Charbel+GRECO コンポーネント 7号機の予感

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 さて、音も弾きやすさも、かなりいい感じのこのギター!

 とりあえずは、上の様にケーラーのロックナットを付けて試し弾きの毎日でしたが、前のページでちょっと触れたように、コンコルドヘッドの TEJ にローラーナット仕様のものがある・・・ 。

 ただ良く見ると、上の TEJ は、6弦などはナットからけっこう直線的に出ていますね。この JJ-1 のネックはもっと広がってますので、アームダウンで一番張力が下がる6弦は、ナットから外れるような気がしますねぇ。(グレコの GO 号機も、実は6弦が演奏中に外れる事があります。ミディアムスケールだからってのもあるのかな?)

 んでも、一応実験はしておきたいですよねぇ。(^_^;)。

 とりあえず、上の様にローラーナットを上に挟んでみて、アームをぐりぐりと動かしてみました。
 意外と外れない!横方向にテンションがかかってるからかなぁ・・・?いけるのだろうか?

 ただ、1弦側に横に引っ張られる力がけっこう強く働くので、付けるとすれば、右側のネジ留め出来るヤツの方がよさそう・・・。

 

 ローラーナット&ロックペグは、いい事づくめのようにも思えますが、ちょっとした欠点もあります。
 ナット位置で弦をロックした状態と比べると、アームの効き幅が狭くなります。
 ナット位置でのロックだと、ナットとブリッジの間の長さの弦の張力を変えることになりますが、ローラーナット&ロックペグだと、ペグのポストとブリッジの間の長さの弦の張力の変化になりますので、当然ですね。だからこのコンコルドヘッドの場合は、1弦のアームの効きがけっこう悪くなります。

 GO 号機の場合だと、目一杯ダウンした1弦で、1音くらい。このギターでケーラーでロックした場合は、2音くらい。3号機は3×3のペグなので、1弦のペグのポストがナットの近くにありますので、コイツは普通に2音くらい下がります。

 1弦のペグだけ、ヘッドの反対側に穴をあけて移植して・・・ってな手もあるよねぇ。(^_^;)。

 ま、もう少し妄想します。
 フレットをこのままでいくのか?打ち直すのか?によっても気持ちは変わりますねぇ。

 

 コイツのフレットは、JJ-1 に付けたネックよりは減っていて、弦痕が少し付いていたりしますが、まだまだ弾いていて不具合は無いです。ネックも真っすぐなのか、弦高はかなり低めにセッティング出来ています。

 フレットをもう少し高いものに打ち直す、となると、今のナットは使えなくなりますので、何かしらナットの加工が必要になりますので、そしたらローラーか、FRT のロックナットか、になりますね。

 

 さて、このギター、同じネックの JJ-1 よりハイポジションが弾きやすいです。ボディー全体の形状は、どちらもディンキースタイルなので、カッタウェイは大差ないのですが・・・・。
 その違いは、ジョイント部分にあります。

 Charvel の方が当然ボディーのジョイント部分はうすいのですが、実はそこはあんまり関係なくて、上の矢印の所。どのくらいの位置でジョイントされてるかの方が、私には大きく違います。



 上は、1弦24フレットに小指をかけた状態での親指の一です。
 Charvel は JJ-1 より1cm 近く上に来ます。ロードスターは、ジョイント部分はうすくなく四角の通常のプレートで、レギュラースケールなのにこの位置まで来ます。ここの微妙な位置でハイポジションの指の可動範囲がかなり違って来ます。(私の弾き方の場合ね)

 Charvel に付けた JJ-1 のネックは、ジョイント部分へふくらみが、JJ-1 のボディーに合わせたシェイプになっていますが、塗装を落とすとき、ここをもう少し滑らかに削ってやると、もっと弾きやすくなると思われます。

 ん〜、音も良いし弾きやすいし、丸加スペシャル7号機へまっしぐらな感じになって来ましたねぇ〜!(^o^)/

 そしてもう一つ、私にとっては弾きやすいポイントが・・

 弦の通り道が上の様に、ボディーからけっこう離れている所。アーチドトップじゃなくてもこれくらいスペースがあると、ピッキングしやすいです。私は、フェンダー系のボディーのすぐ近くを通るのがあんまり得意じゃないので、ここもありがたいポイントです。

 

 


 

 さて、それではネックの再塗装へといきましょうか!

 ロックナットは最初の予定通り、ケーラーのロックナットでいきます!将来、フレットを打ち直す時には、また考えるかもしれませんけどね。(^_^;)。

 ネックの塗装を落としてみると・・・・

 あら、縦方向に張り合わせ?スルーネック?・・ですねぇ。

 ヘッドでは5ピース?くらいの継ぎはぎになっていますねぇ。要するに細い角材を張り合わせて作られてるって事ですね。

 

 ヘッドの表側は1枚板に見えますので、付き板を張ってあるようです。

 そして、ボディーのジョイントとの部分・・・

 写真だとわかりにくいかな?ジョイントに向かって滑らかに面取りをするように、ペーパーで削りました。

 これだけでもけっこう弾きやすくなりましたよ!

 それから、ペグの取り付けネジ穴を、エポキシの接着剤と爪楊枝で埋めました。ネジの位置が、一般的な右斜め下ではなくて、もっと下の方に来るタイプのペグ用の穴になっていましたのでね。

 このあとペーパーで平らにしました。

 

 ネックの塗装は、もうすっかり気に入ってしまった、オイルフィニッシュでマットな手触りにいたします。

 ネックだけだと、あっさり終了!だいぶ慣れて来ました。

 なかなか良い感じ!

