ピックアップ聞き比べ大会!2010春

 

 ほぼ半年ペースでやってくる様になりました(^_^;)、ピックアップの聞き比べ大会です。今回はも、かなりのめっけ物がありましたよぉ〜!

 


 まずはハムバッキングからいきましょう!

 今回はディマジオの高音が出るタイプ2種、DP-156 Humbucker From HellDP-219 D activator Neck です。ただ、D activator の方は、届いてみると型番の刻印は無く、"X-1" というシールが貼ってあり、抵抗値もディマジオのホームページの表記とは違って、10kΩほどでしたので、ホントに DP-219 かどうかは・・・??です。

 本来どちらもフロント用ってことですが、今回入手したのはどちらも F スペースですので、FRT のリアで使えます。というか、私的にはリア用として試してみたいピックアップでした。

 比較には、CHARVEL のリアについているリプレイスの定番 DUNCAN JB TB-4 と、Dimarzio の DP-159 Evolution Bridge以前にノーマルスペースをテストした事がありましたが、その後 F スペースを入手しておりました)、さらに大好きな GIG MAX でリアを。

 フロント用としては、ダンカンの HotRails-n で聴き比べたいと思います。

フロント
リア
 いずれ劣らぬハイパワーながらハイが出るピックアップ。こう聴いてみると、DUNCAN JB は確かに繊細な中高域のノビが魅力ではあるのですが、ちょっと変わった音?と言えばそうなのかな?Evolution がノーマルにハイファイな印象。CHARVEL のリアは、Evolution に載せ変えるかもしれません。(^_^)。
 ディマジオのサイトでの説明通り、ハイの出方がハムバッキングとは思えないですねぇ。リアの音は、ほとんどシンングルコイルの様な印象だけど、ストラトみたいなペキペキではないですね。GO 2 にも近い感じ。やっぱりフロントの方が収まりは良い気がしますが、ストラトで S-S-H 等の時は、リアハムをコイツにすると、バランスの良いギターになりそうですね。
 これはいいですねぇ。特にリアはかなり GIG MAX に近いです。パワーもけっこうあります。ただこれが本当に D activator-n なのかどうかが、心配?(^_^;)。製造時期が違うとかなのかなぁ?安く売ってたら買い!ですな〜!

 


  

 さてお次ぎは・・・・シングルサイズ-スタックハムです。

 上はフェルナンデス製のスタックタイプ、SS-1。4芯で抵抗値は、10kΩほど。

 

 上は、同じくフェルナンデスのスタックタイプですが、VH-S という機種。こちらは抵抗値も 24kΩほどあり、ディマジオの HS-3 あたりを意識したものなのかな?

 

 そして上は、ESP の JUNCTION-SS 。ポールピースが太いですねぇ。抵抗値は 9KΩ弱と、小さめ。

 さて、音はどうでしょう?
 比較用として・・・・・フロントの音だけすが・・・

 へへ、上は前に丸加スペシャル4号機の時にもテストした、Duncan Hot Stack STK-S2n なのですが、どうやら古いタイプらしく、上の様な渋い赤のカバーがついていたので、思わず買ってしまいました。コイツは、あのダンカンのテレブリッジと組み合せたらカッコ良さげだよねぇ〜!

フロント
リア
 ハイ、以前聴いた通り、"HOT" と名はつくものの、ハムバッキングの様なホットではなく、シングルコイルらしい音、かつしっかりした感じがしますね。抵抗値は13KΩ強。
 うえのダンカンに近いと言えば近いですが、抵抗値通りちょっとパワーは落ち、そして高域がジャリット言う感じかな?リアだと、ストラト系の音になりますねぇ。
 ほほぉ〜、こちらはちょっと太めの音。リアでもしっかり芯のある音で、このくらいが好きです。コイツはどこかで使いたいですねぇ。
 こちらは打って変わって、シャリ〜んと細めのビンテージ系の音ですね。リアの高域の響きは、これはこれで美しいかも?ストラトのリプレイスメントで、ノイズを消す目的には、いい感じかな。

 


  

 続きましては、Duncan Vintage Rails? SVR-1n であります。最近のプラスチックで覆われてて裏がプリント基板になっている白いのと、昔のタイプの黒と、2個手に入れてしまいました。

 このビンテージレイル SVR-1n は、パラレルで使う事を前提としているという、珍しいハムバッキング。ヤマハ SG やアリアの PE 等でのバイサウンドみたいな状態で使う訳ですね。

 ディマジオの DP-187 Cruiser Bridge は、二つのコイルの巻き数を変える事で、ハムノイズをキャンセルしつつ、シングルの音を出しておりましたが、コイツの斬新な見かけである、高音減側と低音減側とにわかれたバーポールピースを見る限り、そういう音の拾い分けをしてシングルの音を作り出してるのか?と、想像されますが・・・??。

 リアハムではパラレルスイッチを付けている私ですが、純粋なシングルの音とはちょっと違った音になると感じていますが、さてどうでしょう?推奨のパラレルと、シリアルに接続を変えたものも聴いてみましょう。

パラレル
シリアル

フロントにつけて

 ほぉ〜、パラレルのフロントは確かにビンテージ系のシングルコイルに聞こえますねぇ。シリアル接続の方は当然ながら、パワーが上がりハイが落ちます。でも、それでもけっこう抜けの良い部類のハムバッキングですね。

リアにつけて

 リアのパラレルは、もろストラトのビンテージ系の感じですね。でも私がリアでこれを使うんだったら、シリアル接続で使うなぁ〜・・。

 ちなみに新しい白と古い黒を、このあとフロントとリアを入れ替えてみましたが、音はまったく同じでした。(^_^;)

 


 

 続きましては、ノーマルなシングルコイルピックアップを3種!

