GRECO の GPS 上位モデル?丸加スペシャル7号機になれるか?

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 さて、問題山積みのこのグレコ GPS ですが、このようなブリッジが手に入りました。

 ローラーナットのマグナについていたのと同じ、GOTHO 製のブリッジで、しっかりした作りのシンクロ風ブリッジですが、スタッドの間隔は、FRT と同じはず。

 そして、プレートからサドルの上までは、通常のフロイドローズのブリッジより、1〜2mm 低いのであります。これでなんとかなるかなぁ〜?

 さっそく取り付けてみますと、予想通りちょうど良い高さにセット出来ました。アームの使い心地もとても滑らかで良いですねぇ〜!
 大成功か?と思いきや・・・・・

 ありゃ、弦の通り道が、1弦側によっております。このブリッジ、片側は真っすぐで、1弦側のスタッドだけで位置が決まるタイプだからなぁ・・。
 試しに弦間ピッチを計ってみますと・・・

 あらら、11mm かな?ん〜、ストラト系ならなんとかなるのか?この GPS- は、一応フェンダーロングスケールなんだけど、元の2点留めシンクロブリッジは、スタッドの間隔からしてグレコオリジナルのようですので、弦間ピッチは狭めに作ってあるのかもしれません。

 ん〜、残念。(~_~;)。

 でもまぁ、このブリッジは良く出来ていて、使い心地も良いのはわかっているので、何か別のギターに使いましょうかねぇ。

 

 さて、ここからまた長い間が空いたのですが・・・・次に手に入れましたブリッジは?

 ARIA 製の ACT 2 というブリッジ。
 スタッドの間隔は、74mm。弦は裏通しでロックしないタイプで、サドルが6角ボルトで固定するような仕組みで、まぁ廉価版 Wilkinson みたいな作りですね。そしてこのサドルも結構な高さで、通常の FRT ブリッジと同じくらいなのですが・・・。

 サドルの留め方、普通のシンクロみたいに、ブリッジ後ろからネジでサドルを前後させられる留め方なんですねぇ。という事は、通常のシンクロ用のサドルがそのまま付けられるのでは?と思い、しまってあったお宝を取り出しました。

 じゃ〜ん!ローラー式のシンクロ用のサドル、持ってるんですねぇ。

 で、上の様に無事装着出来ました。このブリッジはアームも 6mm 径のものが使えますので、なかなか良い感じのシンクロブリッジになりました。

 さっそく装着!

 スタッドの高さは、上くらいでベストポジション。ボディーにぶつからずにアームが自由に動そうです。

 アームの操作感も良いですねぇ。丸加スペシャル3号機の時にも思いましたが、軽い2点留めのシンクロブリッジをフローティングで使うってのは、けっこういい感じなのであります。

 弦の通り道も良いようです。大成功〜!と思ったらば、アームアップが効かない・・・

 あ〜、サスティーンブロックが中で当たっています。このブリッジ、6角ボルトでサドルを固定するための穴があるので、その分、普通のシンクロよりサスティーンブロックの取り付け位置が前なのかもしれません。
 でもまあ、ここの見えない部分なら、削ればオッケーですね!これは、すぐ解決しそうですので、後回し。

 とりあえず、ブリッジ問題は解決です!

 


  では、これもお宝の、キーストーンタイプの3×3のロックペグを付けてみましょうかね。

 ヘッド裏は上のような状態。いろんなペグを付け替えて、チューニングの安定を図ろうとしたのでしょうねぇ。ネジ穴がいっぱいあいていて、埋木した跡もありますねぇ。で、私のペグに合う穴がこれだけあっても無い・・・・ので、

 最終的には埋めて開け直すとしても、現段階でこれ以上穴をあけるのは嫌なので、今あるネジ穴に上の様に変な向きに仮付けです。

 ローラーナットも手持ちで候補が、2種類あるのですが・・・・

 今ついているナットは、あまりアールが無くて平らな感じですねぇ。上の丸加スペシャル2号機の時に使ったヤツだと、ちょっとアールがキツいかも?

 こちらは、丸加スペシャル4号機の時と同じもの。新品を入手しておりました。アールはどっちも同じくらいかなぁ〜?

 試しに、指板の端の特殊ナットとの接合部分の階段状になっている所に、1個目の方のローラーナットをのせてみました。

 高さはちょっと高いですね。

 0 フレットの位置は、もう少し内側に入るくらいで合いそうな感じです。うちにある唯一のエボニー指板の、アリアのスルーネックの指板と比べてみましたが、指板はやっぱり樹脂製の "EBONOL" のように思います。ただ、カッターでちょっと引っ掻いてやると削れるし、指板の角とかに、打根で引っ込んでる部分などもあるので、けっこう加工しやすい素材のように思います。フレット打ちも、ローラーナットの加工もなんとかなりそうな気配です。

 


 

 次々と問題点はクリアになって来ておりますので、ナットは現状のままで、電装系を一応ちゃんと付けて、しばらく試奏してみようと思いました。

 ピックアップは、グレコですので、NYS-65 から外した、DRY でしょうねぇ〜!(^o^)/

 と思ったら、シングルの方は、もう1個しか無くなってました。こないだグレコだけでコンポーネントギターを作った時に2個使いましたからね。

 で、センターには、ダンカンの Vintage Rails SVR-1n を付けてみました。

 この GPS- は、3個のミニスイッチでピックアップの on/off を切り替えるタイプですので、グレコのコンポーネントギターの時のように、全部センターオフの 6P を付けて、位相も反転出来るようにいたしました。

