ピックアップ聞き比べ大会!2009秋

 

 またまた毎度恒例となりました、ピックアップの聞き比べ大会です。今回は私の嗜好の変化に沿い、シングルピックアップ中心であります。

 太くて、パワーがあって、ノイズが無くて、アタックがきりっとして、高音域もきれいに伸びてる・・・・、ん〜、そんな理想のピックアップが果たして見つかるでしょうか?(^_^;)


 まずトップバッターは・・・・

 ダンカンの Hot for Jaguar SJAG-2 です。丸加スペシャル4号機Greco GO II ですっかりハマってしまったゴリっと太いジャガーサウンド。そのハイパワー版ですねぇ。フロントとリアと2個同時に手に入りました。直流抵抗値は、フロントが 11kΩ、リアが 13kΩほど。ほぼカタログスペック通りですね。そしてこのフロントとリアは、逆巻き逆磁性になっています。ジャガーって、よくわからないスイッチがいっぱい付いていますよね。その組み合わせとかでいろいろと音が作れるのかしら?

 とりあえず、フェンダージャパンのジャガー用ピックアップをリアに載せた丸加スペシャル4号機と比べてみましょうかね。ただし、丸加スペシャル4号機の方は、例の通り、センターのホットスタックと合わせてハムキャンセルをしてある状態です。

フロント
リア

Clicl!

フロントは Greco BM900です

 丸加スペシャル4号機の方のフロントは、ジャガーではなく、Greco のブライアンメイモデル+センタースタックになっています。

 センターのスタックのコイルでハムキャンセルしているため、丸加スペシャル4号機のリアのジャガーは元の音よりも太くなっているはずですが、ダンカンの Hot Jaguar はそれよりも太いですねぇ。で、ただ太いだけではなく、ちゃんとアタックのギラっとした感じは残しています。GO II の音に似せて作ったはずの4号機でしたが、弾き込んでみるとリアはもう少し太くてもいいよなぁ〜、そしてフロントはちょっとへなちょこかなぁ?と思っていた所でしたので、この Hot Jaguar の音はなかなか良いです。

 しかし・・・(~_~;)。直流抵抗値が、フェンダージャパンは 6kΩほどでしたが、ダンカンは 13kΩ。その分ハムノイズもけっこう盛大に出ます( GO II 並み)。そしてセンタースタックの片側は7kΩ程度ですので、ハムキャンセルもちゃんと効きません。なにより、スタックと合わせると 20kΩほどになってしまうため、とたんにハイが抜けなくなり、センタースタックによるハムキャンセル作戦は、あえなく玉砕であります。

 そして、ダンカンは大抵、ネック用とブリッジ用で抵抗値も音色もけっこう違うのが常ですが、この Hot Jaguar は、抵抗値にあまりさが無い通り、試しにフロントとリアを逆にセットしてみてもその違いはわずかでした。

 単体での音はとっても良いんですけどねぇ。ハイゲインのメタル系の歪みで使うにはちょっと難しいかなぁ〜?という印象です。まぁ、ジャガーってそういう使い方をするギターじゃないですものね。というわけで、この後もいろいろと試したシングルコイルのピックアップを丸加スペシャル4号機にとっかえひっかえする日々が続いております・・・。(;_;)。

 

 え〜パワーの比較のために、以下に GIG MAX を同じセッティングで録音した音も載せておきますね。このページで聞ける音はすべて同じセッティングで録音しております。シングルコイルなんで、アタックがわれず、高音がきれいに出るよう、プリアンプのセッティングはいつもよりゲインを落とし気味にして録音しております。

 当然 GIG MAX の方がパワーがあり、ハムバッキングならではの安定感もあるのですが、GIG MAX もハムバッキングらしくない高音の抜けとアタック感なので、Hot Jagaur と並べて聴くと、ハムバッキングとシングルコイルの境界があいまいになって、面白いですねぇ。

 

  

 さてお次ぎは・・・・

 型番不明・・ということで手に入れた、Duncan のスタックタイプのシングル。抵抗値がトータルで 約13kΩ、そして・・

 裏のシールに "N" の文字が入っている事から、現在では生産中止となった、Classic Stack STK-S1 の neck と思われます。

 スタックタイプですので当然ハムノイズは出ません。そしてシングルらしい自然な音ですねぇ。Dimarzio の Crusier はちょっとアタックがパチパチいって人工的な所がありましたが、こちらの方がパワーは落ちるものの、音としては好みかなぁ〜?