一つ目は・・

 SCHECTER ですねぇ〜!型番は解らないのですが、ポールピースが太めで SCHECTER と言えば、モンスタートーンですよね?モンスタートーンでも色々あるのかなぁ?(勉強不足なり)直流抵抗値は、6.5KΩ程。

 

二つ目は・・・

 2個セットで GIG MAX と同時に手に入れた、Jam Spirit !。GIG MAX のシングル版ってことでこの4角形のポールピースですが、GIG MAX とは角度が 45°違っています。直流抵抗値は 6kΩ弱。ちょっと期待しておりましたが・・・・。

 

三つ目は・・・

 メーカー不明の普通のシングルコイル。SCHECTER とセット売りだったのですが、直流抵抗値が 6kΩ 強と、普通のシングルよりはやや大きめなので、太いのかな?パワフルなのかな?(^_^)。

フロント
リア

フロントにつけて

 シングルらしい高域やアタック感はそのまま、ビンテージ系の音ながらパワーがあるってところかな?上の方でやった、ダンカンの Hot Stack STK-2n に近い感じ。でもシングルなのでハムキャンセルはありません。でもこれが出た当時は、この音でこのパワーは画期的だったでしょうね。
 確かに GIG MAX 的な音と言えばそうですね。上の SCHECTER よりは太め?、パワーとアタック感はなかなか。真っ当と言えばまっとうなパワー系シングルコイル、って所でしょうか?。
NO BRAND
 コイツはフロントしかテストしなかったのですが、抵抗値通り、パワーでは上の二つに負けていませんねぇ。ただ、高域の出方はちょっと落ちて、ジャリット感は薄れていますが、これもまっとうなシングルコイルピックアップでありました。

 


さて、ここからが、今回の目玉ですよぉ〜!

 箱付きで、reflix blues と書いてありますが、詳細はいっさい解らずに買ってしまいました。(^_^;)。

 ピックアップ自体は普通のパッシブで、抵抗値は 2.5kΩ 程。そして、上の様なプリアンプの小さなボックスがセットになっていました。このボックスはエポキシで固めてあり、線がいっぱい出てますが、配線の仕方も不明・・・・。

 でも、良い時代になりましたねぇ。ネットで探しまわった所、配線の仕方についての情報がありました。

http://www.talkbass.com/forum/archive/index.php/t-191198.html

 そしてどうやら、一時期のジャクソン系のギターに採用されていたらしい・・。フム、メタル系の音なのか?"blues" 以外のタイプもあるらしいが・・・

 アクティブでポットは、10kΩ 〜 25kΩ と言う事なので、いつものごとくボディ裏に臨時回路をテープではりつけて試聴です。

 そして、パッシブ状態の抵抗値が 2.5kΩ程ということは、ひょっとしてアレも使えるか?

 

 そう、「ピックアップ探しの旅」の時に手に入れてた、WAVER と書いてある、P-90 のようだけどヘクサポールピースで、ハムバッキングサイズのコイツも、抵抗値は 2kΩほどで、音が小さくてプリアンプを付けるのかなぁ〜?と思って、しまい込んでいたヤツです。コイツをフロントにマウントして、パッシブと、プリアンプを通した状態とを聴き比べてみましょう!

 

プリアンプ無し
Clicl!

フロント WAVER

Clicl!

リア Reflex

 出力は小さく、でも高域はきれいに出てますね。フロントとリアの組み合わせはとりあえず良さそう・・。
プリアンプあり
Clicl!

フロント WAVER

Clicl!

リア Reflex

 あら、すばらしい!!プリアンプで中低域をブーストしてるのかな?ピックアップ自体がパッシブってのもあるんだろうけど、EMG みたいに単にドンシャリではなく、中域のギターらしい感じがとても良く出てますねぇ。リアはちゃんとハムバッキングサウンドになってるし、フロントの WAVER の抜けとアタック感も、とっても Gooooood!!

 んじゃぁ、EMG よりもギターらしい音がするってことで、乗り換えた Duncan の Livewire と比べてどうだろう・・?

Clicl!

フロント
Livewire Classic

Clicl!

リア
Livewire Classic Humbucke

 さすがにクリアさでは、アクティブピックアップの Livewire の方が上ですが、リアは、音の太さ&ハムバッキングらしさで、Reflex の方が好きかも?ん〜、これはすぐさま実戦配備したい感じですが、2ハムのギターって言うと・・・・丸加スペシャル3号機は、L-500 しか入らないザグリだし・・・Roadstar 2 しか無いかな〜 (^_^;)。Roadstar はちょうど片側が2点止めのエスカッションだし、WAVER を載せるのには好都合ですねぇ。


 今回のめっけものは、なんといっても Reflex !低出力のパッシブ+プリアンプってのは、なかなか良いです。引き出しの奥に閉まってしまっていた、WAVER も活躍できそうだしね。

 そして、Dimarzio の D activator (ホントにそうかどうかは不明だが)も、即リアで実戦配備したいピックアップでした。スタックのシングルは、フェルナンデスの VH-S は手持ちのどれかの S-S-H のギターのフロントに付けちゃうかも (^O^)/

 

 高域が抜けてアタック感がありながらもハムバッキングサウンドのリア。

 高域が抜けて、シングルっぽいアタックのきらびやかなフロント。

・・・、って所が、最近の私の好みの様ですなぁ。


2010.06.03

 

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