 ヘッドの方は、ボディーとマッチングヘッドで、メタリックレッドを目指そうと思うのですが、とりあえず目止めもかねて、軽くオイルフィニッシュ処理をしてみました。

 あ〜けっこう材質が荒い感じですねぇ。目止めした方が良いか?とも思いましたが、木工用プライマーでしのいでみようかと、何度か塗り重ねて見ました。


 まあまあ、導管は埋まった感じ?

 しかし、このヘッド回りのバインディングを、マスキングテープできっちりマスクするのは、至難の業ですねぇ。ひょっとして、だから付き板なのかなぁ?付き板に色とロゴの塗装をしておいて、貼付けてバインディング巻いてから、クリア塗装という行程?

 とりあえず、だいたいをマスクしておいて、はみ出した分はペーパーかけて、バインディングの白を出してやる、ってな作業工程になりそうです。

 まずはシルバーを塗って・・・・

 上からシースルーレッドを被せれば、メタリックレッドになるはずなんだが・・、なにぶん初挑戦です。

 ん〜、赤みはボディーと同じくらいになったけど、メタリック感は出ず、ただの赤になっちゃいましたなぁ。
 原因はたぶん、下に塗ったシルバーだと思います。手元にあった「メッキ調」というシルバーを塗ったので、つるんと鏡面状のシルバーだったのね。もっとザラっとしたシルバーの方がメタリックになったのかもしれません。う〜む、まだまだ修行が足りません。

 バインディングとの境目ですが、予想通り・・・・

 バインディングの上まで塗装がのっている所がチラホラと・・・

 で、ペーパーで慎重に水研ぎしながら、白い部分をうまく出してやりますと・・・

 じゃ〜ん!まぁ、私の腕だとこんなもんかなぁ・・?

 では、ヘッドの文字入れはどうしようか?と・・。
 最近使っている、インクジェットプリンターの転写シールを、一応試してみましたが、プリンターは”白”がないからねぇ。この赤色の上ではほとんど見えない感じにしか、なりませんでした。
 ここは、初心に戻って・・・・!!

 金紙切り抜き作戦です!

 今回はかなり小さめに作ったので、あちこち雑にしか切り抜けませんでした。もうこういう作業は、老眼鏡なしでは出来なくなって来ちゃいましたねぇ。ヘッドに乗っけてみる。

 まぁまぁ、イイ感じだけど、ボディーほどメタリック感のない塗装になっちゃったんで、なんか物足りない・・・・

 は〜い、これも久々にやっちゃいました。デコレーションシールをペタペタと貼ってみました。

 このあと、クリアを被せて、ペグとロックナットを付けて・・・・

 丸加スペシャル6号機は、シブい感じに作りましたが、7号機は、原点に戻って、、金ぴか成金趣味になりました〜!

 

 ペグは、ゴールドのノーマルペグが手持ちではなくなったため、新たに韓国製の安いのをオークションでゲットしました。ロックしちゃうんで、ペグの精度とかはあんまり関係ないのよね。(^_^;)

 あ、裏のペグをとめるネジの部分は、こんな感じに仕上がりました。

 


 

 さあ、完成間近です。

 リアピックアップなんですが、やっぱり L-500 にしました。音は、丸加スペシャル3号機で経験済ですし、これもまた好きなピックアップです。それにデザイン的にこの方がしっくり来ますね。

 バーポールピースが3つと言う、メタリックレッドにふさわしい、ちょっと未来的?なルックスです。

 次に悩んだのが、つまみ関係ですねぇ。ゴールドやブラックのメタルノブなどをあれこれと付け替えてみましたが、どうもしっくり来ない・・・。で、

 最終的には上の様になりました。

 ブリッジのインサートブロックの黒い部分が大きいのと、ピックアップの感じからなのかなぁ?ストラト用のこのノブが、一番見た目的にしっくり来ました。
 ミニスイッチが付いていた所には、黒いボルトを飾りで、はめ込みました。

 あとは・・・、トラスロッドカバーを作らなくっちゃね。

 上の用な 3P のピックガードの切れ端があったので、これで作ってみましょう!

 いつもの様に、ネジ穴の型紙を起こして、あとはフリーハンドで削って・・・・

 こんな感じ!バインディング入のヘッドなんで、3P でトラスロッドカバーにも白い線を出したかったのであります。
 ますます、ゴテゴテとしたヘッドになりましたねぇ。

 Grover Jackson のデカロゴは、私的にはちょっと恥ずかしいんだけど、普通は上の写真の方が恥ずかしいんだろうか?(^_^;)

 

 ヘッド裏には、レンチホルダーも付けました。

 ロックナットはケーラで、インチ。ブリッジはフロイドローズで、ミリ、と2本のレンチがないと、弦交換が出来ないので、付けとかないとね!

 あとはバックパネルですが・・・

 今回は、手持ちのものをちょっと削るだけで、ハマりました。スプリングの裏は、調整用の穴が欲しい所ですが・・・とりあえずぅぅ〜!

 完成で〜す!

 正統派ジャクソンディンキースタイルで、なかなか良いギターになりました。
 オイルフィニッシュにしたネックの触り心地も良いですし、音も最高ですよん
 また、さすがはミディアムスケールだけあって、持った感じがとても小さく感じます。ボディーも薄めだから重さも軽いと思われます。

 部分的に訂正するとすれば・・・・。
 ・ボディーのネジ類を金にしたけど、飾りの黒のボルトとか付いてるから、黒の方が良いのかも?
 ・トーンのノブとピックアップセレクターの位置が近いので、トーンはミニスイッチで、"0"かバイパスか?の切り替えの方が良いかも?
 ・バックパネルの、スプリングのテンションいじるための穴は、空けておきたいかも?
 ・・・・・・、てな所くらいですかね?

 さ〜て、7号機のデビュー戦はいつかなぁ〜?

 2013.06.25

 

2017年 無事、里子に出しました。m(__)m


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