事は、マスキング!今回はヘッドの表面だけ塗装しますので、塗らない部分をマスキングテープを丁寧に張ってゆきます。
そして、朱入れでございます。今回も丸加スペシャル The III と同じ、Holts のキャンディレッドを使いますが、この塗料、粒子が大きい?のかあまり木材にしみ込む感じが無いので、下処理無しで赤をしみ込ませるっていう今回の試しには、あまり適さないかも・・・?
前回同様、ざらざらの表面になりますね。ここで軽くペーパーをかけて・・・・・!!
この上からサンディングシーラーを塗って平面を出す!ってな作戦はどうでしょう?
サンディングシーラーははけ塗りでして・・・・、すると下の赤い塗料が溶けてきて、上の様にはけに付きますねえx。なるべくこすらず載せる様に塗ってみましたが、ん〜、ボディにこの方法は難しいかな?
で、シーラーが乾いた後ペーパーがけをしましたが、削りカスが既にピンク色!まぁ、ヘッドなんでこのまま行っちゃいますが、ボディにこの方法はちと無理っぽいですね。シーラー無しで、シースルーレッドの段階でちゃんとペーパーで平面を出しておいて、クリアをかぶせるってことになるでせう・・・。
で、無事きれいになりました。(^O^)。ここからは毎度おなじみ、丸加マークを付けなきゃね。
最近の百均は何でもありますねぇ〜。上のようなゴールドの色画用紙を買ってきまして・・・
例のごとくプリンターで反転印刷したものをスプレー糊ではっ付けて切り抜きますが・・・おや?今回は文字の切り抜きにも挑戦しました。
最近、老眼が進んできてこういった細かい作業の時は眼鏡を外して棟方志功状態なのですが、なんとか上の様に出来上がりました。
で、一旦クリアを吹いて水研ぎした後、飾り付けをいたしまして・・・・
さらにクリアをかぶせます。今回クリアはやはりウレタンにいたしました。
塗り終わり、マスキングテープをはがしたら、境目の所はペーパーがけをいたしまして・・・・
無事完成で〜す!
さあ、後はいよいよボディーの塗装となります(現在進行中)。多分次回は完成編となると思いますので、乞うご期待!
2009.04.24