Samick の テレキャスター

 

 私の自分用ではないのですが、サミックのテレキャスターを手に入れましたので、レポートです。


 私も大学時代は、グレコのテレキャスを使っておりましたが、シンラインで、2ハムでしたので、形の違うレスポール?的な使い方をしておりましたねぇ。

 私の思う、正しいテレキャスター(何が正しいかは人それぞれですが・・)の定義とは・・

 一、メイプル指板

 二、弦はボディー裏通し

 三、リアはしっかりして、且つジャキジャキのシングル。フロントは甘くてメローな太い音

って所ですね。

 

 その条件でオークションを漁っておりましたが、テレキャスって人気ですねぇ。かなりのジャンクでもけっこう良い値段で取引されています。
 で、そんな中で比較的安いお値段(私の通常予算内)で上の条件を満たすテレキャスはなかなか見つからなかったのですが、やっとこさ落札出来たのが、90年代製という、Samick (サミック)のテレキャスター!

 オークションだと写真だけからの判断ですので、ちょっと不安でしたが、安物ながらも、状態はまぁまぁ良い方でしたね。

 

 ちゃんと裏通し〜!

 ネックもメイプル〜!そりも無くフレットの減りも少ないですねぇ。

 ほぼワンピースメイプルですが、ヘッドの上の写真の所から下だけが、継いであるみたいですね。このネックはなかなか良いです。国産の70年代の安物のちょっとバッタもの系のより、遥かに作りも材質も良く感じます。ボディーはどうでも良いけど、ネックはやはり直接弾き心地に関わってくる所なので、大事よね。

 そして安く手に入れられた理由は・・・・

 塗装はテレキャスらしい、薄めの塗装で下の木目が透けて見える定番の感じですが、側面がシマシマですねぇ。

 はい、ボディーは積層合板!表面と裏側には付き板がはってあるようで、側面以外は普通に木目が透けています。
 私は基本的に、弾きやすくて気に入った音が出れば、ボディーの材質なんてなんでも良いと思っておりますので、これもアリです。ただ、ちとボディーは重いかなぁ(^_^;)。

 ネックジョイント部分には特にスタンプや文字は見当たらなかったので、型番などは不明です。

 ペグは"Samick"の刻印入のロトマチック。クルーソンタイプの方がテレキャスらしいのでしょうが、こちらの方がしっかり感はありますので、これは逆に良いでしょう。

 ブリッジは6個独立したサドルのタイプ。テレキャスだとあの二連の3個のサドルってのにこだわる場合もありますが、あれだとどうしてもオクターブチューニングがちゃんとあわせられないですからねぇ。私はこちらのサドル6個の方が正常な進化だと思います。

 サーキットのパーツ類は、あまりグレードの高いものではないですが、ガリも無く正常に動作しております。

 ピクガードを外してみると、表面に配線溝が掘っていないタイプですね。まぁ、合板-付き板なので、上から付き板で塞いでいるのかもしれませんが・・・・。(^_^;)

 で、まぁ古いものの様ですので、ネジやらポールピースやら、金属パーツ類には多少さびが出ておりましたが、いつもの様に錆びとり磨き作業をしまして、けっこう奇麗になりました。

 


 さて、気になるのは、音ですねぇ。ボディーは安物ですが、それ以外はけっこう良い作りですし、ピックアップがそこそこ真っ当な音がしてくれれば、なかなかめっけ物のテレキャスターになりそうです。

 うちにはテレキャスは一本も無いのですが、ケーラー仕様の GRECO JJ-1 のリアに、ダンカンのテレキャス用のスタックPU STK-T2B が付いておりますので、フロントはテレ用ではありませんが、それと比較してみませう!

 

 

リア

 

フロント

 

 サミックの音は、なかなか全うですねぇ。ダンカンのリアはパワーがありすぎて、プリアンプのインプットで割れちゃってますが、ダンカンはパワーのある分やや太めかな?Samick はテレキャスらしい、しっかりしていながらも切れのあるシングルサウンドですね。

 フロントは、ダンカンは STK S2n なので、普通のシングルのフロントですが、サミックのフロントは、これまたテレキャスらしい、まぁるくて、でもハイが出てない訳ではないという、とっても良い感じです。

 あら〜、なかなかアタリのテレキャスターだったようですね。


 いずれコイツは・・・、フロントを光るピックアップにして、ピックガードを白、ヘッドロゴも変更・・・、という改造の要請を受けております。(^_^;)。

 かなり真っ当なテレキャスターでしたが、そういう運命なのね。(^_^;)

2013.04.27


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