28フレットのマグナ リフィニッシュ |
入手後、ゴールドパーツ& EMG に換装したあとは、長らく放置していた、28フレット仕様のアリアプロ2のマグナ。
EMG は、フェルナンデス FR に移植し、Shaller のアクティブピックアップにしておりました。Shaller のアクティブピックアップの音色は、こちらからご確認くださいませ。"Shaller EMG LiveWire 聴き比べ"
このマグナ(正確には、MAC Series とヘッドにあります)、made in KOREA ながら、ボディートップが他のマグナのような、直線的に角ばったものではなく、レスポール風にアーチドトップになっており、ちょっと高級感があります。
このメタリックなパープルも、変態感があってこれはこれで良いのですが、もっと高級感を醸し出そう!という事で、塗装のリフィニッシュに取り掛かりました。目指すところは、丸加スペシャル6号機となった、Ibanez Roadstar 2 の感じです。
また・・
入手時にシールが貼ってあった指板。シール跡を剥がすため、サンドペーパーをかけましたが、シールが貼ってなかった場所も、クリアの塗装が塗ってあったようで、上のように、指板が一つおきにシマシマになっておりましたので、ここも綺麗にいたします。
まずは、塗装剥がしですね。
粗めのサンドペーパーで地道に行きます。
削りカスが白いうちは、まだまだサンディングシーラーの層であります。
配線キャビティ内も落としたのですが、なぜか、ここのボディー表面との厚みが、異常に薄いです。ボディーは突き板では無いようですが、こんなに薄くしなくても・・・。塗装が厚塗りされていて、それで強度を保っているような状態です。
で、案の定・・・
ひび、というか割れちゃいましたぁ・・・(;o;)。
タイトボンドで、裏から補修いたします。
とにかく薄くて、このまま作業を続けるとさらに割れてしまいそうなので、全体にタイトボンドを流して補強です。
表は、こんな感じになりました。まだまだ塗装落としは続きます。こんなブリッジザグりの角などは、精密ヤスリも使います。
木肌が出たところで、サンドペーパーを細かいもの(今回は500番)にして、仕上げの整形です。オイルフィニッシュは、木の状態がそのまま仕上がりの形になりますので、凸凹や傷が無いように、丁寧に・・・・やったつもり・・・です。(^_^;)。
そして、いよいよ塗装です。丸加スペシャル6号機の時と同じ、ワシンのオイルフィニッシュ用、けやき、で行きます!
すり込みすり込み、拭き取り拭き取り・・、5〜6回やりました。
配線キャビティのかけたところは、上のような感じ、割と目立たないか?
で、今回は順調に塗り重ねていったのですが、なんだか表面は、きれいなウレタンの層ができているみたい・・。(この塗料の成分はウレタンでした) ならば!
ちょっとコンパウンドで磨いてみようか・・と。
すると、けっこうピカピカに光出しますねぇ〜!。赤の染料を混ぜるとか、下塗りするとかすれば、シースルー塗装っぽくなるかもしれませんねぇ。などと思っていたのですが、この後のパーツの取り付けやらの作業中・・・。
あちらこちらに、小傷をつけてしまいました。ウレタンの層ができている、とはいっても強度は全くありませんので、ちょっと引っ掻いたり、圧力がかかった程度で、傷だらけになってしまうのでした。下手にコンパウンドで磨かない方が、傷は目立ちにくかったと思われます。(T ^ T)
さて、ネックもですね。
ネックも、丸加スペシャル6号機と同じ、ワシンの木彫オイルで、仕上げました。
塗装は無事終了で、いよいよ組み上げです。
はて?これは・・?MO ディスクとボールペン、LED、どこかで見たような・・。
これも丸加スペシャル6号機と同じです。
ボディーには、リアハムのタッピング用の穴が空いているのですが、アクティブピックアップになりましたので、電源 ON 時に点灯する LED を仕込みたいと思います。
ボディー表面には、MO ディスクの曇りガラス状のブラスチックを丸く切り出してはめ込み・・
LED は、上のような感じにして、接着剤で裏からくっつけます。今回は、オレンジ色にしてみました。
さらに、上は MO ディスクのシャッター部分ですが、適度にしなるいい感じの金属だったので、電池の固定用に、こいつも利用いたしましょう。
L字に曲げて、接着。
スポンジでくるんで、うまいこと収まりました!
LED は、こんな感じ。
ヘッドは、文字入れようか迷いましたが、木目がきれいに出ていることもあって、まだ現状では、何もなしの状態です。
裏のスプリングは、今のところ2本です。1音下げチューニングにしようかと思っているのでね。
バックパネルも・・
スプリング調整用に穴を空けました・・が、1弦側の穴がちょっとずれてしまいました。RoadStar のバックパネルを型紙にしたのですが、こいつは、スプリングハンガーのネジの間隔がちょっと狭いのでしタァ・・。まぁ、ドライバーをやや斜めに入れてやれば、なんとかなります。(^_^;)。
で〜〜〜〜、完成で〜す!
あ。そうそう、指板のシマシマですが、500番のサンドペーパーで、塗装を丁寧に落としてオレンジオイルで仕上げたら
きれいな状態になりました!
目標通り、なかなか高級感あふれる、変態ギターになりましたね!
2021.05.12