OS Xに移行しちゃいました

 お盆休みを利用して、ついにOS X環境へ完全移行!現在一月が経過し、私の体の方もかなりOS Xに慣れてきて、日々その恩恵にあずかっております。

 OS Xになって何が良くなったかというと、まずはそのDual CPUのパワーでしょうか。一番のメインアプリケーションである"LOGIC"では、SMPTEディスプレイやQuickTimeMovieなどは、明らかに画面表示が滑らかであります。ソフトウェアサンプラーのEXS24やパワー食いのエフェクト等もCPUパワーの心配をすることなく、どんどんインサートしてゆけます。オーディオファイルのオーバービューの更新なんかも、すごく速くなりましたねぇ。

 また、OS9とちがって、アプリケーションごとのメモリー割り当てを気にすることなくどんどんアプリを立ち上げられたり、マルチスレッドにより、いろんな作業を同時にどんどんやらせたりと、OS Xならではの便利な機能を堪能しております。
 Finderの扱いやファイルのSave,Openのダイアログなど、最初のうちはけっこう戸惑っていたのですが、体が慣れた今となっては、けっこう使いやすなぁ〜ってな感じです。

 さて、前項目で書いた諸問題はどう解決されたのか、ご報告いたしたいと思いまする。
改めて問題だったことを整理しますと

 1。FAX書類の扱い
 2。プリンター(EPSON-PM5000c)のOS X非対応
 3。計理関係を管理しているアップルワークス(クラリスワークス)のマクロ
 4。ディスクのカタログソフト"Disk Folde"のOS X非対応
 5。バックアップソフト"TS-Backupper"のOS X非対応

といった所でした。

 FAXにはAcrobatなのだー!

 FAXの送受信に関しては、マシンに付属してきたFAXstfで問題なく出来るのですが、うちではその書類にメモを書いたり線を引いたり等の作業が必要でして(OS 9のFAXstfではできた)それが大きな障害になっていました。

 前項目では、「他のファイル形式にでも変換できれば・・・」と書きましたが、OS Xではプリントダイアログで、簡単にPDFとして書き出すことができます。そう!OS Xではその画面表示にもPDFの技術が使われているとのことで、PDFこそがOS Xにおけるデフォルトのフォーマットなんですねぇ。Shift+Command+3 or 4でとれる、画面のハードコピーだってPDFファイルになりますものねぇ。

 さて、FAX書類をPDFで書き出す所までは、オッケーですが、これに変更や書き込みをするにはどうするか?パッと思い付くのは、"Illustrator"で開けばいいじゃん!ってことで、実際にやってみましたが、1ページだけのものならこれでいいんだけど、数ページからなる書類については、"Illustrator"では1ページずつしか表示編集ができないので、かったるくてしょうがないんですなぁコレが。たぶん"InDesign"とか使えば出来るんだろうけど、FAXの編集だけのために"InDesign"なんて買ってられないしなぁ〜、と思いながらアドビのホームページをつらつらと眺めておりますと・・・・!!! "Acrobat"(製品版)にはPDFの校正や注釈の機能があるようなのです。 速攻アップルストアで(笑)購入! 試してみると、私の思い描いていた通りに、PDF書類に変更が出来るではありませんか!しかもOS 9でのFAXstfでやっていたのよりも、もっと便利であります。

 "Acrobat"っていうと「PDF書類を作るためのソフト」っていう印象があって、OSレベルで簡単にPDF書類が作れてしまうOS Xにおいては必要性が感じられないソフト、って気がしてましたが、いやいやなんのなんの、OS Xでこそ"Acrobat"は大活躍であります。

 PDF技術をその基盤にしているOS Xなんだから、どうせならAppleから"PDF Editor"みたいなソフトが提供されても良さそうに思うのですが、アドビに遠慮してるのかな?アドビもこのPDFの校正や注釈機能をもっと全面にアピールして、OS Xユーザーへアプローチしてもいいのにねぇ。

