こいつは本命!赤いキルトが美しいフェルナンデス

前のページ ← |    4 5 6 7 | → 次のページ


 アクティブピックアップと言えば、やっぱり"EMG"。フェルナンデスのF.G.Iなら安く手に入るか?と思っていたら、シングルの"SA"が、けっこうお安く手に入ってしまいました。

 まぁ、ご覧の様に見た目はくたびれてますし、リード線も継ぎ足してありますが、けっこう古いものの方が評判が良かったりしますので、まずまずでしょう。(^^ゞ

 アクティブピックアップは、アッセンブリーが、通常のパッシブタイプとはちょいと違います。パッシブタイプだと、ボリューム、トーンのポッドは、250kΩ or 500kΩ、でありますが、アクティブタイプは、25kΩと相場は決まっているようです。まぁパーツ屋さんに行けば簡単に手に入るものですが、カメラマンでベーシストのM君が、以前オークションで手に入れたけど使わないでいた、というヤツを譲り受けました。

 これって実は、EMGのピックアップを新品で買うと、1個に一つずつ付いてくるんですよね。なので、2個3個と一気に新品を購入した人は、サーキとが余ってしまいます。なわけで、オークションでは、これの新品はたくさん出ております。(^_^;)

 パーツ屋で簡単に・・と言いましたが、ただ一つ。上のアウトプットのジャックが無いかもしれませんねぇ。EMGの場合、電源の on/off用途のためにステレオのアウトプットジャックを使います。で、普通パーツ屋さんで売ってるのは、下のようなプラスチックのカバーが付いてものが多いですね。ギターの場合、スペース上の都合なのか、上のような裸のジャックってを使いますねぇ。

 電源の on/off に使うと書きましたが、原理は以下の通り。

 モノラルのプラグを差し込む事で、電池のアース側がつながり、スイッチオンとなります。コンパクトエフェクター等も皆、この通りですね。

 このEMG純正サーキット、至れり尽くせりですねぇ。

 電源側は、各ピックアップの電源とまとめて並列につなぎますが、つないだあとの処理用に熱収縮チューブまで付いております。上の方のアウトプットジャックの写真でも、電源のアース側になる中間の接点部分にも、きちんと熱収縮チューブがかぶせてあります。

 

 さあ、それでは取り付けてみましょうか!(^○^)

 ピックアップセレクター以外はすべて外しちゃいます。とりあえず、EMGは、センターに付けてみます。25kオームのポッドじゃまともに鳴る訳は無いけど、ノイズの比較ぐらいにはなるかと思い、リアのハムバッキングは残してみました。

 おっと、ジャックの位置が遠くて、線が届きませんねぇ。

 はい、私も熱収縮チューブで延長いたしました。

 

 装着完了!いざ試奏、と思ってつないでみると・・・・音が出ない! がーん!やけに安かったからなぁ・・不良品をつかまされたかぁ〜?と不安に思い、回路のあちこちをテスターでチェックしたところ・・・・、あら、ピックアップセレクタースイッチが、いかれておりました。

 ふう、もう一方の接点の方を使う事で、見事音が出ました。(^○^)

 どれどれ・・・オーきれいなシングルの音です。ストラトみたいなジャリっと感ではなく、フラットなまま素直に高音が伸びている感じです。ん〜これがアクティブピックアップかぁ!パッシブしか弾いた事の無い人間には、やはりちょっと驚きですね。登場とともに大流行りとなった時期があったのもうなずけます。EMGが流行ってから、日本のメーカー各社も、パッシブなのにカバーだけのぺとっとした黒にして、文字入れたくらいにして・・・って機種がいっぱい出ましたよね。あ、うちのグレコ3兄弟もそうでありました。(^_^;)

 さて、ノイズについてですが、うちには強力なノイズテスト機がありまして・・・(^_^;)

 上のテレビがそれなんですけどね。ふる〜いブラウン管の安物で、周りに協力な電磁波をまき散らしているらしく、ハムバッキングでもうちのグレコなぞは、少しノイズを拾ってしまいます。シングルにおいては、ノイズの嵐でして、ギターの録音のときは、このテレビの電源を落とします。

 で、そんなノイズ発生器を目の前にしても、このEMGは、かなりノイズが少ないです。ゼロではないですけどね。優秀なハムバッキング、位のノイズの少なさです。で、アクティブピックアップって、磁力が弱いので、弦にかなり近いセッティングでも、弦の振動に影響を与えないんですよね。で、目一杯くらい近づけたセッティングにすると、出力もかなりでかいです。シャーベルのリアのGIG MAX といい勝負をしてしまいます。これでシングルの音がするのですから、な〜んか変な感じさえしますねぇ。

 で、一通り弾き倒してからアッセンブリーを見直したら、アラ、ブリッジにアースを落とすのを忘れておりました。それでこのノイズの少なさかぁ〜い!!びっくりです。

 ただ、特性が素直すぎるのが欠点と言えば欠点でしょうか。特に私の場合、例のグレコNYS-65 といい、シャーベルの GIG MAX といい、中音域に変な癖のあるピックアップが大好きなもので、素直すぎるのもどうかと・・(^_^;) ま、エフェクターでその辺はいろいろいじれますからねぇ。

 さあ、あとシングル1つとハムバッキングを入手しなくてはなりませんよぉ〜!ハムバッキングは、EMGの"81"というのがひずみ系に良いという評判なので、それを狙っております。シングルはできれば、同じEMGよりは、フェルナンデスのFGIでも手に入れて、比較しながら、リアとフロントの役割分担を決めたいなと思っております。

 

 あ、そうそう、とりあえず残しておいたリアのハムバッキングですが、音は出る事は出ましたが、音量も小さくこもった状態でした。ハムバッキングだと、直流抵抗だけでも10kΩちょっとありますからねぇ。並列に25kΩを入れた状態では、まともにならないのでありました。

2005.09.23


NEXT

Back to Home