Charbel+GRECO コンポーネント 7号機の予感 |
初めてのケーラーだった、GRECO JJ-1。JJ-1 のネックが2本も手に入り、本来のボディーとネックになりましたが、という事は、ミディアムスケール 24F のネックが2本余っている訳ですねぇ。
ケーラー仕様のギターだと、ミディアムスケール 24F はわりとありますが、Floyd Rose 系のものは、レギュラースケール(フェンダースケール)が多くて、なかなかミディアム 24F 仕様のボディーだけってのは、オークションでも見かけません。そんな折り・・・・・
じゃ〜ん!CHARVEL BY JACKSON のミディアムスケール 24F 用のボディーってのを 1,000円でゲットでございます。
このボディーは自家塗装という事でしたが、なかなかきれいに仕上がっております。私より上手ですねぇ。ネックポケットには、SK75 のスタンプ。
ネットで検索してもこの型番は、あんまり出て来ませんねぇ。画像で拾えたのは上の写真くらいです。
自家塗装をしたという事でしたので、トーンポッドの穴やミニスイッチの穴は、改造されたようですね。
さてさて、ミディアムスケール 24F のネックが2本もありますが、どちらにしましょうかねぇ〜!どっちも捨てがたいよねぇ・・・。
メイプル指板も良いけど、ボディーはディンキースタイルだからなぁ・・・ 、というわけで、コンコルドヘッドの JJ-1 のネックを付ける事にいたしました!
ネックポケットのサイズは、ちょっときつめだけどだいたいぴったり入るサイズでした。ボディーがメタリックレッドなので、ネックは再塗装になるでしょうから、塗装の厚みが無くなれば、すこし緩いくらいになると思われます。ちなみに、BOM-65 のネックの方は、ちょっと緩いけどがたつくほどではなく、だいたいぴったりサイズでした。どっちもジョイント部分は同じ作りのようなので、JJ-1 も塗装を落とせば同じサイズでしょう。
さて、まずは・・・
ブリッジを軽くのせてみて、ちゃんとスケールが合うかどうか確認。ネックの取り付け方で変わりますからね。GRECO NYS-65 と比べながら、オクターブ調整が効く範囲でちゃんとした長さになるか確認。オッケーな様ですぅ〜!
ジョイントのネジ穴は、合いませんので、開け直しですね。
では・・・・
仮のブリッジを取り付け、1弦と6弦だけペグを付けて弦を張ってみます。(ネックはまだのせてるだけでとめてません)
弦の通り道を確認。だいたいオッケーだけど、気持〜ち、1弦側によってますかねぇ。ネックは今、ピチッとハマってる状態なので・・・
6弦側のボディーとの境目に印を付けておいて、ペーパーでちょいと削って、ネックの傾きを調整・・・
ほんの簿妙な所ですが、こんな所でオッケーでしょう!、ということで・・・。
クランプで固定しておいて、ネジ穴を開けます。最初は、ボディーのネジ穴ギリギリくらいの 5mm 程のドリルでかるく開けておいて、ネジをこれまた軽くねじ込んでから、細めのドリルで深く開けてやりました。
ゴールドの手持ちのジョイントネジでとめようと思ってましたが、おっと!そうだね、ジャクソン系のこの手のボディーは、ジョイント部分の厚みがうすいので、短めのネジじゃないとダメですね。あぶないあぶない・・・。(^_^;)。
短めのネジは、手持ちでは、フェルナンデスかアリアかのヤツが2本しかありませんでしたので、ここで一旦作業中止。ネジの入手に走ります・・・、(^_^;)。と・・
オークションにて上のものをゲット!
そうだよねぇ、ジャクソン系のジョイントプレートってこんな感じのごついのが付いてるよね、そういえば。もっと上位機種になると、うちの CDS みたいに、プレートなしでワッシャー?とボルトだけの留め方になりますね。この辺りはボディーの強度との兼ね合いなんですかねぇ?
上のは、MATSUMOKU の海外向けブランドのものだそうで、"VANTAGE MADE IN KOREA"としっかり入っています。これに付属のネジのうち長い方は、指板を突き抜ける長さだったので、短い方2本と、手持ちの2本で、行けそうです。上のパーツを入手している間に、ネック側の余計な穴を、爪楊枝とエポキシで塞ぎました。どうせネックは再塗装になるので、表面はその時もう少しきれいにいたしましょう。
というわけで・・・
ネックの取り付け、完了〜!
