丸加スペシャル4号機!

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 さて、いよいよ完成編です。あとは、ボディーを塗装してパーツを取り付けるだけですね!

 塗装の前に・・・・

 もとがそれほど高いモデルではないようなので、ボディーには上のような節?のあとのような所がありますので、ここを塞いでおきましょう。

 サンディングシーラーを流して・・・

 ペーパーで整えて平面を出しておきます。

 そしていよいよボディーの塗装に入ります。今回は、木工用プライマーを使わず、シースルーレッドを直接塗って、木に染み込ませつつ仕上げようという方針ですが、一応、砥の粉での目止めだけはおこないました。

 例によって爪楊枝とティッシュ、マスキングテープで、マスキングをして・・・

 本当はボディーの塗装って吊るしてやるのが良いのでしょうが、吊るすには、塗装が飛んでも良いスペースが広く必要ですよねぇ。私は上の様にスプリングボックスやピックアップの穴に木っ端を入れて、新聞紙を弾いた床の上でひっくり返しながら塗っています。
 ただ、カッタウェイ部分や側面など、塗装ののりが薄くなりがちなので、いろんな角度からスプレーしてやっています。

 で、上の様にシースルーレッドを塗り終わりました。

 今回も使った塗料は Holts のキャンディレッドなのですが、丸加スペシャル The 3rd の時の様にスプレーすると表面がざらざらになってましたよね。なので、途中で一回、水研ぎで平面を出してからさらに重ね塗りをしたのですが・・・・。

 スプレーする時は、雲を描く様に薄くスプレーして塗り重ねる・・・、という塗り方をしていたのですが、後半表面が濡れる程度にたっぷりめにスプレーしてやったら、あのざらざらが無く、つるりとした感じになりました。この塗料はたっぷり目にスプレーした方が良いようですねぇ。最初っからそうしてれば木材への染み込みも多くなって良かったかも・・・・(^_^;)。次回に生かしましょう。

 で、どうしてもスプレーでは上手く塗れない、上のようなザグリの隅っこなどは筆塗りで補正しました。

 シースルーレッドを塗ったら、耐水ペーパーで水研ぎです。今回はサンディングシーラーを使っていませんので、やはり塗料の吸い込みがあり、小さなぽつぽつとしたでこぼこなどが出ておりましたので、ここでけっこう削りました。

 上もまだ途中の状態。でも完全に平面になるような所までは行けませんでした。あとはクリア後にがんばりましょう。

 上はクリアを塗り終わった所。今回はウレタンを使いました。やっぱりウレタンは乾燥も早いし厚塗りも楽ですねぇ。

 そして仕上げの水研ぎです。1000番で平面を出し2000番で仕上げる、ってな感じでやりました。

 上の様に全体が乱反射して白っぽい感じになります。あとはコンパウンドでの磨きです。

 上の右上の方がコンパウンドで軽く磨いた所、左下はまだです。この磨きも電動でパフをかけるという手もありますが、ここが一番楽しい作業ですからねぇ。手作業でゆっくりと楽しみます。磨けば磨くほど輝き出します(^O^)。

 で、上の様にけっこういい感じになりました。木目の透けて見え方も、なかなか宜しいんじゃないでしょうか。

 んじゃぁ、ボディーがどのように変わったか、見ていただきましょうか!

 かな〜り削ったのがおわかりになるかしら?配線用のキャビティの上は削れないので平面になっていますが、そこ以外は緩やかな曲面にいたしました。厚さ方向にはかなり削っていますが・・・

 うえは、削る前と後をの写真を重ねて輪郭を出したものですが、こうやって上から見た形はそんなに変わってないのですが、手にした感じはかなり小さくなった印象になりました。下のカッタウェイはもともとけっこう削られていたのですが、面取りを大きくしてやっただけでもかなり広く空いている感じになり、24フレットも楽々行ける感じになりました。

 

