GRECO の GPS 上位モデル?丸加スペシャル7号機になれるか?

 | 1 2 3 | → 次のページ

 だいぶ前にボディーの抜け殻だけを手に入れていたのですが、手つかずのまま放置されていた、グレコ

 私の愛機、NYS-65 と同時期に発売されていた、GPS-60 と形は同じなのですが・・・・(2ハム仕様の方は、GPH-60)
 (GPS-60 については、毎度おなじみグレコの写真館さんのカタログをご参照ください)

 このボディーは、そのモデルよりもかなり豪華な仕様なのですが、・・・GPS-60 の上位モデルがその後出ていたのかどうかは、わかりません。

 豪華なキルトメイプル?2ピースのアーチドトップ

 表面だけ張ってあるのではなく、かなり肉厚なトップ材を削りだしているように見えまする。もちろんセットネック。
 バックとネックはマホガニーでしょうかねぇ?まぁ、高級レスポールと同じような作りになっております。
 ただ、バックのマホガニーっぽい部分の厚さは、レスポールなどよりはだいぶうすいので、重量はそんなに無いように感じます。

 どこかに型番の記載は無いか?と探しましたが、裏のスプリンキャビティーの中に、謎のウルトラ文字の用なものがあっただけで、正確な型番はわかりません。
 この形状からして、ポールリードスミスのコピーモデルであるのは明らかですが、元の GPS-60 と違って、ここまでのボディーだと、PRS クラスの作りですねぇ。

 

 これはさっそく、ローラーナット&ロックペグで、丸加スペシャルだろう・・・と思ったのですが、いくつかの問題がありまして、長らく放置しておりました。
 その問題とは・・・(^_^;)


 

問題その1 FRT ブリッジがほとんど動かせない。

 本来ですとこの GPS- のシリーズは、2点止めのシンクロブリッジ。ナットも普通のナットがついていますので、このモデルも元はそうだったと思われますが・・・・

 元のスタッドの穴を埋木して、フロイドローズ用のスタッドが打ち込まれております。スタッドの間隔は約 74mm。一応奇麗に処理してあるんで、ショップでやったのかな?とも思いますが、その他に小さなネジあと?というか、塗装部分になんか刺さったような後が数カ所・・・?

 ちなみに、埋木した所のサイズを測ってみますと・・・

 ん?62mm ほど。他社の2点止めだと、50 数ミリくらいが一般的だけど、これはグレコオリジナル規格みたいですね。
 で、このアンカーに合うスタッドは・・・

 ネジのピッチの細かい、Made in Gerumany 本家のフロイドローズを付けていたようであります。
 ちなみに・・・・

 左が本家ドイツ製、右が国産によくあるネジピッチのスタッドです。

 

 はい、ここまでは良いですね!そのまま FRT 仕様になっているし、後はローラナットとロックペグを仕込めば、そのまま丸加スペシャルになりそうじゃん!と、うきうきと FRT ブリッジを取り付けてみました。すると・・・

 弦高をまともな位置にセットしようとブリッジを下げて行くと、スタッドが目一杯。ブリッジのプレートが完全にボディーにくっつく状態まで下げても、まだ弦高はちょっと高めなのであります。
 トラスロッドは効くので、逆ぞりぎりぎりくらいまでネックを絞ってみても、ブリッジの高さは上げられず、はほとんど稼働範囲が無く、プレートの前がボディーにつっかえる状態にしかならないのであります。ん〜、困ったね。

 そうですねぇ。元々はシンクロタイプの2点止めですので、それでちょうど良いように作られているのですが、FRT のサドルは、弦をロックする機能などのため、シンクロのサドルよりかなりの高さがあります。うちにあるブリッジをいろいろと計ってみましたが、プレートのナイフエッジから、弦の出所までの高さは、どれもほぼ同じでした。

 さて、フロイドローズの 74mm 間隔のスタッドに取り付けられる、サドルの高さの低いブリッジ、またはシンクロ系のブリッジというのはあるのだろうか?今のアンカーを埋め戻して、あらためて2点留め用のストッドの穴をあけられるのか?ボルトオンのギターならば、ネックの仕込み角をいじればすむ話なのですが、コイツはセットネックですのでねぇ。