 とりあえずこれでFAX問題は解決!また、OS 9環境でのFAX書類って、OS Xではクラシック環境でも開くことができないので、とりあえず過去2年分ほどのFAX書類もまる2日ほどかけて、PDFに変換いたしました。

 プリンターは買いました

 EPSON-PM5000c(ネットワークカード付き)もクラシックからはアップルトークで使えるのですが、OS X用に新たにまたEPSONのPM870cを、これもアップルストアで(笑)買いました。最近のプリンターは安くてもそこそこきれいだし、プリントも速いのねー。でも造りはちゃちくて、何かすぐ壊れそうな感じも・・・。

 プリンターが2台になったのも、なかなか使い出が良いです。PM-5000cの方は用紙カセットもダブルにしておりまして、新しいプリンターと合わせて3種類の用紙を同時にセットしているのと同じ状態になりまして、出したい用紙によってアプリを使い分ける、というワザが使えます。PM-5000cで出したいときは、クラシックのアプリで、PM870cから出したいときはネイティブなアプリを使えば言い訳でして、"Illustrator"などもver.9とver.10の両方をインストールして使い分けております。アップルワークスとクラリスワークスもまた然りであります。

 伝票など経理関係はクラリスワークスで

 一番の理由はめんどくさかった・・・というのが正直な所でありますが、伝票や住所録などのデーターベース関係の処理は、クラシック環境でクラリスワークスをそのまま使うことにしました。アップルワークスでは今まで作っていたマクロが使えない、というのが一番のネックなのですが、アップルワークスでやるにはApple Scriptとか、勉強しなくちゃならないし、ファイルメーカーで一から作り直すのもめんどくさいし、・・・

問題なく動いているものは下手にいじらない方が良いだろう、という結論にいたりました。

 また、伝票等はB6サイズの用紙を使っているのですが、これをPM5000cの方のプリンターにセットしておくことで、プリンターの使い分けもうまくいっています。

 ディスクのカタログソフトは一新

 前項で書いたようにOS 9では"Disk Folder"というシェアウェアを重宝しておりましたが、OS Xでは新たに"AutoCat"を導入することにいたしました。検索機能はないんだけど、リムーバブルメディアをドラッグ&ドロップするだけで、ディスクの排出までやってくれる所が決め手になりました。検索はcommand+FのFinderの検索機能を使っています。200枚ほどのCD-Rのカタログをシコシコと取り直しました。

バックアップソフト

 この手のソフトは、シェアウェアや製品版も含めていろいろと出回っていますが、ダウンロードして試した結果"HyBackUp X "というシェアウェアに落ち着きました。簡単でありながら多機能、そして安全性をも考慮した、なかなかすばらしいソフトであります。

まとめ

 といったわけで、OS X環境で無事業務をこなせるようになりました。OS Xならではのいろいろな便利な機能の恩恵にあずかれるようになったのですが、OS 9との一番の違いは、システム関係をいろいろと勝手にいじれなくなった、というのが一番でしょうか。OS 9だと、健康な状態でシステムフォルダを丸まるバックアップしておいて万一に備えるとか、機能拡張の出し入れを自分で管理できるとか、それはそれで便利な所があったわけですが、OS Xで何かトラブルが起きたときは、再インストール以外に手がなさそうだなぁ、というのがちょっと不安ではあります。

 そして次期OS X ver10.3 Pantherについて発表がありましたが、それによるとOSレベルでFAXの送受信をサポートするとのこと、詳しくは解りませんが、となるとうちのFAX環境も何かしら変化があるかもしれません。

 そしてまたまた、新しいG5ですが、Logicの発売もとMIDIAさんのホームページでのリポートによると、今使っているサウンドカードの "AudioWerk8"が使えないようでして、"AudioWerk"に変わる新しいオーディオインターフェイスについても、少し考えておかなきゃなぁ〜、ってのがあります。とはいってもG5へ移行するのはまだまだ数年先のことになるでしょうから、その時にBESTなものをチョイスすることになるでしょうね。

2003.9.20

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