 で、ボトムのハムキャンセル用のコイルをつながず、メインのコイルの方の音だけを聞いてみると・・・

 ん〜、こっちの方がよりシャキシャキで高域が出てて、聴感上の音量も大きく聞こえます。それだけ、スタックにする事で高域が落ちるって事なんですね。ハムノイズとシングルらしい高音域はやはりトレードオフなんですね。それを見越して、普通よりシャキシャキのシングルをメインに持ってくるんですね、きっと。

 

 

 さてお次ぎは、メーカー不明のシングルコイルなんですが、何となくヘクサポールピースに予感がして買ってみました。

 付属のピックアップカバーが上の様に周りだけで、上部表面はボビンそのままという、珍しい作り。

 裏面は両脇に2個の磁石が付いていて、ベースプレートはプリント基板になっています。なかなかしっかりとした作りですよね。最近気がついたのですが、GRECO の GO 2 のピックアップも両脇に2個の磁石が付いておりました。で、音は・・・・

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 予感的中!。パワーと音抜けと、なかなかすばらしいですね。上のSTK-S1-n よりもかなりパワフルな印象。リアでもフロントでもどっちでもいい感じです。直流抵抗値は 6kΩほどなんですが、このパワーはあの磁石の付け方なんでしょうかね?

 

 次も似たような作りなのですが、

 ワッシュバーンのシングルコイルで、"612" と書いてあります。

 こちらも上のメーカー不明と同じ様に両側に磁石が付いていて、抵抗値は 5.5kΩほど。

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 あら、これもちょっといいんでないの〜!上のメーカー不明よりもさらにパワーがあり、より太い感じです。これならリアでも十分いけそうかも?。シングルは抵抗値だけでは音もパワーもわかりませんねぇ。これも使いたいシングルコイルであります。

 

 

 次は、新たに手に入れたのではないのですが、28フレットのアリアのマグナのフロントというかセンターに付いていたヤツです。

 マグナに付いてた状態では聞いていて、シングルながらなかなかパワーがあるので、いつか使いたいなぁ〜と、しまっておいたままになっていました。ちゃんとフロントとリアにつけて聞いてみましょう。コイツの裏側は、平べったい磁石がそのままくっついているヤツでした。

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 上のメーカー不明やワッシュバーンよりは、ちょい細いですね。でもその分フロントでのシャキシャキ感はなかなか良いです。

 

 

 お次ぎは、ディマジオです。スペックだけみてけっこう期待しておりましたが、どうでしょうか?

 オークションでは、古いもので型番不明、という事でしたが、ヘクサポールピース、抵抗値が約 9kΩ。カバーの内側には Dimarzio の刻印もある事から、SDS-1 だと思われます。

 こいつの裏面もかなり期待させる作りですねぇ。では、試聴です

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 太い、そしてパワーはとんでもないですねぇ。ちょっと歪んでしまいました・・・でも・・・。これってもはやシングルコイルの音とは言えないかなぁ〜?リアならアリかもしれないけど、だったら素直にハムバッキングを使った方がもっとクリアな音が得られそうな気がします。ディマジオのホームページには、"Hum Canceling Strat"との記述がありますが、ハムノイズも出ます。古いものだという事でしたので、SDS-1 の前身にあたる機種だったのかもしれませんね。ん〜・・・・残念!!かな?(~_~;)。

 

 

 次は、今回の目玉の一つかな?びっくりしますよぉ〜!

