またまたピックアップ、聞き比べ大会!

 

 またまたいつの間にやら増殖しているピックアップ・・・(^_^;)。興味は尽きませんねぇ〜。というわけで恒例となりつつあるピックアップの聞き比べ大会です。

 聞き比べ用のギターは、前回と同じフェルナンデスのティアラです。いつも通り BOSS の GL-100 でライン録りで行いました。今回はクリーンサウンドのみであります。


 まずトップバッターは・・・・

 ダンカンの JB Jr. Bridge 用です。オークションでは型番不明での出品だったのですが、届いてみて抵抗値を計ったら、16kオームほどでしたので SJBJ-1 ブリッジ用と思われます。

 ふむふむ、JB らしいパワーと音抜けですね。となると、フルサイズの JB と聞き比べたいですねぇ。
 はいはい、確かに JB!フルサイズよりややパワーは落ちるけど、音の傾向は全く同じですね。パワーに関してもフルサイズの方は取り付けてるギターが違うので、一概には言えませんけどね。

 ただ、ちょっと気になるのが、ポールピースと弦の距離に凄く敏感な印象です。チョーキングでパワーが落ちる感じがします。シングルサイズだからフルサイズに比べて、磁界の発生する領域に違いがある生でしょうね。ただブリッジ用はストラトのブリッジを意識しているでしょうから、本来は弦に対して少し斜めにマウントされますね。今回のテストではギターの都合で弦に直角にマウントしましたので、そのせいもあると思います。斜めだと1本の弦に対して二つのポールピースが少しずれて配置されますので、もっと弦の振動をとらえやすくなるのかもしれません。でも、フロント用だとどうなんでしょう?こんなに敏感だと、けっこう弦から離してセッティングした方が良いのかしら?フロント用だったら使ってみたいピックアップだったのですが、うちにはリアがシングルサイズのギターって・・・・ほとんどないので使い道がないかなぁ〜(^_^;)。

 さて、それじゃぁ、ホットレイルと比べてどうなんでしょう?以前に GRECO NYS-65 のセンターピックアップを決めるのにブリッジ用も試聴した事がありましたが、ブリッジ位置に取り付けての視聴はしてませんでしたねぇ〜。では

 あ〜、ホットレイルの方が太いかな?JB はやっぱりあの独特の高中音?見たいなきらびやかさと繊細さがあるような気がしますね。でもバータイプのポールピースはやっぱりチョーキングでも安定した出力が得られますね。

 

  

 さてお次ぎは・・・・

 部品取りで買ったジャンクギターにたまたま付いていた、ディマジオの DP187 Cruiser Bridge です。ハム好きでハイパワー好きの私ですので、あまり期待していなくて、試聴だけしたら売り飛ばそうと思っていたのですが・・・・・(^_^;)

リアに装着

Clicl!

フロントに装着

Clicl!

 一応"Bridge"と名がついているのだからとブリッジに取り付けてみると、ふむふむ、ストラト系のちょっとペキペキサウンド、でもいわゆるストラトのリアよりは芯があるけど・・・・、と思いつつディマジオのホームページの説明を読んだらば、ハイパワーをブリッジに取り付けた時のフロントにも使えるとある・・・・。んだば試しにフロントに付けてみたらば、あら素敵!!フロントだとパワーもそれなりに出るし、アタックの感じがシングルそのまま、高音も抜ける、ハムバッキングと比べれば細いけど、低音もそれなりに出ています。なによりハムバッキングなのでノイズがないですしねぇ〜(^O^)。ダンカン派だった私ですが、ディマジオのダブルレールタイプでパワーのあまりないやつは、良いかもしれませんねぇ〜。

 現在製作中の丸加スペシャル4号機は S-S-H なので、フロントはまた HotRails のネック用かなぁ〜、と思っていたのですが、この Cruiser を付けても良いかも(^_^)。でも、リアは L-500 で行く予定なので、白黒混ざっちゃうなぁ〜(^_^;)。黒カバーだけ手に入らないかしら?

 

 さてお次ぎは、Ibanez の INF 1、3、4 が手に入りましたので、比べてみましょう。RGシリーズなどに乗っているやつですね。

 裏面はほぼ同じですが、 INF 1 は Ibanez お得意の3芯で真ん中をアースに落とす事でタッピングするようになっていますが、INF 3,4 は4芯になっています。

フロント

Clicl!

