借り物だけど(^_^;)・・グレコ GO 700 レポート

 

 トーイズで毎週月曜日にやっておりますギターメンテに、"K"店長が持ってきた、GRECO の GO-700。SPIRITS の壁にぶら下げてあったヤツで、前から気になっていたのでありました。

 ボリュウム系にガリがあったり、パーツが汚れていたり、フレットも曇っておりましたが、一通りメンテして弾いてみた所、あまりに良いので、うちに連れ帰ってきちゃいまして、しばらくうちで預かる事になりました。(^O^)/。

 というわけで、「借り物だけど、憧れの GRECO GO 700 レポート」でございます。


 GO 2 750 はジャンクで手に入れて、色々と苦労の末、実戦配備まで持って行きましたが、こちらはダブルカッタウェイの最初の形の GO 700 であります。700 ってのは、割と下の方のグレードかな?1000とか1300とかあったような・・・?
 でもやはりこの GO シリーズは、気合いの入った作りで、今これを作ったらいくらになるんだろう?700 ってことは、30年以上前の当時で7万円・・・、今だと少なくても 15〜6 万クラスなのかな?作りも実際、そのくらいの高級感があります。

 まぁ何と言っても特徴的なのは、スルーネックと美しい木目調。で、どういうギターかを簡単に言うと、アレンビック風のデザインで、レスポールを最先端に仕上げ直した様なギター、って言う印象です。

 渡辺香津美がデビュー当時に使っていたあのアレンビックは、印象的でしたからねぇ。そしてこのグレコの GO シリーズからスルーネックギターは大流行りになり、アリアプロ2 やヤマハでも銘機と呼ばれるスルーネックのギターがいっぱい作られましたねぇ。

 写真でご覧いただけるように、コンディションはかなり良いです。30年以上経過しているはずのギターですが、パーツもクロムだったので、毎度の磨きでピカピカになりましたし、フレット&ネックの状態もグッッド!。現在やや順ぞり気味ですが、許容範囲なのでトラスロッドはいじっていません。

 そりゃ古いものですので、上の様な米粒大の打痕は、所々ありますが、音や機能には影響の無い所ですのでね。

 

 

 さて、んでば、細部を見ていきましょう!

 電気系統は、レスポールと同じ 2 VOL. 2 TONE. でトグルスイッチの位置も同じですね。

 ヘッド&ペグもレスポールに習って3×3。でもペグはオリジナルパーツで、GRECO の刻印入りです。シリアルナンバーからすると '78年製ですね。

 そして、ネックの仕込み角度もレスポールと同じ感じです。
 スケールもミディアム(ギブソン)スケールですので、レスポールと同じ感覚で弾けると言えば弾けますが、スルーネックとダブルカッタウェイのおかげで、24フレットまで楽々押さえられますので、そこの感覚はまるで違います。でも、私にとってはそれはとてもしっくり来ます。(^_^;)。
 コイツは 700 なのでボディー表面はフラットになっていますが、上位モデルはアーチドトップになっていたんだっけかなぁ・・・?


 では、レスポールと違う所は?というと、24フレット&スルーネックもそうですが・・・・

 ボディーが3層構造になっていますね。材質は解りませんが、表と裏には木目のきれいな材を、ってことかしらん?

 そしてこのゴツイ、ブリッジとテールピース。当然 GO オリジナルパーツで、ずっしり&しっかり!ソリッド感を高めるのに一役買っていますね。

 そして、ブッリジのアール、レスポールよりちょっとキツいみたいです。と言う事で当然指板のアールも・・・

 けっこうアールがついています。この感じはレスポールとは全然別物で、フェンダー風なのかな?

 そしてナットが一見普通のナットかと思いきや、弦の出どころにブラスのプレートが入っております。スルーネック&ゴツいブリッジとあいまって、とにかくロングサスティーンなギターにしようって工夫が施されています。

 

 とまぁ、ここまでなら、「ああ、究極まで改良されたレスポールの進化版だったんだな」と納得して、連れ帰ってはこなかった所なんですが・・・・・

 弾いた時のフレットというか、ネックと言うか、指板と言うか、とにかくそこの仕上げ?がすばらしいのか、何とも弾き心地が良いのであります。レスポールほど太くはないが、適度に太めのネックの握りもあるのでしょうが、多分フレットの感じが、普段弾いているギターに近い上に高級感があるからではないかと思われます。
 そんなわけで、これは持ち帰ってじっくりと観察せねば!と思い、連れてかえってきたのであります。

 

 で、フレットがね。けっこうジャンボフレットなのですよぉ。

 左は、CHARVEL、右が GO 700 なんですが、遜色無いでしょ?っていうか、この時代にこんなフレットってあったのかしら?