 オークションでの出品では、グレコ製かしら?となっていましたが、ピ〜ンときました。コイツは、ヤマハの SC のものと思われます。SC はねぇ、実は当時売れまくっていた SG の陰で目立ちませんでしたが、隠れた銘機のようでして、グレコの GO II にも似たような・・・それでいて全然別のような・・・・時期的にはグレコの GO、アリアのPE等など、国産メーカーが、ストラトやレスポールを超える新たなオリジナルギターの開発が盛んだった、まさにジャパンビンテージの時代のものですね。

 ハイ、届いた裏面にはしっかりと "SC" のスタンプがあります。配線は3個とも上の様に取り付け位置で線が切れかかっている状態でした。ちゃんと配線し直して抵抗値を計ると、5KΩほど。あら、小さいのねぇ?そしてこの SC のピックアップの困った所は・・・・でかいのです(^_^;)。

 ピックアップの細い方の幅もシングルとは思えないほど太いですが、長い方の長さも、通常のピックアップキャビティには入らないのです。でも、音を聞いてみたいし、この見た目からしてきっと尋常じゃないはず。上の写真の様にブリッジを目一杯上げ、斜めに差し込んで、1〜3弦だけでもとならしてみた所・・・・、ゴリっと芯があり、そして攻撃的なブライトさ!ん〜、ちゃんとならしてみたい!・・・・というわけで・・・

 削っちゃいました(^_^;)。ん〜、このフェルナンデスの試聴用ギターもどんどんかわいそうな事になってゆくけど、使われずに埃をかぶるよりは、こうやって使われた方がいいよねぇ?

 削ったとは言ってもちゃんと取り付けられる状態ではなく、上の様にティッシュをつめたりして高さを調整した状態ですが、まぁこの音を聞いておくんなさいまし!

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 かなりのハイパワー!そして攻撃的なアタックと高音。テレキャスっぽいと言えばテレキャスかな?抵抗値が小さいせいか、ハムノイズも通常のシングルよりも少なめです。かなり気に入りましたよ!(^O^)。丸加スペシャル6号機(5号機はアレに残しておくのね)は、コイツで作ってみたいですねぇ。3シングルのボディーというと・・・アイツがありますねぇ。もうボディーを削るのは慣れっこですので、どーんとでかい穴を3個空けてやりましょうかね。(^_^;)。

 

 

 え〜、お次ぎはお口直しというか・・・ノーマルです。(^_^;)

 見た目だけで買ってしまった、よくわからない新品のピックアップ。ネットを探しまわった所、BELCAT というメーカーのピックアップらしいです。以下、リンクです。

 Belcat BS-10

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 SC の後だとかなりショボく聞こえるかもしれませんが、今回はハイパワーシングルばっかりですので・・・。パワー的には普通のシングルコイルよりはちょっとあるかな?という程度です。アタックはシングルらしい感じですが、ハムノイズがほとんど出ないので、純粋なシングルコイルではない様に思いますが、密閉されているため内部構造はわかりません。ストラトでノイズを少なくしたい、少し太めのリアが欲しいってな向きには、なかなか良いと思いますが、わたし用にはちょっと物足りないかなぁ〜?

 

 


 

 さて、シングルコイルのギターと言えば、ストラトが代表格ですが、もう一つ、テレキャスターってな選択もありますよね。あきらかに見た目が太いリアピックアップ。ストラトのリアみたいにペキペキではなく、しっかりしている感じではありますが、その音はやはり高音がキンキンという印象。テレキャスターのリアピックアップは、その形状と取り付け方から、テレキャスターにしか付けられませんが、あの音はピックアップのせいなのか?それともあのブリッジプレートのせいなのか・・・?テレキャスにしか付けられない様に思えるあのリアピックアップですが、実はサイズ的には、ハムバッキングの穴があれば、取り付け可能だったりします。ハイ、ついにテレキャス用のピックアップにも手を出したいと思います。

 とりあえず、フロントとリアで安いのを手に入れてみました。上のフロント用はメーカー不明で抵抗値は 8kΩほど。下のリア用は、フェンダースクワイヤーのテレキャスのものということで、抵抗値は 7kΩ弱。標準的なテレキャスのピックアップというものがどういうものなのかわかっていないわたしですが、まぁ、フェンダースクワーヤーならそこそこ標準的な音がするのでは?と、思いました。

リア

Clicl!

フロント

Clicl!

 まずリアですが、パワーもありしっかりした音ですが、低音がさっぱり出ていない・・。ふむ、やっぱりピックアップのキャラクターがテレキャスなんですねぇ。形状が太いから太い音が出るというわけではなく、細いわけではないが低音がすかっと無くて、それゆえちょいと歪ませるとキンキン聞こえるのかしら?

