部屋にあるものでストラト1本!ジャンク再生 |
さてそれでは、ボディーの補修へとかかりましょう。
FRT スタッド用の穴はけっこう深いですね。ここは、まずエポキシの接着剤を流し込んで、8分目くらいまで穴を埋めましょう。
ここの作業、写真を取り忘れておりまして・・・(^_^;)。
エポキシの接着剤で、深い穴を塞いだあとは、表面のグレーのエポキシ部分を、ルーターで削り取り、まわりと滑らかにくぼんだ状態にした後、エポキシのパテで表面を塞ぎました。
同じエポキシのパテで、フロントとリアのピックアップキャビティーの部分も余計な空間を埋めました。
上のような感じです。
木肌色のパテなので、ペーパーで整えてやると、まあまあの見栄え。
フロントの P-90 タイプは、シングルよりも幅をとりますので、だいたいパテ埋めした後、現物合わせで削り広げます。
ストラトだから、ピックガードからつり下げるのが正式なのでしょうが、フロントだけはボディーに直づけしようと思います。
続いては、ピックガードを作ります。
お手本のピックガードからアクリル板に型を取ったら、切り出していきます。
フロントは P-90 用に大きめに開けなきゃ無いですが、だいたいの形になったら・・・
基準となるネジ穴を決めて、ここから現物合わせでピックアップ用の穴を成形していきます・・・・。
あ、ブリッジを取り付けて、1弦と6弦を張って、ピックアップの位置を正確に出しとかないと無いですね。(^_^;)。
で、ここからブリッジ周りの作業に変更!
ブリッジをとめるネジですが、1、2弦の所は誤差の範囲で収まりそうですので、3〜5弦の所の穴をエポキシで埋め、ペーパーをかけ、目印に鉛筆で線を引きました。6弦の所の穴は、左側のスタッド周りのエポキシの中に埋もれておりました。その他にも、ブリッジ付近にはいろいろとネジ穴らしきものが空いていましたので、エポキシの接着剤を流して、埋めました。
で、1、2弦のネジでブリッジをとめておいて、現物合わせで上の様に穴をあけ直しました。
そして、上の様に、1、6弦を張って、あらためてピックガードの成形です。
私がストラトを苦手とする原因の一つには、このピックガードもありますねぇ。ピックアップの微妙な取り付け位置が、ピックガードの精度で決まってしまう。しかも、かぶせちゃうと中のザグリとの干渉具合とか見えないですしねぇ。ピックアップはリアもボディー直づけにしちゃおうか?とも思いましたが、ポッド類はピックガードに付けるしか無いし、リアのピックアップの高さ調節も、面倒になりますから、致し方ないかな。フロントピックアップは、ネックの仕込み角が変わっても、さほど弦との距離が変わらないので、こちらは高さは固定しちゃいます。
と、文句をいいながらも、だいたいオッケーな感じになって来ました。(^-^)
P.U. セレクターのレバースイッチも付きましたねぇ。センターの穴は、光り物で位置はどうでも良いので後回しです。
ピックガードは、いつも作業中に傷つけてしまうので、(^_^;)、表面の紙をなるべく剥がさないようにして、裏側から作業いたしました。アウトプットの舟形ジャックが、クロムしか手持ちが無かったのが残念ですねぇ。ブリッジもピックアップも黒ですので、本当はここも黒にしたい所ですが、今回は「部屋にあるもので・・・」なので、ブラック&クロム混合で行きます。
さて、お次ぎは、ネックへと参りましょう。
ロックナット仕様のネックを通常のフェンダー式のナットへ変更します。私もこの作業は初めてです。
全ページでの所見のように、手持ちのナットでサイズは良さそうだが、高さが足りない・・・そこで、
以前に"グレコばかりでコンポーネント"を制作したとき、ロックナットのスペーサーを作った、ジャンクなネックから上のようなものを切り出しました。
こんな感じでくっつければ、普通にナットを取り付けられるかと・・・・
タイトボンドでクランプをかけて接着いたしました。次は裏通しのロックナットの穴を塞ぎます。
エポキシの接着剤を流して、これまた8分目くらいまで穴を埋めたら・・・
指板を切り出した同じジャンクなネックのメイプル部分から・・・
上のようなものを削りだし・・・
接着して蓋をしちゃいます。
ついでにペグ用の穴も広がっていたり、2つ空いていたりとありましたので、爪楊枝とエポキシ接着剤で埋めました。
ここまで、ネックの塗装は落としていませんので、これから塗装落しをかねて、ナット部分の指板の足した所、このロックナット用の穴の蓋などをペーパーで滑らかになるように成形です。
上のような感じなりました。テンションバーの穴も、爪楊枝&エポキシ接着剤で塞ぎました。
続きましては、フレットの打ち替えです。ジャンクと決めつけていたので、他のギターの補習用に1本フレットを抜いたりしていましたので、全部替えちゃいます。
フレットを抜いて、400番のペーパーで軽く整えて・・・
オレンジオイルでお手入れ。
今回は、ストラトってこともあるので、ミディアムハイのフレットを使います。
でまぁ、いつもの様に打っていきました。細かい調整は、塗装が終わってからね。
ジャンボフレットではないので、打ち込むタングの部分もそう大きめではないので、溝は例によって、木工ボンドで少し埋めてやりながら作業しました。
木工ボンドは、乾いてもそんなに固くもなく柔らかくもなく・・・、めくれた溝などにもうまくしみ込んでくれるので、私はこの作業には重宝しております。
さて、いよいよ次は、塗装に入りますが、丸加スペシャル6号機に続いて、今回もまたオイルフィニッシュで仕上げたいと思います。
塗装〜仕上がり編は、もう少しお待ちくださいませ〜!
2013.12.14