フロント

Clicl!

ブリッジ

Clicl!

 いずれ劣らぬハイパワーピックアップですね。直流抵抗値は、INF 1 = 9kΩ INF 3 = 12kΩ INF 4 = 16kオーム。で、抵抗値通りINF 3 は INF 1 よりちょっと太くなってますね。私の好みでは INF 1 かなぁ〜。前にやった V7 V8 V1 などの一連の Ibanez のピックアップと同じ傾向の音のまっとうなピックアップですね。ただ、V のシリーズの方が高音の抜けが少し良いかなぁ〜?という印象です。

 

 さて、次へと参りましょう。ディマジオの DP159 Evolution? Bridge です。ハイ、スティーブヴァイ様で有名なやつですね。ただ残念ながら今回入手したのは F スペースではなくノーマルスペースのタイプなので、うちのギター達には本当は合わないのですが、音の傾向だけでも知りたかったのでありました。(^_^;)

ブリッジ

Clicl!

 あ〜、これは良いですねぇ。ハイパワーなのに高音が抜ける。低音はそれほどないかな?(足りない訳ではないです)。そしてちゃんと芯のある音がします。ダンカンの JB みたいな個性はなく、どちらかと言えばオーソドックスにハイファイな音って感じでしょうか?。ディマジオさんやりますねぇ。で、ノーマルスペースだけど、フロントならこのポールピースのピッチでも、うちのギター達に載せられるかも?と、とりあえずフロントで音を確認してみました。

フロント

Clicl!

 フロントでも十分行けそうな音はしてますが、フロントだったらもうちょっとブライトさが欲しいかなぁ〜?ん〜、色も白で良いのだけどねぇ。これは手放すかなぁ〜?

 


 ではここからは、国産もののノーブランドを聞いてみましょう。

 まずは、色だけで買ってしまった、Gotoh 製のハムバッキング。写真よりももっと深い赤で、シースルーレッドに合いそうな色なのよねぇ。配線は4芯出ています。

ブリッジ

Clicl!

 直流抵抗値は約 8kΩ。その抵抗値通り、パワーはそこそこあるけど、ひじょうに高音がよく出るハムバッキングですね。ただ、低音がちょっと足りないかなぁ〜。リアでひずませてミュートで刻むってなのには物足りなくなるかも。んじゃぁ〜フロントに付けた方が良いのか?と試してみると・・

フロント

Clicl!

 あ、私的にはフロントの方が良いですね。明るくまあるい音で好みであります。シングルが好きなんだけど、リアだけハムにしたい、でもあんまり太いのはいやだなぁ〜、という趣向の方には向いているかもしれません。

 

 お次ぎはノーブランドで裏面に "MMK" という刻印と "45" というスタンプが押してあるハムバッキング。

 フェルナンデスのドッグファイターでは?とも思われますが、確信はありません。アリアの可能性もあるかな?。直流抵抗値は約 11.5kΩ で、配線は3芯。センターをアースに落としてタッピングするタイプです。

ブリッジ

Clicl!

クリーン

Clicl!

 見かけとは違い、意外と高域も素直に出てます。フロントでもリアでもどちらでもそれなりに良い感じになる、バランスの良いピックアップですね。パワー的には、そこそこのハイパワーかな?

 

 お次ぎは、またまた Gotoh 製なのですが、裏面にシールが貼ってあって、"2N-FVH 3010?" とあります。

 フェルナンデスで銘機とか言われてる、"VH-"とかいうのがあるらしいのですが、その系統ではないかと思われます。直流抵抗値は約 12kΩ で2芯です。で、音がですねぇ〜(^O^)。

ブリッジ

Clicl!

フロント

Clicl!