 そしてフロントは、形状はあきらかに細くて小さいのに、こちらの音はかなり太くて低音が膨らんでる感じ。このフロント用のピックアップが標準的なものかどうかはわかりませんが、確かにテレキャスのフロントはウォームのイメージがありますね。

 なるほど、テレキャスというのは、リアはよりブライトに、フロントより丸く!というのが思想なのかな?わたしの考えとは真逆な発想ですねぇ。ダンカンなどのピックアップも通常のはリアはパワー重視で太く、フロントは元々弦の振幅が大きいから、パワーを押さえてその分高域を出してやる、という作りになっていますよね。

 で、ならば、このテレキャスのリアとフロントを入れ替えたらどうよ?と思うのは自然な流れ・・・(^_^;)。テスト用ギターは H-S-H の穴があいている事ですし、やってみました。

フロント用をリアに

Clicl!

リア用をフロントに

Clicl!

 きっと見た目にはすごい違和感のあるギターになるでしょうが、わたしの好みからすると、リアのパワーがフロント比べて足りないものの、この方がとても良いギターになりますねぇ。特にフロントにつけたリア用は、パワーと音抜けを両立したとても理想的なフロントピックアップに思えます。(^_^;)。

 

 

 ふむふむ、テレキャスター用のピックアップというのも、選択肢としてはアリだなぁ〜・・と思っていた所で、コイツを手に入れてしまいました。

 コイツも型番不明・・という事だったのですが、ダンカンでテレキャスター用でこのルックスは、Hot Lead Stack STK-T2b しかないですねぇ。

 裏には、"1B-S"のシール。スタック構造で、配線は4芯シールドではなく単線が4本とアースが取り付けられています。後から替えたのかな?ダンカンのトーンチャートでのスペックでは、抵抗値は 21.4 kΩ となっていますが、うちのテスターでは 18kΩほど。現行よりは古いものなのかもしれません。そして音がねぇ、コイツも・・・(^○^)。

リア

Clicl!

 かなりのハイパワー!で、スクワーヤーのとは違って、こちらは低域も普通に出ています(ヘビー系のハムバッキングの様な出方ではないですが・・)。フロントにつけてもかなりいい感じ。これでハムノイズもありませんからねぇ〜(^O^)。丸加スペシャル4号機のリアはこれでも良いかも?渋い赤のボビンの色もなかなか良いですしね。

 


 

 え〜、最後に、ハムバッキングを一つ!

 ダンカンの Parallel Axis Trembucker Original PATB-1 。この見た目の異常さに惹かれていたのですが、裏面に "N" の文字がありましたので、ネック用です。ネック用は PATB-1 しか無いようで、しかもPATB-1 のトーンチャートでは "Moderate" に分類されておりますが・・・・ 果たして音はどうでしょう?

フロント

Clicl!

 あら、けっこうパワーもあるではないですか!しかも高音の出方のバランスも非常に良いですねぇ。

 これ一個だけ聞いても上手くつかめませんので、アイバニーズの Road Star と丸加スペシャル the 3rd の L-500 のフロントと比べてみましょう。

 Ibanez は 24 フレットでさらにセンターよりにマウントされていますが、22フレットのテストギターにのせた PATB-1n の方がかなりブライトですね。L-500 と比べても高域の出方は申し分無い感じですねぇ。ならば、コイツをリアに付けるってのもアリなのでは?
リアで

Clicl!

 ハイハイ、リアでも十分行けますね。これで出力が "Moderate" なの? GIG MAX とくらべてみます?
 GIG MAX の方がアタックが立ってるけど、十分ハイパワーの部類ですよね。そして、この PATB-1n をブリッジに付けた音は、かなりわたしの理想に近いです!ん〜、探し物はここにあったのか?

 

 


 いや〜、今回もめっけ物がいっぱいありましたねぇ。ヤマハの SC は丸加スペシャル6号機にするとして、他にも使いたいピックアップがいっぱいありました。使いたいピックアップがいっぱいあるという事は、ギターがまだまだ増殖するという事なのか?(^_^;)。

 とりあえずは、丸加スペシャル4号機のピックアップ選びで大悩みの日々を過ごしておりま〜す!。

2009.09.06

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