続いては、電装系へと参りましょう!ジャクソン系のギターですので、今回は、パッシブでハイパワーで行ってみましょう!
ピックアップのストックは、上の様に引き出し2つに山盛りありますが・・・・
このボディーは、シングルのキャビティがせまいやつなので、底面がオーバルなシングルは、入らないのですねぇ。となると、うちの手持ちであるのは・・・・。
あら、けっこうあるじゃない。(^_^;)。
Ducan HotRails-b、(これは以前 NYS-65 にのせるため、底面の膨らんでる部分を削り取って真っすぐに改造してました)
Duncan CoolRails-b、
Keystone(Wilde USA designs by Bill Lawrence) ←これはまだ聞き比べ大会にも出していませんね、
Duncan JB Jr.-b、
フェルナンデス VH-S (スタックタイプ)、
ブランド不明のバータイプはドッグファイターか?、
同じくブランド不明のヘクサポールピースは聞き比べ大会で気に入ってたヤツ、以上7個が候補ですが、白で統一するのは今回は難しそうなので、黒いヤツから選びます。
通常だとフェルナンデスのスタックタイプか、CoolRails のブリッジ用をあえてフロントで、ってな感じですが、ちょっと実験したいので、なんと!ダンカンホットレイルのブリッジ用をフロントに付けてみます。ダンカンのシングルハムで1番の高出力な、HotRails のブリッジ用。フロントでは音が抜けないしパワーがありすぎるのですが、コイツをパラレル接続にして、フロントにのせてみよう!という実験です。
リアハムでは、その手のパラレルスイッチを良く付けたりしてましたが、ノイズが無いのにハイが出る、シングルでもハムバッキングでもハーフトーンでも無い音になります。ヤマハの SG やアリアの PE などで、バイサウンドとかデュアルサウンドとか呼ばれてたヤツですね。パワーは通常のハムバッキングよりやや落ちるので、このブリッジ用のホットレイルをパラレルにしてやるとちょうど良いくらいになるのではないか?というもくろみです。
フロントがホットレイルならば、センターもバーマグネットのヤツでしょうねぇ。コイツは3層磁石?とかいうヤツで、シングルサウンドながら、なかなかパワーのあるやつです。
となると、リアは GIG MAX をのせたい所ですが、手持ちの GIG MAX はシルバーしか無いのよねぇ。
しか〜し、ローラーナットのマグナに付いていた、GIG MAX に似た音の出るハムバッキングがあります。NYS-65 にのせていたのですが、そちらに黒の GIG MAX をのせたので、ちょうど空いておったのでした。(^_^;)。
では、配線です!このボディーは直付けで、フロント、センターと順調に来たのですが・・・
リアハムの取り付け部分の穴がやけに深いです。裏のスプリングキャビティーとは、ずれた位置にありますが、ボディー裏すぐ近くまで掘ってある感じです。これは相当足の長いハムバッキングでないと取り付けられませんねぇ。
というわけで・・上の様に、木っ端を成形して入れてみました。まだちゃんと固定していませんので、使うピックアップが決まったら、ちゃんと高さを決めてからエポキシを流して固定する予定です。
配線は、5段のレバースイッチに1VOL.1TONE で至ってノーマル・・・・、と見せかけて、実はフロントだけ逆相で取り付けております!