 でねぇ、このセンターのダンカンが実に良い感じでありまして、グレコ DRY のリア、フロントとの組み合わせは最高のストラト系サウンドになっちゃった感じです。

 ね、ストラトみたいでしょ。リアのみ、センターのみ、フロントのみ、3個鳴らし、の順に軽くオーバードライブさせたクランチで弾きましたが、実にいい感じのシングルコイルサウンドであります。
 だけどこのボディーには似合わない音だなぁ・・・(^_^;)。

 でも、これだとミニスイッチ3個は面倒ですねぇ。この音での S-S-H だったら、5段のレバースイッチを使いたいです。

 

 ローラーナットなしのノーマルナットでのチューニングの安定度ですが、わかっていた事ですが、アームの動きで6本の弦を動かしている分にはほぼ狂いませんが、チョーキングなどで、1本の弦だけのテンションが変わると、その弦だけチューニングが狂います。

 上の様になるのは、ナットの所の摩擦のためですね。普通にチョーキング入のフレーズを弾くとその弦が下がりますが、アームをちょいと動かしてやるともとに戻ります。ローラーナットにして各弦ごとにローラーが回れば、FRT 並にチューニングは狂わなくなります。

 


 

 

 とりあえずこの状態でしばらく弾いてみて、フレットやピックアップをどうするか考えようとなったのですが・・・・。

 

 嗚呼、ハイポジションが弾きにく〜い!!

 

 最初は、22 フレットくらいまでは普通に弾けるだろうと思っていた、下のカッタウェイの形状ですが、プリングやらハンマリングやらタッピングやらやってみると、すぐ左手の甲がぶつかってストレスが溜まります。

 ストレス無く弾けるのは、正直 20 フレットくらいなもんですねぇ。ウ〜ム。(~_~;)。

 そして3個のミニスイッチは、私にとっては実践的ではありませんね。レバースイッチを付けるのはかなり加工しなきゃないだろうから、S-H でセンターは飾りにして、レスポール式とグルスイッチが現実的かなぁ?

 それと、フレットの高さのせいでもあるのかもしれませんが、なんか私的には、ネックがしっくり来ません。細いというかなんと言うか、ちょっと安定感が感じられなくて、テクニカルなプレイ向きではないような・・・、マグナや Ibanez のようなネックのうすさともちょっと違うんですよねぇ。
 カッタウェイ問題が解決すれば、また印象も変わるのかもしれませんが・・・・。

 


 

 いろいろと問題は解決出来たものの、「私が弾きにくい」という、根本的な問題にぶち当たってしまいましたねぇ。

 丸加スペシャル、と銘打つためには、私が気持ちよく弾けるというのが大前提ですからね。

 

 カッタウェイを切り落として全塗装まで行くかぁ?・・・まだそこまでの覚悟は無いですねぇ。
 しばらくは日々弾きながら、考えましょう。
 その間に、他のギターに手を付けるかもしれない・・・・またしばらく放置がな? (^_^;)。


 

 2014.01.03

追補

 最初に試した、GOTOH 製のブリッジ。ローラーナットのマグナについていたのと同じだから、マグナなら付けられるのだろうか?そういえば、マグナの指板はちょっと幅広なイメージ・・・。
 ならば、丸加スペシャル2号機でしょう!

 はいはい、確かに1弦6弦の外側にはけっこうフレットの余裕があります。ま、私が端ギリギリまでフレットを伸ばしたい派なので、そういう風に打ったというのもありますが・・・。
 現在の弦間ピッチが10.5〜8 とすると両側に1mm 弱広がるのか?

 まずはブリッジの分解清掃と行きましょう

 ほほぉ、このブリッジのサドルは、どれも高さが一緒。

 プレートの方に段差が付けられており、これでアールを作っています。実は GRECO の G-FORCE も同じような作りです。

 サスティーンブロックの方にも段差がついていて、がっちりと噛み合うようになっています。

 そしてこのブリッジで気に入っている所が、上のアームを入れる穴の部分。樹脂製の輪っかが入っておりまして、横のネジで回転トルクを調整出来るようになっています。アームは 5mm 径ですが、アームのホールド感も良くて、使い心地がとても良いです。

 それとサドルなのですが・・・・

 弦がのる部分は、丸くなっているだけでローラー式だとは思ってなかったのですが、とめてあるネジをちょっと緩めてやると、丸い部分がちゃんと回転いたします。ただ、普通にネジを締めてやると固定されるので、ローラーとして機能させようと作ってあるのかどうかは定かでないです。丸いパーツをとめるためのネジ、って事かもしれません。

 では、いよいよ丸加スペシャル2号機へ取り付けてみますと・・・・

 ガーン、やっぱり1弦側によってしまいますねぇ。

 もうちょっと6弦側にずれてくれれば、弦間ピッチ的には大丈夫な感じなんですけどねぇ〜・・・・(~_~;)。

 ということは、このブリッジは、FRT で一般的な 74mm 間隔のスタッドより、若干狭めのスタッドに取り付けなければならない、って事ですね。ん〜、残念。

 でも、ブリッジの作りや操作感はとても良いので、今度何か、スタッドからいじらねばならないようなギターに出くわした時に、使う事にして、大事に録っておきましょう!(^_^;) 

 


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