 さて、それではいよいよパーツの取り付けへと参ります。ここからの作業もどんどん出来上がってゆく様がとても楽しい作業です。

 丸加スペシャルと言えば・・・・赤、金、白、でやってきましたよね。でも今回のピックアップは、 L-500、 L-250、 Dimarzio で、ディマジオだけが白だけですねぇ・・・・で、やってしまいました(^_^;)。

 Bill Lawrence って、L-500 も L-250 も白って無いですよねぇ。アイボリーは見た事あるけど・・・

 L-500 の方は、表面に微妙な凹凸があるので難しいと思いましたが、フロントの L-250 は全体につるんとした状態なので、塗れるんじゃない?と、悪魔のささやきが・・・・。

 最初は、ポールピースのブレード部分だけマスキングテープを貼っていたのですが、それだと上手く塗れないので、はがして全体にスプレーしちゃいました。で、上の様に、乾いてからカッターで慎重にブレード部分の塗料だけをはがしました。

 下部のマスキングをはがすとご覧の通り、けっこうきれいに仕上がったかな?ラッカー塗装なので弾いているうちに剥げてくるかもしれませんが、フロントなのでそれほどピックも当たらないかも?

 さあ、んじゃピックアップを付けてみましょう!

 ん〜、やっぱりリアだけ真っ黒ってのは見た目のバランスが悪いかなぁ・・・ ?

 エスカッションを白にしてみると・・、お!これなら良いかも!今回はすべてバーポールピースのピックアップになりましたねぇ。

 配線をして、アウトプットジャックを付けようと思ったら・・・ネジ穴が合わない!(;_;)。

 新たに付けようと思ったゴールドのキャッツアイ型のプレートを前についていたものと比べてみると確かにちょっとネジ穴の距離が違うけど・・・・・

 穴をあけ直したのですが、前にあいていた穴、この位置はおかしいですよねぇ。あきらかに右に寄っていますよねぇ。ま、この辺が安いギターの作りかな?

 さあ、ノブはどれにしようかなぁ〜?

 大量にたまっているゴールドのメタルノブ。どれも微妙に違うんだけど、これを選ぶ作業もまた楽し!

 で、上のような仕上がり。ピックアップセレクターは3段でつまみも白であります。

 ストラップピンも当然ゴールドであります。赤いストラップの手持ちがなくなったんだよなぁ・・(^_^;)。

 ブリッジのスタッドの取り付けで、ちょいと問題発生。

 スタッドのアンカーもゴールドにしたのですが、ずいぶん奥まで入ってしまいす。

 あら、元付いていたアンカーはずいぶん長いヤツでしたねぇ。手持ちのゴールドではこの長さのものが無かったので・・・・

 仕方なく、もとのブラックを付けました。まぁ、見えない場所だからいいんですけどね。

 配線のキャビティには、導電塗料を塗り、ふたの内側にもシールディングのシールを貼りました。サーキットはごくごくノーマルな1vol. 1tone であります。

 そしていよいよネックの取り付けです。ジョイント部分にはやはりコルクを挟んでいます。

 スプリングボックスのカバーには、いつもの様にスプリング調整用の穴を空けました。

 でぇ〜〜〜

 完成で〜す!

 ん〜、なかなか美しいギターになりました。思い通りに大胆にボディーを削りましたので、弾きやすいですよぉ〜!

 ボディーはかなり小さく感じます。重さは、厚みがけっこうあるので、GRECO NYS-65 並みかな?大きさを比べてみると・・・

 ハハア、こうして見るとGO はでかいですねぇ(^_^;)。上の3本はどれも24フレットのミディアムスケールなんですけどね。

 音は、フロントの L-250 がちょっとパワーが足りない感じはしますが、ビルローレンスはやはり、かなり攻撃的なアタックの音になりました。L-250 はハムノイズが少し出るので基本的にはシングルコイルだと思うのですが、普通のシングルよりはノイズが少ない感じです。ビルローレンスですから、単なるシングルではないんでしょうね、きっと。そしてセンターはもろストラトの音、という、なかなか良い道具に仕上がりました。次のライブはどれを持って行きましょうかねぇ〜?(^O^)。

2009.05.26


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