買っちまったよぉ!PowerMac G5

 iMacが当たってしまい、今年はG5を買うぞと思う気持ちがちょっと薄れていたのですが、夜中に訪れたアップルストアで、整備済み品のG5 Quad & ディスプレイを発見!気がつくと購入手続きが済んでいました。ま、元々買う予定だったからねぇ。ちなみにお値段は・・

  Power Mac G5 Quad-core 2.5GHz [整備済製品] ¥323,600
  製品名: Apple Cinema Display 20"[整備済製品] ¥75,900

でした。まぁまぁでしょ!もちろん動作に問題ありませんでした。


 という訳で、G5 Quad 導入にともない、仕事場の環境を一気に見直す事といたしました。

 まずは、オーディオインターフェイス。今まではPCIカードの AudioWerk 8 を使っておりました。コイツももう7年くらい働いてくれましたねぇ。G5はスロットが PCI Express 仕様となっていますので、そのまま取り付けられませんので、ここでお役御免、新たに購入したのは・・・

 M-Audio の FireWire1814 であります。とても美品ですが、オークションで 45,000円で入手いたしました。この 1814 はアナログで 8in/4out 、その他にデジタル入出力も独立した in/out となっております。そして、コイツは単なるインターフェイス機能だけではなく、内部がバーチャルミキサーとなっておりまして、いろいろとルーティングが出来るようになっております。

 そんな訳で、仕事場の配線関係を、これを機に一新する事といたしました。ん〜、配線を組んでからもう10年以上経っていますからねぇ。ミキサーやパッチベイの裏には、今やほとんど使われていない配線がスパゲッティー状態になっております。

 ね、出来れば触りたくない状態ですが、ゴールデンウィーク中になんとか配線し直しました。最近は Logic の内部音源を使う事が多くなり、外部の音源モジュールを使う機会がかなり減りまして、今でもたまに使うのは、Roland JV-2080 ぐらいになっちゃったので、コイツは直接 M-Audio に入れました。M-Audio には、インプットの2ペアごとに、ダイレクトモニターの On/Off & 出力先の選択が出来るので、あえてミキサーは介さないようにしました。

 一応ミキサーのバスアウトの、3-4、5-6は、そのままインプットに接続。そしてマイクプリ(Forcusrite)のアウトも直接 M-Audio 1814 のインプットへ +4dB バランスで入れます。そうそう、出力も+4dB バランスで出せるのですが、端子がステレオのフォンジャックなので、ケーブルは自作です。

 デジタル関係の入出力も、同軸と光と両方付いているので、同軸は、1814 out→ DAT、DAT out → MD in、MD out → 1814 in、と結線(DAT、MD ともSONY製で、REC READY 状態にするとデジタルアウトがスルーで出てきます)。CD の光out を 1814 の光 in へとつなぎ、ソフトウエア側からの制御で切り替えられるようにいたしました。

 今までは外部音源のパラアウトなども立ち上げていましたが、ここ数年はそれを使うような機会もありませんでしたので、みんなメインのステレオアウトだけにいたしました。また、仕事を始めた頃はほとんどこの1台でやっていた・・・

D-110 には、引退してもらいました。オークションで売れるかなぁ〜?

 また、ミキサーはすべてのインサートをパッチベイに立ち上げていましたが、それも止めてしまいました。BUS Out は前述のように M-Audio に直入れしましたし、AUX の send と 2Track In だけを立ち上げました。5列あったパッチベイは2列になり(実際には1列で済む内容なのですが、裏面をRCAピンとフォンジャックの2種残しておきたかったためです)替わりに、ギタープリアンプの GL-100 を2台組み込みました。

 で、配線は・・・

 

かなりすっきりしたでしょ!そうでもない?卓は24chなのですが、もう16chぐらいでも大丈夫ですねぇ。

 

 実際に仕事をしてみて、問題点が一つ・・・。

 ダイレクトモニター機能がある 1814 なので、マイクプリのアウトもダイレクトアウト経由でモニターしようと思ったのですが、これがなかなかめんどい。というのも、パンチインやオーバーダブといった作業では、マイクから来る音と録音した音を、ちゃんと同じようにモニターに返してやらないといけないし、それに加えてオケやBGMといった 2MIX 素材とのバランスもとってやらなければならず、最低でも3ソースをその場その場で適切なバランスにミックスする必要があるのですが、パソコン上の操作では、なかなかとっさには上手く調節できないのでした。

 で、解決策は・・・。マイクプリのメインアウトは卓に立ち上げ、1814 にはマイクプリの出力段前からの固定出力を入れてやりました(こちらも+4dB バランス)。1814のアナログアウトは 4ch なので、こちらでステレオ×2のモニターを、そしてマイクプリからのモノラル×1の3ソースをフェーダーの卓でいじれるようにいたしました。やっぱり録りでのスピーディーさは、アナログ卓が一番ですねぇ。しかもモニターだけですので、ウチのような安い卓でも音質には影響なくてばっちりでございまする。

 


では、そろそろG5のお話に参りましょうか・・・(^○^)

まずはメモリー

 Mac系のネットの通販をいろいろ調べてまわった所、キットカットさんが最安値でした。一応ADTEC製で 1G 一枚で 11,980円でした。16G まで増設できるG5 ですが、とりあえず 4G を追加いたしました。


ん〜、やっぱりApple製品は中身も美しい!