これも実験ね。ハーフトーンって、リアとセンターではわりと使うけど、フロント+センターって私はあまり使わない(ハーフトーン自体あまり使わないけど・・・)。で、ここの所ミニスイッチ3個で逆相を混ぜたりするギターを作ったりしていて、それも歪ませて使うとなかなかアリよねぇ、と思っていたのでやってみました。今回は、フロントのシングルサイズ高出力ハムバッキングをパラレル!、しかもセンターとのハーフトーン位置で逆相ミックス!という2点が、ひと味違う所であります。
アウトプットジャックのキャッツアイのプレートは、手持ちのゴールドはカーブが合わなかったので、ブラックにしました。でもナットだけゴールドにしてる所が、ささやかな抵抗・・・(^_^;)。
ペグもちゃんと付けなきゃね。ゴールドのノーマル6連ペグの手持ちが無くなり、とりあえずブラック。取り付けネジ穴が下で、ちょっと曲がって付いちゃってますが、仮だからね。ペグが決まって位置があわない時は、再塗装の時に埋めて開け直します。
ブリッジは、ボディーのザグリも大きく空いているので、ちょっと変わったのを付けてみます。上の写真は分解掃除中のものですが、"AYER'S ROCKER V"と刻印があります。一時期の TOKAI などで使われていたようですが、Jackson 刻印のこんな感じのも、見た事あるような記憶が・・・・?
パッと見てすぐわかるのが、黒い四角い蓋。これが弦を挟むインサートブロックになっています。この大きさだと、落としてもすぐ見つかりますねぇ。触った感じは樹脂製か?という感じでしたが、磁石がくっついたので、金属製のようです。さらにブラス製と思われる立派なサスティーンブロック!
そしてサスティーンブロックの中はシンクロみたいに穴があいていますので、裏通しでも良いし、上のインサートブロックを抜いて上から入れても良いし、どちらからでも、弦のボールエンドを切らずに入れてやることができます。
アーム径は 6mm で、アーム差し込み口の後ろのイモネジで、アームの回転トルクの調整も出来ます。なかなか優れものの良く出来たブリッジです。
さあこれで弦を張って試奏でございます。
比較は、最近このギターよく出来てるなぁ・・と見直している、丸加スペシャル初号機にいたしましょう!
Charvel+GRECO コンポーネント 丸加スペシャル初号機 リア アリア製ハム
ダンカン JB TB-4
ハイ、このアリアのハムは、パワーといいハイの出方といい、アタックもパリ〜ンと出て良いですねぇ。やはり GIG MAX と同じ音がします。JB よりもクリアな音で、でもパワーは JB と遜色無い。歪ませると倍音も良く出て、とても良いピックアプですなぁ。 センター ノーブランド バータイプポールピース
フェンダージャパン ムスタング
こちらのバーポールピースは、シングルの中ではかなり高出力な方ですが、ギリギリ、シングルらしさを残していますね。初号機のムスタングは、ジャキジャキでこれも良いですが、パワーはガクンと落ちます。 フロント ダンカン SHR-1-B パラレル
ダンカン SHR-1-N ノーマル
そして、今回の実験の目玉!お〜、予想以上の好結果!右のダンカンは、とてもノーマルなフロントハムバッキングの音でハイパワーですが、左のブリッジ用のパラレルは、パワーで負けていないのに、ハイが出てアタックがパリ〜んと立ちます。でもフロントシングルのそれとはまたひと味違う音ですねぇ。音の丸さや太さもそこそこ残り、やはりフロントの音はしている所がとっても良いですぅ〜! 5段スイッチでリアから順にリアとセンターのハーフトーンもなかなか美しいですねぇ。ハイパワーなんだけど、どっちも高音が出るピックアップなので、シングル同士のハーフトーンに負けず劣らずでしょうか。
フロントとセンターの逆相ミックスは、中が抜けた変な感じでこれもまた良いですぅ〜!これで歪ませてやると、また独特の感じになります。
という所で、ここからしばらく試し弾きをして、問題点を洗い出します。音に関しては、大満足な状態です!しかもやっぱりミディアムスケールは弾きやすいですねぇ。(^-^)/
ロックナットはどうしようかなぁ〜?このネックだとケーラーがそのまま付くけど、フレットをもうちょっと高さのあるものにして、Floyd Rose のロックナットにするのもアリだよねぇ。でも・・・・
上はフェルナンデスの TEJ だけど、コンコルドヘッドなのにローラーナットになってるのね。という事はこの JJ-1 のネックでも行けるのかぁ〜?でも弦がベロンベロンまでダウンしたら、ナットから弦が外れそうだよねぇ。(^_^;)。
あと、これは完全に見た目だけの問題なんだけど・・・・・
フロントもセンターもバータイプのポールピースなんで、リアも上の L-500 って方がカッチョええ気がするなぁ・・・。(^_^;)。
2013.03.20