 高さも上の写真のようにけっこうあります。しかもほとんど弾かれていなかったようで、減ってないしね。フレットの断面もきれいなかまぼこ型で、この辺もフェンダー風なのかしら?
 端の面取りも丁寧にされていて、仕上げもすばらしいです。個人的には最近はアールが少なめの指板が好きになってきていますが、それでもこの GO のフレットはとてもしっくり来ます。

 


 

 さて、それでは音を聞いてみましょうかね。とはいってもうちにはレスポールが無い(ストラトも無いけど)。何か適当な比較相手はないかな・・・?と部屋を見渡すと・・・.

 上でフレットを比べた CHARVEL に登場いただきましょう。この CHARVEL は現在、リアにダンカン JB、フロントに同じく DUNCAN HotRails を載せています。どちらも超ハイパワーだけど、定番と言えば定番のハムバッキングですので、おなじ 24 フレットのギター同士で効き比べてみましょう。

フロントにつけて

Clicl!

リアにつけて

Clicl!
 ブログの方での第一印象で、"中程度のパワーで抜けの良いピックアップ"と書きましたが、JB TB-4 と比べてこのくらいなら十分ハイパワーピックアップと言って良いでしょう。

 JB よりはややパワーは落ちて、比べると細く聞こえるけど、その分ハイは抜ける感じ、というかアタックが立つ感じ。これはピックアップのせいなのかボディー&パーツ構造のせいなのかは解りませんが・・・。

 そして意外と低音もけっこう出てて、芯が固そうな感じがするのは、それもやっぱりボディーの作りと、ストップテールピースだからかな?ジャンボなフレットとあいまって、コイツは意外とメタルも出来るギターですねぇ。(^_^;)。

Clicl!
Clicl!
 フロントは、太くてパワフルですねぇ。ダンカンは低音が暴れて出過ぎて歪んじゃってますが、GO の方は低音がタイトながら、パワー的には遜色無い感じ(メーターで見るとホントは HotRails より小さいです)。

 GO の方が太く聞こえる時と、GO の方が明るく聞こえる時と、ポジションやピッキングの感じで変わる気がします。この2種は、フルサイズとシンングルサイズという根本的な違いがあることもあって、音のキャラクターは違いますね。どっちが良いか?はちょっと決められないけど、歪ませるとまたちょっと違ったりもします。でも、どちらもやっぱりレスポール的なフロントの音なのかなぁ?

 GO シリーズのピックアップと言うと、チョコレート色のカバードタイプのヤツもありますよねぇ。どっちが先なのかなぁ?機会があれば聴き比べてみたいけど・・・・。

 このピックアップも GO 用のオリジナルなので、他に載せ替えるには、見栄えを大きく替えなきゃなくなりますが、このヘクサポールピース×12個のオリジナルピックアップは、十分今でも現代的な感じのする音だと感じました。パワーも申し分無いし、使えるなぁ〜・・・・(^u^)!


 

 さて、レポートは以上ですが、この GO シリーズ。パーツ類もピックアップもすべてオリジナル規格であるため、とうの昔に代替部品は無く、どこか壊れたら終わり・・・(;_;)、なので状態の良いものは今でもオークションでは高値がついていますし、数も少ないのかな?そういう点で、これだけ良い状態の GO 700 が今手元にあるというのは、なんか十代のころに戻った様なワクワクした気持ちになりますねぇ。当時は買えなかったし・・・っていうか、本職はギター弾きじゃなかったし・・・・(^_^;)。

 この GO 700 でライブに出るか?と言われると、私の今のスタイルではアームが無いのはやはりキツい・・・。でも、なにか私の本筋じゃないけどセッションでとか、助っ人で、とかで呼ばれたら、持って行くかもしれませんねぇ。この際赤くなくても許そう。(^_^;)

 この GO が来てから2週間ほどですが、日々の基礎練習にコイツを弾いていました。で、気のせいか、最初よりちょっと鳴ってきた様な気がします。マルチエフェクターのインプットのピークの LED の光り方が変わってきた様な変わってない様な・・・・(^_^;)。気のせいかもしれないけど、やっぱり楽器は弾いてあげないとね!

 


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2010.10.03

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