部屋にあるものでストラト1本!ジャンク再生

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 さてお次ぎは、塗装です。丸加スペシャル6号機で味をしめた、オイルフィニッシュで今回も仕上げたいと思います。
 エポキシで埋めた所は、たぶんうまく行かないとは思いますが、ブリッジ周りはピックガードで隠れるので、そんなに目立たないだろう・・、との予想です。

 まずはネックですが、丸加スペシャル6号機と同じ、木彫オイルで仕上げました。

 ボディーの方は・・・・

 丸加スペシャル6号機の時には、ちょっと色が濃すぎるかなぁ?と使わなかった、ワイコカラーのチェリーにしました。ただ、丸加スペシャルの時のワシンのものは、成分に"ウレタン"との表記がありましたが、こちらのワイコカラーは"合成樹脂"としか、書いてません。仕上がりはどうなのかなぁ?

 ストラトだと、ピックガードの白があるせいか、ネックやヘッドと統一感が無くても、色はあまり気にならないのよね。

 擦り込み擦り込み・・・、水研ぎ水研ぎ・・・、磨き磨き・・・・・で、

 このような感じ、なかなか高級感が漂って来ましたねぇ。

 あ、ちなみにボディーは、全うな3ピースのようであります。

 と、ここの作業、時間的にはけっこうかかっているのですが、記事にしちゃうとあっという間ですね。(^_^;)


 

 では、電装系へと参りましょう。

 センター用の光るピックアップですね。白色 LED 6個です。

 ピックガードへは上の様に、ナットではさんでつり下げます。

 電源の on/off 用にアウトプットジャックはステレオ仕様のものが必要ですが、上の樹脂製カバーのついたタイプのやつは大きくて入らないか?とおもったら、ぎりぎり入りました。

 

 ストラトのキャビティーは広いので、電池は上の様に、周りに割り箸を接着して動かないようにして、上にスポンジを入れて固定しました。

 見事点灯〜!(^_^;)

 その他の配線ですが、

 フロントは予定通り直づけ、シールドは延長しております。長めにしておかないと、ピックガードを外す時に苦労しますからね。

 配線は 1 Vol. 1 Tone 。レバースイッチの2回路を使ってセンターでパラレル。ポッドはあえて 250 kΩ を付けました。ストラトですからね。ここの電装パーツも、部屋にあった中古の安物です。
 青いスイッチは電飾の on/off です。

 これで、ボディーの方はオッケーですね!。

 


 次は難関?ナットの取り付けです。と、その前に・・・

 ペグを付けておかないとね。メーカーの刻印は無いクロムのペグですが、そこそこしっかりしたロトマチックタイプです。ペグとアウトプットジャック、それからストラップピンもクロムだなぁ・・・。(^_^;)。

 さてナット・・・・

 指板の継ぎ足した部分はうまく接着出来たようなので、ヤスリで溝を削っては弦を張り高さを見ては、また削る・・・の繰り返しですが・・.

 指板のアールに比べると、ナットはけっこうフラットですなぁ。1弦と6弦の出所はも少し低くしたい・・って事で、溝切りに挑戦です。

 精密ヤスリでそろりそろりと・・・、削り過ぎは元に戻せませんからねぇ・・・、緊張。

 で、なんとかうまい事いったかな?
 ナットの取り付けの溝は、手作業で完璧な溝が掘れるはずも無く・・・・(^_^;)、隙間にタイトボンドを流して固定しました。うまい事隙間に吸われていく感じです。

 

 今回もヘッドロゴを、インクジェットプリンターで出せる水張りデカールで入れました。

 上にラッカーをかぶせたんですが、前回の時は磨いてピカピカにしましたが、今回は、1000番の耐水ペーパーの水研ぎだけにして、コンパウンドでの磨きをしませんでした。すると、なかなかマットな仕上がりで、オイルフィニッシュと違和感無い感じになりました。
 ほぉ〜、これはよいねぇ。これからもいろいろ使えそうな技であります。


 

 ではいよいよ、ボディーと合体ですね!

 フレットをすり合わせて・・・

 フレットのエッジも、今回はわりと丁寧にペーパーで面取りいたしました。
 トラスロッドはどちらにもまだ回る余裕がありました。ただ長い事放置されていましたので、低フレット側が、やや逆ぞり気味かも?とりあえず、.010 の弦を張ってしばらく放置ですね。

 メーカー不明でしたが、このミディアムハイのフレットは、なかなか良い感じです。適度な高さと太さで好みですぅ。ネックがもともと FRT 用なので、通常のストラトよりはアールがキツくない感じなのも、私的には弾きやすいですが、握って押さえる人だとどうかなぁ〜?

 ピックガードも表面の紙を剥がして、ふちやネジ穴の面取りをいたしました。

 ポッドのつまみはいろいろ迷ったんですよねぇ。

 白のストラト用のはあったんだけど、2個とも"TONE" だったし、黒のハットノブも良さげだったんだけど、やっぱり好みで黒の小振りなメタルのノブにいたしました。

 このギターでは、アームを使う事を前提としませんでしたので、スプリングは4本でがっちりきつめに、ブリッジをベタ付けしました。
 うらのスプリングキャビティーの蓋は、手持ちの黒です。

 で〜〜〜

 完成で〜す!

 フロントだけが P-90 タイプって所が、ちょっと見慣れないストラトになりました。ぱっと見、高級感もありますねぇ。

 では、肝心の音を聞いてみましょう。
 比較対象は、これもあまり普通のストラトでは無いかもしれないけど、MATSUMOKU 1976 年製の 例のARIA PRO 2 のストラトにご登場願いましょう。

今回のジャンクストラト
アリアプロ2 MATSMOKU ストラト
フロント
  

 

  

 

リア
 

 

 

 

 アリアに比べると今回のストラトは、けっこう太めですね。ある意味ストラトらしくない、しっかりした音です。
 アリアはアリアで、このちょっと不安定さとアタックのジャリジャリ感が、昔のストラトっぽくてよいんですけどね。

 今回のストラトは、フロントの P-90 タイプはもちろん太くて当たり前ですが、リアに付けたハイパワー系のシングルも、シングルらしい高音を出しながらも、しっかりした音ですねぇ。ボディーはストラトですが、音のイメージとしては、テレキャス系の感じです。
 シングル2つにレバースイッチで、1 Vol. 1 Tone ですので、そこもテレキャス仕様です。

 

 そんなわけで、部屋にあるもので、ホントになかなか良いストラトが出来上がってしまいましたねぇ。元の写真と比べてみると・・・

 ん〜、良い意味で原型をとどめていませんね。(^_^;)。

 

 部屋にはもう2〜3本、ギターになりそうなボディーやらネックやらが転がっているのですが・・・・、次はどいつかなぁ〜?
 (^o^)/

 

2013.12.21


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