また買ったんすか!?ちょっと変わった"Magna" ところがとんでもないものだった!? |
まずは、前回、見かけは普通のハムバッキングなのに、GIG MAX と同じ音がしてしまっていた、リアのピックアップ。ちょっと検証してみました。
真っ先に計ったのは直流抵抗値。GIG MAX は、7.5kΩ。小さいでしょ!ピックアップのパワーをあげるには、コイルの巻き数を増やすのが手っ取り早く、だいたいパワーのあるハムバッキングは10kΩ以上、Duncan の JB や HotRails なんかは、16kΩくらいあります。GIG MAX はなぜこの抵抗値であんなにパワーがあるのか・・?磁石に秘密があるのか?それは、Gotoh のみが知る・・・(^_^;) この小さな抵抗値ゆえあの高音域が出るのでしょうねぇ。(GIG MAX の HP 、なくなってしまってましたねぇ(T_T))
で、このアリアのリアハムの抵抗値を計ってみると、約8kΩ。ふむふむ近いですね。(ぼろテスターですので、ほぼ同じです。)
そして裏面の外観!全く同じですぅ。色は金色、配線の出る穴以外にはポールピースの穴も無く、4つのねじで止まっています(よくあるといえば、よくある形ですが・・・)。ん〜、これは GIG MAX の試作品か?(いや、どっちが早いかは不明・・GIG MAX って、トーカイのタルボに載っていたようであります。)リンク先がなくなってしまった GIG MAX の HP には、「独特の6角形のポールピースにより云々・・」とあったような記憶があるのですが、普通のポールピースでもあの音が出るじゃないですかぁ。一度ばらしてみたいという衝動はあるものの・・、今となってはほとんど手に入らない GIG MAX ですから、万一断線させたりもとに戻せなくなったら、泣くに泣けないですからねぇ。(^_^;)
最近はオークションでは、この形状のアリアやGotohのピックアップを探すのが日課になってしまいました。皆さんのところにあるジャンクな国産ギターに、こんなピックアップ付いてませんかぁ〜?さて、いよいよ次は、改造に着手いたします。m(__)m
大当たりだったこのマグナ!しか〜し、ノーマルのままでは終わらない(終わらせない)のがわたくし。(^_^;) 一度試してみたかったお宝を引っ張りだしましたよ。
と、その前にひとつ、問題点が発生!。なんぼアームを使ってもチューニングが狂わないこいつですが、チョーキングすると・・・あら、狂います。チョーキングした弦だけさがってしまいます。(T_T)
原因は・・・・ローラーナットです。
はい、このローラーナット、ローラーで回る部分は、高音弦3本と低音弦3本が一緒になっておりまして、アームの動きのように全体の弦が移動するのには効果があるのですが、一つの弦だけの動きにはついてこないのでありますねぇ。しかも金属ですので、通常のナット以上に摩擦が大きかったりするようでして・・・(T_T)。狂っても、アームをちょちょいと動かしてやるとすぐ元に戻るんですけどねぇ。
やっぱりローラーナットは、各弦がバラバラに動くLSRのような構造でないと完璧ではないようです。
これを受けて、丸加スペシャル2号機も、軌道修正が必要なようです。先にこれで経験できてよかったぁ〜。対策は・・・
上のビッグナットソースを塗る以外にはないですねぇ。
これでだいぶ狂わなくなりました。ま、このチョーキングによる狂いというやつは、アームのないギターでも起こる事でして、普通のギター並みって感じになりました。普段フロイドローズですっかりチューニングが狂わないのに慣れきっていたので、久々の感覚。
さて、ここからカスタマイズに入る訳でありますが、今回の目玉は、「ヒップショットのトレムセッター」の取り付けであります。
以前の記事の「フロイドローズ考察」を参照していただきたいのですが、アームをフローティング状態で使っていると、弦が切れると弦側のテンションが変わるためバランスが崩れ、チューニングが狂いますね。また、チョーキングをするとその分テンションが高くなりアームダウンと同じ状態にブリッジが動くため、チョーキングしていない弦のチューニングが下がります。
こういった不具合(?)を解消するために、反対の動きのスプリングを追加して、強制的にニュートラル位置にブリッジを固定しよう、というのが、このトレムセッターや、ESPのアーミングアジャスターであります。
ただ、アームの動きに無理矢理クリックをつける事になりますので、滑らかなアーミングは犠牲になりますし、クリケット奏法(アームをはじいてブリッジをブルブルと震わせるやつね)ができなくなる、などの弊害があるといわれています。そんな訳で今まではこういった製品をつける事をさけていた訳ですが、ローラーナット標準のギターだし、ちょっと変わったブリッジだし、3,600円だし・・・というわけで、失敗覚悟で、このヒップショットのトレムセッターの取り付けに挑戦してみる事にしました。
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上がそれ、実は数年前に購入していたのですが、取り付けの加工が面倒なのと、アームの感覚が変わってしまうのを危惧して、眠ったままになっておりました。
輸入元は河合楽器なのですね。日本語のペラ紙の取り付け方の説明書がついておりました。
では作業にかかりま〜す!
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まずスプリングハンガーを付属のものに替えて真ん中にスペースを確保
そして、「アームアップの状態のサスティーンブロックから 8.75cm の所に取り付け金具をネジドメせよ」とあるのですが、金具を取り付けるスペースが足りない。しかし取説には「スペースがない場合は半分に切断し、ねじ1個で止めよ」と・・・。そういう状態を想定しているのなら、はじめからもう少しコンパクトに設計できなかったのだろうか?
