アリアのスルーネック、実戦配備!

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 アリアプロ2 の The Warrior、シースルーレッドにスルーネックのとても美しいギター。

 とっても高級そうなこのギターなのですが、手に入れてパーツを組み込んでから、実は1回もライブで使った事がありませんでした。

 その1番の理由は・・・・

 上のピックアップセレクターの位置。まぁ、ほぼ9割がたリアしか使わない私ですし、GRECO NYS-65 の様なフロントの無いギターが大好きなんだから、リアハム1発のギターだと思って使えばいいのでしょうが、へたに S-S-H 配列にピックアップがついていると、やっぱり機能させたくなります。

 でもこの位置はねぇ・・・(~_~;)。アームバーとボリューム&トーンの間では、とても演奏中にはいじれない感じなのであります。しかも、アリア製のアクティブピックアップなんだけど、センターがとても出力が小さいのに、無駄に5段スイッチを付けておりました(当時の記事ではフロントに EMG を付けておりましたが、現在は Aria Pro 2 のアクティブに戻しておりました)。
 リアからフロントに跳ね上げるのはなんとかなるけど、フロントからリアに戻すのは、演奏中はほぼ失敗します。(^_^;)。

 この子を手に入れたのは、2006年。あらもう足掛け8年ホコリをかぶっていますので、オンザロックスのライブに間に合うように実戦配備して、一度連れ出してあげよう!と、相成りました。

 

 解決策は・・・・
 せっかくの美しいボディーですので、無駄に穴をあけたりはしたくない。という訳で、

トーンを取っ払って、トーンの位置にトグルスイッチを付ける。
センターのピックアップは飾りとして、フロント S - リア H の回路にする。
今ついているレバースイッチは、あまり重要でない別の用途で使う。

・・・・という計画にいたしました。

 さっそくリーマーでトーンの穴を広げます。

 スイッチは、金ぴか成金趣味のトグルスイッチの新品を購入しちゃいました。

 なんなく装着完了!

 この位置だと操作は軽々ですねぇ。そういえば、GRECO GO2 にしろ Ibanez Roadstar 2 、丸加スペシャル3号機、6号機、さらにはミニスイッチだけど、 NYS-65、丸加スペシャル2号機も、ボディー下側にトグルスイッチって構成ですねぇ。私はこれが好きなのかもしれません。

 

 さて、残ったレバースイッチも別用途で機能させようと思っているのですが、とりあえず目の前のライブがオンザロックスなので、センターにいつもの LED 電飾を仕込みましょう。

 こちらも、難なく製造&装着。

 レバースイッチのセンターで LED の点灯にいたしました。

 この状態で、無事、ライブは快適に演奏して来れました。

 

 でもアレですねぇ。このギター、スルーネックの板目模様があるので、ピックアップにポールピースが見えてるとちょっとデザイン的にうるさいですねぇ。やっぱりカバードタイプのノペっとしたピックアップがこのギターには合うようです。

 実はピックアップの交換も考えたんですよね。リアは例の通り変態的に高音の出る強烈なのがついているのですが、それに比べるとフロントの出力が、ちょいと弱い。フロントも高音の抜けはアクティブらしく素晴らしいのですが、フロントにしてはちょっと線が細いのよねぇ。
 フロント&センターのシングル用のザグリは、ふくらみの無い細いタイプなので、取り付けられるピックアップは限られるのですが、パシッブでこのスペースに入るので良さげなのもあるのだが、デザイン的にちょっと違う・・・・・?。

 最終的には、リアハムの取り付け高さを低めにして、フロントとリアの出力のバランスをとってやる、って事で落ち着きました。


 

 さて、オンザロックスのライブも盛況のうちに終わり、いよいよ追加の改造であります。

 まずセンターはムスタング用のピックアップカバーをダミーとして取り付け。(光り物はこのギターには似合わない (^_^;))

 はい、やっぱりこのルックスの方が良いですね。

 

 続いてはレバースイッチですが・・・・トーンにしちゃいます。

 コンデンサーもなんだかいっぱい溜まっておりますが・・・(^_^;)

 3段のスイッチで、上の様に2個のコンデンサーを切り替えるようにしてみました。
 左側の大きいヤツは、元々このピックアップを手に入れたとき(丸加スペシャル2号機の元ですね)についていたヤツで、0.47μF。
 右側の緑のは、手持ちでいろいろと付け替えてみて、0.1μF のを付けました。スイッチがリアの位置で、コンデンサーは切り離されます。

 ただ、このピックアップはなんか普通のとトーンの効き方が違いますねぇ。
 元の 0.47μF だとまぁまぁハイが削れてやや丸くなるんですが、それでも普通のトーンよりは効きが悪いです。これより大きい値のを付けてやると、ハイが削れるっていうより、全体に音量が下がるみたいな効き方になります。
 0.1μF は、ほとんど効いているか効いていないか?微妙な状態。何か特別な配線の回路が必要なんでしょうかねぇ?まぁ、丸い音が欲しい時はこのギターを使う事はまず無いでしょうけど、一応段階的にトーンが効いて行く回路にしてみました。

 

 

 さて実は、このギターにパーツを仕込んだときのロックナット、取り付けネジ穴はぴったりだったんだけど、横幅が少し狭いロックナットを付けておりまして、しかもちょっと6弦側にずれております。(^_^;)

 上の様に1弦側と6弦側でロックナットの下の部分の見えている幅が違っています。

 そして、演奏に特に支障は無いですが、厳密には上の様に弦の通り道が、やや6弦側によっています。

 原因は、上留めのネジ穴の位置です。

 上の様に、スルーネックの茶色い所と比べると、けっこう左にずれていますよねぇ。もう少し幅の広いロックナットに変えると、さらに6弦側へのずれが大きくなってしまいます。

 ですので〜!、埋めて、開け直しましょう!いくらか腕も上がっているでしょうからね。

 いつもの様に、エポキシの接着剤を流し込んで穴を埋めます。

 2つ並んでいるうちの、右が今までついていたロックナット、左がこれから付けようとしているロックナット。
 全体の幅も弦間ピッチも左の方がやや広いですね。

 弦を張って位置を確認して、ドリルで穴あけ。


 うまい事言ったようであります〜!

 以前のロックナットの時は、台座の下にうすいスペーサーを1枚挟んでいたのですが、今度のコイツはスペーサーなしで良さそうです。

 

というわけで、完成で〜す!

 

 入手当時は、フレットがもう少し背の高いヤツの方が良いかなぁ〜?と思っていたのですが、実際にライブに向けての練習で毎日弾いていると、このフレットはこれで、けっこう音が出やすく、打ち直さなくても良さそうだなぁ、という結論に達しました。

 エボニー指板のせいですかねぇ?それと、同じ THE WARRIOR でも、丸加スペシャル2号機よりも、こちらの方が指板のアールが少なくて、わりと真っ平らに近く、テクニカルなプレイがしやすいです。

 これからは、けっこう外に連れ出して弾いてあげられそうなギターになりましたよ!

 

 角度付きヘッドだし、ローラーナット&ロックペグ仕様にするってのも、頭をよぎりましたが、いやいや、コイツはこれで良いでしょう!(今の所はね・・・・・(^_^;)。)

2014.01.28

 


 

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