ちょっと変わったストラトだよ〜!その5 |
さあ、キャンディレッドの塗装・・・とその前に! ピックガードを作ります。(^^ゞ
今回は半透明の塩ビ版を買って参りました。
実は春先に半田ごてを新調(前のは高校生の時から使ってたヤツでした)したのですが、その新しい半田ごて、先っちょの小手の交換部品として、上のようなカッターの刃が付いていました。
いや〜、便利便利(^^ゞ。ゆっくりではありますが、カットできます。モデラーの方とかは、こういう道具を使うのかしら?
少し大きめに切ってから、最部をもう一度カット。
上のようにだいたい切れたら、いつものようにヤスリで仕上げます。
毎度の事ながら、作業の雑な私は、ヤスリやカッターの刃を滑らせて、完成する頃にはかなりの傷物になってしまいました。この次はちゃんとマスキングテープとか貼ってから作業した方が良さそうですね。(^_^;)
さて続いて電気系ですが、最初は、YAMAHA RGX に載っていたと言う"Select by EMG" のパッシブを載せようと思っていたのですが、テストの結果ノイズは確かに少ないのですが、シングルらしいシャリシャリ感にかけていました。そこで・・・
「また買ったんすか!?」と突っ込まれるのを恐れ、公開していなかかったのですが、
でへへ、GrassRoots の上のギター、「まさかこの値段じゃ落札できないだろう〜」パターンで、2,700円で手に入れてしまったのですが、コイツのピックアップが実に、気持ちいいきれいなシングルサウンドでして・・・、でもリバースヘッドのこのボディーには似つかわしくない音なんですよねぇ。と言うわけでコイツのシングルPU3個をいただく事にいたしました。で、今はEMGパッシブをコイツには載せております。
2,700円なら、ピックアップ代だけでも元が取れちゃった感じです。(^^ゞというわけでアッセンブリーは無事完成です。ハーフトーンも使いたいので、スイッチは5点式、コントロールは1Vo. 1Tone であります。
へへ、いい感じになって参りました。ここからはクリアをかぶせます。(^○^) すると・・・
あら〜、ちょっといいんでないの〜?(^○^)。べっ甲のような、岩屋堂箪笥(こちら岩手の伝統工芸品)の様な、高級感溢れる色になってしまいましたよぉ。どっからどう見てもジャンクの安物だったのに、なんだか高そうに見えるギターになりそうです。(^○^)
次の作業は、耐水ペーパーでの水研ぎです。
けっこうでこぼこがあるもんなんですよねぇ。
続いては、コンパウンドでの磨きです。
ん〜、磨くほどに輝きだすギター!この作業が一番努力が報われる工程ですねぇ。
でも、磨いていくと、下塗りやペーパーがけの雑な所が見えてきます。やっぱり売り物のようにきれいにつるつるにはならないのですが、ま、遠目に見ると、けっこうきれいです。決して、近づいて光にかざしながら反射の具合をチェックしたりしてはいけません・・・・(+_+)
次にヘッドに参りましょう。ヘッドの表面だけをまた焼く・・・って訳にはいかなそうなので、
丸加スペシャル初号機に使ったのと同じ、木材の着色剤(マホガニーブラウン)を買って来ました。
で、コレをすり込みすり込み・・・アラ、けっこういいみたい!
と、上のような工程を経てヘッドは完成です。文字は例によってリルティッツのNちゃんに入れてもらいました。
ペグは、丸加スペシャル初号機の、最初のバージョンで使っていた5個のみロックペグの半端品をいただきました。
で、ボディーとヘッド、違和感無く同じように仕上がりましたねぇ。・・・・え?という事は、ボディーを焼いたのは意味が無かった・・・ようでありまする・・。(T_T)
さて、気を取り直してパーツの取り付けと参りましょう。
まずはブリッジ
弦間ピッチは10.5mm、ブラックボディにサドルはブラス!アームホールは6mmと、ちょっと珍しい規格のブリッジです。残念ながら、このギターは裏のスプリングのテンションが調節できない(>_<)ため、アームは使わない仕様にいたします。
で、取り付けようと思ったら、6弦の所のネジ穴だけズレているのね。( ー ー;) ん〜、さすがバッタもの、穴開けの精度などはいい加減な訳ですなぁ。いつものように、エポキシで埋めて、空け直しました。
アウトプットジャックもゴールド。ですが、コイツはゴールメッキではなく、ブラス製であります。適度にエイジドな感じで風格がありまする。
ストリングガイドも、秘蔵のかちょいいゴールドを出しました。
ストラップピンは、グレコNYS-65のブラックをいただきました。
ネックジョインとプレート、ゴールドの手持ちもあったのですが、さすが小さいストラトで、サイズが合いませんでしたので、コレは元々のヤツを使いました。
スプリングボックスのカバーは、手持ちで合うものがありました。ただ、弦間ピッチが狭いので、穴の位置がイマイチちゃんと合っていませんが、まぁ、なんとか使えます。
バッタもののジャンク野郎だったこのギター、こんなに豪華なパーツを付ける予定ではなかったのですが、塗装が思いのほか上手く行き、ぱっと見、高級感があるので、ゴールドとブラックで、とことん成金仕様にしてみました。
スプリングボックスまで大きな穴は空いてるし、ピックガードはシースルーのため、シールドも貼れないのであまり意味は無いと思いますが、一応キャビティ内は導電塗料を塗りました。
ん〜、最初の姿からは想像できないような、高級感溢れる見かけになってしまいましたねぇ。(^_^;)
遠目に見ると、「ん?シェクターか?」見たいなルックスですが・・・
手に取ってみると、その軽さにびっくり!
ネックを握ってみると、ちょっと安っぽくてびっくり!
近くでよ〜く見ると、仕上げの雑さにビックリ!
なんだこれは?と思って弾いてみると、意外と音が良くてびっくり!
そんなギターに仕上がりました。
さてそれでは、お楽しみの試奏でございます。
ね、意外な事に、なかなかいい音でしょ!これは、Grasrootsからいただいたピックアップによるところが大きいのでありました。ただ、Grasroots の方は、ボディ直付けでしたが、ピックガードからつり下げになったせいか、アタックがより暴れるようになり、ストラトらしさがさらにアップしたような気がします。ブリッジをボディにベタ付けにしてあるせいか、サスティーンも意外と長いです。これは、ブラスのサドルの製もあるかも知れません。ネックは、トラスロッドが十分効くので調整できましたが、フレットは所々怪しいですねぇ。擦り合わせでいくか、打ち直すか?ま、しばらくこの状態でネックが安定するまで待ってから、作業したいと思います。
いや〜、最初にボディーやパーツを見た時には、こんなにまっとうなギターになるとは思いませんでしたねぇ。軽いし、ミディアムスケールだし、それでいてちゃんとストラトらしい音がするし、ぱっと見高そうだし・・・・、とりあえず大成功のギターなのでした。(^○^)
2006.09.03