ま、上のように指示通りに取り付け、そして、ここからが大変。この先の説明を読んで、買った時には取り付けを挫折していたのでした。
上が、本体を置いてみたところなのですが、丸の部分の心棒が通るための横穴をあけねばならないのでした。( ー ー;)
「心棒の当たる位置を確認したら、なるべく水平に深さ2センチの穴をあけよ・・」と書いてある。え”、いったいどうやってあけるの?ギターには"どうやってここにあけたのだろう?"と思う穴がよくありますが、こんな引っ込んだせまいキャビディーから水平に横穴をあけるって・・・???普通のドリルではまず無理ですよねぇ。エル型ドリル?とか、何か特殊な工具があるのだろうか?
何か良い工具はないかと、ホームセンターのはしごもしてみましたが見当たらず、結局腕力(指力)にかける事にいたしました。地道にドリルの歯を手で回しております。
固くなってきたら、指で支えてラジオペンチではさんで少しずつまわしました。すると・・・
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いや〜、人間その気になればできるものですねぇ。指はすごく痛くなったけど、1時間かからずに穴があきました(^○^)。しかもこれはもうまぐれ、偶然、心棒はどこも擦れる事なく、すんなり入る穴が一発であいてしまいました。もう一度やれといわれても、こんなにぴったりには2度とあけられません。(^_^;)
で、あとはニュートラル位置の調整などをしまして・・、できあがり〜!
まずは、その動きをムービーでご覧いただきましょう!
アームダウンの時だけ右側のスプリングが縮むんですね。使い心地ですが、アームダウンから戻し行くと、コツンと当たって止まる(上の写真だと一番右の白いリングがトレムセッターの本体に当たるのですね)ので、アームアップできないようにセットしたシンクロトレモロに似た感じです。でもそれほどがつんと当たる感じではないので、そのままアームアップにも行けます。
で、肝心の効果の方ですが、チョーキングした時には、ブリッジは全く動かないので、他の弦のチューニングは下がりません。これはちょっといいですねぇ。今までフロイドローズに体が慣れきっているので、チョーキングは普通のギターより上げ気味になりますし、ダブルチョーキングの時などは、チョーキングしていない弦の方も実は、ほんのちょっとだけチョーキングしておく、などという小技が必要だったのですが、その必要がなく楽ちんであります。
もう一つの効果、弦切れ時のチューニングはどうかといいますと・・・あまり効果がないようです(^_^;)。ニュートラルから1弦のペグを緩めてゆくとブリッジがアームアップになっていって、他の弦のチューニングがあがりました。完全フロートに比べればだいぶいいですけどね。写真からもわかるように、右側のスプリング比べて左側のスプリングが貧弱ですので、そのためですね。
使った事がないのでわかりませんが、見た目の構造からすると、ESPのアーミングアジャスターの方は、弦切れ時のチューニングの狂いの方に重きを置いた製品なのかな?という気がします。このトレムセッターは、チョーキング時の狂いの方に重きを置いているように感じました。
そして、クリケット奏法は、ムービーの通りいくらか出来ましたが、ブリッジのガタガタというノイズが出てしまうので、実用的ではないですね。
というわけで、ヒップショットトレムセッターの取り付けは大成功!じゃあ他のギターにもつけるか?といわれると、答えはノーかな(^_^;)。このギターは、ローラーナット仕様で、普通のシンクロトレモロを扱っているような感じながら、思いっきりアームが使える!という事でこのままオッケーですが、やっぱりフロイドローズの使い心地は犠牲になる分があるので、他のギターは今まで通り、不安定ながらも完全フロート状態で使っていこうと思いました。
さて、改造はまだ続きます。(^_^;)
まずは、センターのシングルピックアップ。フロントとリアに比べてあまりにも出力が小さいので、手持ちの比較的出力の大きめのを取り付けました。
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上がそれで、こいつも裏側に磁石が出っ張ってるタイプですが、フロントと比べるとややパワーは落ちます。これも確かアリア製だったような記憶が・・・。
そして、サーキットにもちょっと実験的なものを取り入れました。以下がその回路図。
このギターには、リアハムのシングルへのタッピングのミニスイッチがついていたのですが、私はリアをシングルで使う事はほとんどないので、このスイッチを利用して、フロントセンターのシングルをシリーズにつなぐスイッチにしてみました。
PUセレクターがフロントの位置で、このスイッチを入れるとフロントセンターが直列に繋がります。PUセレクターがセンターの位置では普通のセンターシングルのみになります。フロントセンターのハーフトーンの位置でも、センターシングルのみになります。結果は、ん〜太い!そしてパワーもちょっとアップ。音色的にはハムバッキングのフロントに近くなりました。ただ、シングルを単に直列につないだだけですので、ハムキャンセル効果はありません。より丸い音が欲しい時にはこれを"ON"ですね。
さて。あとは外見です。(^_^;)
このブリッジは変更しようがないですから、パーツはクロム!クロムだったらクロムで押し通してしまえ!というわけで、
まずは、リアハムのエスカッションを、手持ちのメタルのクロムに変更。おー、これだけでぐっとかっこ良くなります。
で、調子にのって・・・・・
シングルのカバーをメッキ風塗料でシルバーに・・・、これはちょっとやり過ぎだなぁ〜。で・・・
表面だけ塗装を落としブラックに、側面と取り付け部分をシルバーで残してみました。結構いいかも!コントロールのノブは、ブラックだったやつを錆取り材で落として、サンドペーパーで磨いてシルバーにしてみました。でもなぁ、スイッチ関係が黒だから、ノブも黒の方が良いかも。あと、シングルのカバーですが、ムスタング用の穴の開いてないやつにして、ポールピースを隠しちゃうのも、高級感が出るかも(^^ゞ。
とまぁ、細かい外観の変化は今後もあるかもしれませんが、一応完成で〜す!いや〜、なかなか良いギターですよ。今度どこかのライブにお呼ばれした時はこいつを使ってみたいものです。
2007.03.21