なんとびっくり!21円のアリア Magna シリーズ |
さてさて、いざ作業開始であります。
まずはペグ。オークションで、アリアプロIIのブラックのタイプ、中古を入手。いざ取り付けと思ったら、ネジ穴位置があわないぞ!
ご覧の様に、ペグが斜めに付いちゃいます。ちゃんとAriaPro II の刻印入りを買ったのにぃ・・・(>_<)。だいたいこの手のペグ、普通は、斜め45度下、もしくは真横に取り付け穴があるもんですが、入手したこのアリアプロのペグ、ネジの取り付け位が、斜め45度下よりもやや下についております。ん〜!?今作業中の999円ギター、丸加スペシャルの取り付けネジ穴はどうなっていたかな・・・?
仕方ないので、GOTOH製のブラックを改めて入手。今度はぴったり、問題無し!
お次はブリッジ、これもアリアプロ製のブラック(アーム欠品)を格安で入手。
スタッドの間隔も問題ないのだが、写真の様に、ザグリが合いません。AriaPro II 製だからあうんじゃないかと思ったのですが、残念!!ブリッジプレートの後ろがぶつかります。
「よみがえれ!999円ギター」の時と同様ですね。これなら余っていたグレコのG-Forceを付けても良かったか? まぁ、仕方が無いので、ザグリましょう!そしてキズと一緒にスポッティングして、塗装ハゲを目立たなくしたい所ですね。
それではとりあえず、弦を張ってみて、音を確認してみましょう。
と思ったら、このブリッジ、弦の張り方がわからない・・・(^_^;)
一応、Licenced under Floyd Rose Pat.の刻印はあるのだが・・。
写真の様に後ろの穴(ネジは切っていない)からボールエンドを切らずに差し込むのだろうと思われますが、そのまま弦を差し込んでも前に出てこない。駒が跳ね上がる様になっているので、あげといて弦の先っちょを入れて、戻してから押し込んでも出てこない。
バラして悩む事しばし・・・・( ゚. ゚)。あ、駒を跳ね上げといて、弦をある程度差し込んでから、ぐるっと回してお尻から入れれば良いのかぁ!!納得です。
結局弦を挟んでロックする用の機構にはなっていないのですが、チューニングの狂いの主な原因は、実はナットの方にあるので、ブリッジ側はある程度固定できて、ファインチューニングが使えればオッケーなのであります。
ついでなんで、弦を張る前にブリッジのお掃除などをいたしましょう。サドルは、写真の様に前の六角ネジの他に、後ろにも銀ネジが付いていて2カ所でとまっています。これらのネジ穴は1カ所しか無いので、オークターブチューニングの幅が狭いですねぇ。うまく合えばいいんだけれど・・・・。
お掃除道具は、毎度おなじみの魔法の水、イオンウォーターです。
←使用前
こいつを振りかけぬのでちょちょいと拭いてやれば、ご覧の通り!
←使用後
結構きれいになるでしょ。仕上げに可動部には、CRCを吹いてやります。
サドルを止めている後ろ 側の銀ネジですが、実はこいつは目一杯締めても、サドルは自由に動く設計になっているようであります。CRCを吹いたらサドルが前後にスルスルと動く様になりました。
また、サドル前の六角ネジの位置ですが、ご覧の様に、1弦から6弦へと斜めに開けてあります。コイツはいろいろとうまい事出来てるブリッジですねぇ。
←きれいになりました。(^^ゞ
ではついでにロックナットの方もやっちゃいましょう。
ナットの方だけは付いているのですが、これが、ブラックのようなクロームのような、微妙な色具合。ペグもブリッジもブラックにしちゃったので、ナットも完全ブラックの方が合いそう・・。というわけで、「よみがえれ999円ギター」の方に付いて来た、ロックナットを装着。
こちらにはちゃんとナットキャップも付いています。塗装中のこの999円ギターの方は、ゴールドパーツにしたいのでいずれ別に入手する予定でおります。
毎回このロックナットには泣かされる事が多いのですが、コイツは同じアリアプロ2のマグナシリーズだけあって、ぴったりと収まりました。
さあ、やっと弦を張る準備ができました!さっそく試奏です。とおもったら、あ〜ら、問題多数発生です。(T_T)
まず、ブリッジのザグリですが、プレートの後ろばかりではなく、前の方も収まりません。
そしてなにより、サドルを目一杯後ろに下げても、オクターブチューニングが合いません。これでは、根本的に楽器として成り立たなくなってしまいますぅ。
スタッドボルトを太いものにすれば、その分ブリッジが後ろに下がって、オクターブが合うか?と思って取り替えてみたけど、
それだとブリッジが収まらなくなっちゃいますぅ。ん〜、せっかくアリアプロ II 製を入手したのに、このブリッジ無駄になってしまいましたぁ〜、(T_T)
そしてもう一つ、ロックナットですが、高さが高すぎます。
低い分にはスペーサーをかましたりで対応できるのですが、ネックを削るかぁ?いやいや、元のに付け替えた方がいいですね。いつも個体差で悩まされるロックナットですが、やっぱり最初についているもの以外に付け替えるってのは、だめなんですなぁ。
・・・と思いながら外してみると、あら、スペーサーが入っておりました。これを抜いて再度取り付け弦を張り直してみますと・・・オッケ〜ですう〜(^○^)。よかったぁ〜!