 まずかなりのハイパワーで、ちょっとひずんでしまいました。!でも高音が抜けてます。アタックもはっきりしていて、そう!GIG MAX に似ています。これもリアでもフロントでも行けますねぇ。んじゃぁ、GIG MAX と比べてみましょうか。
 聞き比べちゃうと、ちょっと違いましたね。やっぱり GIG MAX はちょっとクセとアタックがありますね。

 

 もう一つ、ノーブランドのハムバッキングです。何の刻印もないのですが、厚みがけっこうあります。

 直流抵抗値は 11kΩ ほどで3芯です。

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 ん〜、まぁ悪くないですね。パワーはそれなりに結構あります。音抜けもまずまず、リアフロントどちらでも使える全うなピックアップでした。

 

 お次ぎは、ディマジオ風ヘクサポールピースのハムバッキング2種です。取り付けねじはミリピッチの様ですので、国産だとは思いますが・・・・。

 裏面にかすかにスタンプ跡がありますが、読み取れません。直流抵抗値は、アイボリーの方が 14.5kΩ、ブラックの方が 11.5kΩ。アイボリーは4芯でブラックは2芯です。

ブリッジ

Clicl!

フロント

Clicl!

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 2個とも足の部分が長くて、うまくポケットに収まらず、フロントでは弦に近すぎるセッティングになっちゃって音が割れてますが、どちらもかなりのハイパワーですね。抵抗値の通りブラックの方がやや高音とアタックがはっきり出ます。そして中高音にちょっとしたクセがありますねぇ。残念なのはどちらもノーマルスペースなんですねぇ。うちにレスポールがあったら、アイボリーをリアにブラックをネックに載せたいピックアップです。もう売っぱらってしまったディマジオのスーパーディストーション、あんまりいい印象がなかったのですが、こっちの方が抜けててディマジオよりも良いような?気がします。(^_^;)。(あくまで主観です)


 さてどん尻にひけえしは・・・、ダンカンのアクティブピックアップ、 Livewire のネック用であります。

 Livewireには、ハムバッキングの Livewire Hot for Strat LW-HS とシングルの Livewire Classic for Strat LW-CS の2種があるようですが、オークションではどちらかわからないという事で出品されておりました。

 電源が 18V だと言うのは知っていたのですが、ダンカンのホームページで配線を確認した所、ボリュームポッドが 100kΩ となっていました。ん〜、そんなポッドは持っていないのだが・・・(^_^;)。とりあえずアクティブの定番 25kΩ を付けてで音を確認、その後、250kΩ のボリュームをテスター見ながら 100kΩ に 固定しておいて配線してみました。

フロント 25kΩで

Clicl!

EMG フロント

Clicl!

 Livewire の音を聞くのは初めてなので何とも言えませんが、この高音とアタック感はシングルっぽいので、Classic for Strat LW-CS の方かな?パワーは EMG とほぼ同じ。他のギターに付けた EMG SA との比較ですが、Livewire の方が中音域が豊かな印象です。SA は高音も低音も確かに出てるんだけど、ジャキジャキしすぎて音圧に欠ける感じに聞こえますね。Livewire の方がギターらしくて好きです。

 さてんじゃぁ、100kΩを間に挟んでみると・・・

フロント 100kΩで

Clicl!

 あら、出力が上がりました。ん〜、パワフル!これが本来の音ですね。さすが 18V、SA よりもパワフルです。幸い挟んであるのは可変抵抗ですので、つまみをまわして 250kΩ まで上げてみましたらば・・・

フロント 250kΩで

Clicl!

 さらにパワーアップですねぇ(^_^;)。Livewire 気に入りましたが、これ一つだけでは使い道がないか・・?。EMG は実は 18v でも動く、という話を聞いた事があるので、EMG と組み合わせてみるのもアリか?いや、あのアリアのスルーネック、リアに AriaPro 製のとんでもないのが付いてるから、あれのフロントに付けるのも良いかも!こないだ手に入れた ARA の Magna のアクティブ回路が 18v だったから、あの化け物ピックアップも本当は 18v かも・・・?と、妄想は広がっております。壊さないようにチャレンジしてみたいですねぇ。

 ※追記
 試しにLivewire を9Vで動かしてみた所、歪んだような音が小さく出るだけでした。ちょうど歪み系のコンパクトエフェクターが電池切れ寸前みたいな音でした。

 


 以上で、今回のピックアップ聞き比べ大会は無事終了です。印象に残るのはやはり、ディマジオの DP187 Cruiser Bridge と Livewire ですねぇ〜!まだまだ未知のすごいピックアップはあるのですなぁ〜。

 まだ、ノーブランドのシングルコイルとかもけっこうあるんだけど、そのうちまたやりたいと思っております。よろしくね!

2009.02.02

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