 続いては HD の増設ですね。こちら盛岡でも、最近はベアドライブを安く購入できるお店ができまして、250G の SirialATA 250G Maxtor 製を購入。お値段は送料を考えると通販と同じぐらいでした。

 ハードディスクの取り付け方ですが、ちょっと変っています。ドライブベイの所にネジが4本用意してあるのですが、

 これをドライブに取り付けて・・

 このネジの出っ張りをプラスチックの溝に合わせて入れてやる・・

 という構造になっており、最後に右の"B"と書かれたストッパーを下げる

 てな風になっております。ちなみに純正で付いていたHDは WesternDigital 製で、電源がシリアルATA用の細いケーブルと、従来からのごついヤツと両方が使えるタイプのものでした。

 それと、外付けの MO ドライブが壊れたので、アイオーデータのネットショップで、訳あり品で9,800円(送料込み)というUSB2.0 の MO ドライブを見つけて購入いたしました。

 ハード的な増設はこれだけですね。初回の起動時に、今まで使っていた G4 Dual をターゲットモードで接続してデータを自動で移動させると、即、仕事環境が出来上がりました。オーディオインターフェイスが変った訳ですが、Core Audio 対応の M-Audio ですので、Logic では、オーディオドライバの環境設定で、プルダウンメニューから M-Audio を選択するだけで、すぐ使えるようになります。AudioWerk 8 で作ったファイルも自動でコンバートしてくれます。ん〜、素晴らしい!

 と、即仕事オッケーかと思っていたら・・一つだけ問題が・・(^_^;)

 FAX の受信がけっこう重要なうちの仕事なのですが、今の G5 には、モデムが付いていません。外付けの USB モデムを・・・ん?デジャブ?( G4の導入時OS X 移行期にもなにかと問題になった FAX ・・・)

 そのG4の導入時に入手した外付けのUSBモデムは・・・

 上のアイーデータ製のヤツで、OS 9 時代に使っていたもので、2000年頃のものですが、モデムなんてもう進歩も止まってるし大丈夫だろうと思っていたのですが・・。

 ちゃんと認識はするものの、イニシャライズの後、送受信が"Disabled"となってしまって、使えません。(T_T) Fax stf だけでなく、OS 標準の FAX 機能の方でも使えませんでした。と言う訳で、アップルストアで、Apple製の外付けUSB モデムを¥5,400で購入。

 ついでに US 配列のキーボードも買いました。整備済み品なので、buid to order が出来なかったので、G5 付属のキーボードは JIS 配列なのでした。(>_<)

 FAX は問題なく動作するようになりました。

 また、なんやかやと USB 機器が増えてしまっている現状(G4 Dual には、USB2.0 の PCI カードを増設しておりました)、USBの口が足りなくて、これまた最初の G4-400 導入時に購入した、USB1.1 時代のハブを引っ張りだしました。

Logic の XSkey やキーボード、USB モデムなど、速度の遅いと思われる機器はそちらにつなぎまして、問題なく動いております。

 また、Intel iMac で認識できなかったパナソニックのDVカメラ、G5 でも同様にマウントできませんでした。

 OS X ver.10.4.6 まで上げた G4 Dual では、相変わらず普通にマウントできています。何が違うのかなぁ〜?と考えたら、G4 Dual は、まだ USB 1.1 でした。多分 USB 2.0 だとダメなのかもしれません。で、家電量販店をうろうろしていたら、在庫処分のワゴンのなかに、カードリーダを発見!なんと980円!

 カメラのSDカードを入れてやると、マウント→iPhoto起動→読み込み準備、まで自動でいきました。しかも USB 2.0 なので、読み込みも速〜い!

 

 そしてこれまた、Intel iMac でなぜか2倍速までしか出来なかった、DVD ROM 焼きですが、G5 では・・

 ちゃんと8倍速が出来ました。ドライブ自体は16倍速、2層対応であります。iMac の方は未だに2倍速でしか焼けません。同じメディアなのにどうして?

 


 

 さて G5 Quad の気になるパフォーマンスですが、ブログの方でも報告しましたが、Intel iMac のパフォーマンスの検証の時と同じテストをやってみました。

まず、Final Cut Pro のレンダリングでは,

G4.1.25G Dual 2'00"
Intel iMac 2.0G Dual Core 1'10"
G5 2.5G Quad 0'15"

と、圧倒的な速さ!

G4 Dual と比べると約8倍ですが、クロックがほぼ倍、G4-32bit → G5-64bit で倍、CPUが2個→4個で倍、ですので、8倍というのは納得の数値ですね。

 

 Logic Pro でのシステムパフォーマンスのメーターでは、

ご覧の通り。

 

Illustlatorでも同じテストをした所は、

ファイルオープン
PowerMac G4 1.25G Dual
Intel iMac 2G Core Duo
G5 2.5G Quad
約11.5秒
約16秒
約8.5秒

ファイル別名で保存
PowerMac G4 1.25G Dual
Intel iMac 2G Core Duo
G5 2.5G Quad
約58秒
約1分10秒
約28.5秒

Photoshopでは?

イラストレーターファイルをラスタライズ
PowerMac G4 1.25G Dual
Intel iMac 2G Core Duo
G5 2.5G Quad
約50秒
約48秒
約24秒

 どの作業も、Intel Core Duo のほぼ2倍、といった所ですね。ん〜思ったほど速くないか? Final Cut Pro が G4 Dual の8倍だった事を思うと、ちょっと遅いですが、ひょっとしてアドビのソフトは 64bit化されてないのか?Velocity Engine に対応した処理だと、もっと速くなるんでしょうけど、ね。(^^ゞ

2006.05.16追記

Illustlator、Photoshop ともにCS から CS2 へアップグレードしていなかったのを忘れておりました。多分最新版なら64bitで、より高速に動作するのでは?と思われます。

 


 てなわけで、無事 G5 Quad & M-Audio 1814 での仕事が滞り無くスタートいたしました。減価償却が終わる4年後までコイツでがんばる予定ですが・・・、あんまり魅力的な商品が出なければ・・・という前提でございまする。(^_^;)

2006.05.14

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