次に、ブリッジですが、グレコのNYS-65から外したブラックのがあるので、試しに乗っけてみると・・・。
ブリッジ前の部分はボディーにあたらなくなり、オクターブチューニングも問題なさそうですが・・・スタッドの間隔が微妙に違って、うまく落ち着きません。2つのブリッジを並べてみると・・・・。
あ〜、グレコの方が広いですなぁ。あれ?グレコは本物のフロイドローズに換えてあるんだけど、それじゃ同じマグナシリーズの999円ギターに載せようと準備しておいた、モノホンのゴールドのフロイドローズも合わないのかぁ??と思って比べてみると・・・、
アラ大丈夫ですねぇ。本家フロイドローズの方は、ナイフエッジ部分の丸みも大きいので、多少のサイズ違いは吸収できる様に作ってあるのか? さらに、本物だとザグリも合っててすっぽり収まるではないですか!
え゛〜〜〜〜本物のフロイドローズを買えってかぁ?21円ギターなのに高く付いてしまいそうな気配・・・。オークションでなんとか代替品を探しましょう。
(その後、オークションなどでこのブリッジを見かけた所、マグナシリーズではなく、ストラトタイプの廉価版みたいな機種に付いているヤツのようであります。)
試しにフェルナンデスのブリッジを載せてみた所、コイツも大丈夫なようであります。どうやら、グレコのブリッジの方が、規格外のサイズのようですね。(そういえばグレコにはライセンスの刻印はありませんね)
このフェルナンデスのブリッジ、最初はファインチューニングがしにくいとか思ってたんだけど、使っているとなかなか良いのですよ!コレが。手持ちのギターの中でもチューニングの安定度がバツグンでして、このピンクのフェルナンデス、今はグレコの次くらいに好きになって来ています。(そういえば、コレもミディアムスケールだったなぁ〜)
で、肝心の音ですが、なかなか良いですよ〜(^^ゞ。何よりフレットがほとんど減っておりません。ネックはやや順ぞり気味ですが、問題の無い程度なので、トラスロッドはいじらずにおきます。ハムバッキングはパワーもあり、サスティンもなかなか、歪ませて気持ちよい音です。
で、不明だった2つのスイッチですが、トグルスイッチはフロントの、トーンのノブを引っ張るとリアがシングルコイルになりました。ふむふむ、4芯をあえて外に出さず、コイルの中間点から1本だけ引っ張りだしているピックアップのようですね。この方がノイズ対策には確かによいでしょうね。
で、シングルコイルの音ですが、高音がストンと出るのですが、ストラトみたいなジャリジャリという感じでは無く、クリーンでまっすぐな感じでありまする。ちゃんとセンターにシングルを付ければ、ハーフトーンもきれいなんじゃないでしょうか。
ただ、スイッチですが、トグルとノブの引っぱりと2種類ってのは、なんかスマートじゃないですねぇ。トグルを2個付けた方がほんとはわかりやすいですが、トグルスイッチの方もトーンのノブの方も、6P になっているので、スイッチは一つで両方をいっぺんに切り替える様にする方が好みかなぁ〜。また、センターに付けるシングルコイルとのバランスもありますが、フロントはシングル1本にしちゃって、S-S-H リアだけシングルにタッピング、て方が扱いやすいかも。いずれにせよスイッチ付きのトーンは、ノーマルに変更しちゃうと思います。
という訳で、新たなブリッジを入手するまで、作業はお休みですな。
今日ははここまで。m(__)m
2005/8/25