 高いフレットに打ち替えて、弦高を高くするってのもいくらか出来ますが、この他の理由もあって、この時点では打つ手なし!の状態になりました。(;_;)


問題点その2 指板はエボニー?"EBONOL"

 この、GPS-,GPH- シリーズの特徴の一つが「まるでエボニーのような新素材 "EBONOL" なる樹脂製の指板。そのエボノールなるものの実物を見た事が、私は無いのですが・・・・

 指板には木目のような模様までついていますが、あまりに左右対称なので、木目調に仕上げられた樹脂製のように思えます。でもトップにキルトメイプルを使うくらいの上位モデルなら、本物の本当に質の良いエボニーかもしれません。とりあえず、指板の端っこでも少し削ってみて確認しよう・・・、とは思っていたのですが、他の問題などで気持ちが盛り下がって、まだ確認しておりませんでした。

 樹脂製の指板のフレットって、普通に打ち直せるのか?エボニーだったにしても、メイプルより固いよねぇ。私のスキルで打てるのか?

 フレットは写真のように、まだまだ使える状態で、そこそこ太めのがついてはいますが、正直私の好みでは、高さがもう少し欲しいですなぁ。

 高いフレットにすれば、FRT のブリッジが使えるようになるかもしれないが・・・・。


 

問題その3 ナットがね・・・

 ローラーナットがうまく付けられるか確認してみようと、ナットを外しにかかった所・・・・

 ほよ、ナットが指板の一部とくっついている・・・っていうか、こういう形状のナットなのね?やっぱり指板は "EBONON" かしらねぇ。

 上が横から見た写真ですが、指板の側が階段状になっていて、そこにハマるような底の形状をしております。

 このナットから出ている指板部分(変な表現だなぁ)の長さはかえって、ローラーナットの中心部を 0 フレットに合わせるのに好都合かもしれないけど、削ってって合わせるのはまだ可能性があるが、何かで足してやって位置合わせをするんだと、苦労しそうだなぁ・・・、という予感。(;_;)


 

問題点その4 24フレットに小指が届かない・・・

 一応、ボディー表面にコンター加工はあるのですが、下のカッタウェイの空間が狭すぎます。

 私は、手は小さい方なんですけどねぇ。

 カッタウェイの深さも足りないのですが、一番の問題はその狭さ。左手の甲が下のカッタウェイの出っ張りにぶつかって入らないんですねぇ。手を細ーく指を伸ばして斜めに差し入れて、薬指がやっと24フレットに届く状態。(;_;)。

 ただまぁ、私が24フレット以上にこだわるのは、E の音を出したい、というよりは、「1弦あたり2オクターブのスケール」という認識がからだにしみ込み、感覚の一部になっているので、レスポールやストラトだと12フレットより上のポジションがわからなくなる、っていう理由ですので、一応24フレットあるし、22フレットあたりまですんなりといつものポジションで弾けるので、なんとかなると言えばなんとかなります。

 もうちょっと安物のボディーなら、迷わずカッタウェイを切り落としちゃう所なんですけどねぇ。この豪華なトップ板だからねぇ。切り落としたら全面再塗装しなきゃ無いけど、今みたいな奇麗な色合いに出来るかどうかもわからないしねぇ・・・・。悩みどころです。

 


 

 さて、このようにいろいろな問題があり、とくにコイツに取り付けてちゃんと機能するトレモロブリッジが無い事にはどうにもならない、ってことで、長〜い間部屋の片隅に放置されていたのであります。

 で、ブリッジの解決策がようやっと見つかったので、これから作業をしてみようかと思っている所でございます。

 どんなブリッジを手に入れたのか?
 フレットは打ち直すのか?
 カッタウェイの下は削っちゃうのか?
 全塗装するの?

丸加スペシャル7号機になるのか?、普通に使えるギターとして再生して誰かに譲るのか?どうなりますことやら・・・ 。

乞うご期待!

 2013.12.29


次のページへ

Back to Index

Back to Home