ジャンク再生 FR-65? 8号機なのか? |
さて、まずは塗装落しですね。まぁ、いつも通りサンドペーパーで地道に落としました。あちこち剥げかかってたり傷があったりでしたが、剥いてみるとなかなかきれいな状態です。
フロントピックアップ用のシングルのザグリですが、
直線的に空いていましたが、のちのち他のピックアップも入れられるよう、オーバルな形に彫刻刀で削りました。
上の様になりました。そして、リアのハムバッキングの所もちょいと変更
ピックアップをダイレクトマウントにしようと思いまして、エスカッションのビス穴を埋め、ハムバッキングの足が入る所の深い穴に木っ端を接着いたしました。
さて、いつも赤いギターばっかり作っておりますが、今回はどうしようかなぁ?と、ちょっと気になった塗料を試し塗り。
左は夜光塗料の赤、右は反射塗料という事で、小さなガラスビーズが入っているらしい・・、やっぱ、赤なんじゃん。(^_^;)
上が試し塗りの途中です。右の反射塗料はメタリックぽくなるのか?と思ったら、思ったほどでもないです。光のあたり具合によって、ちょっと反射の具合が変わったりして面白い事は面白いのですが、上からクリアを被せちゃうとその効果は無くなっちゃって、普通の赤い塗料になってしまいました。(で、この反射塗料は、ダブルネックの方で使いました。)
左の夜光塗料は、それほど赤くはなくて何方かと言えばサーモンピンク?ぽいです。くらい所での光具合もそんなに強力ではなくて、ほのかにぼーっと明るい程度でした。でもまぁ、明るい所でも蛍光っぽい色具合なので、これはこれで面白いかな、と思い、左の夜光塗料で行く事にいたしました。
まずは砥の粉で目止め・・・
そしていつもの木工用プライマー・・・。
このあと、下地に白のラッカーでつぶし塗りをしました。
で、上の様に夜光塗料を塗りました。
この辺りの作業と平行して、ヘッドの方を先に塗装したのですが・・・異常発生!
丸加スペシャルのロゴもきれいに入ったのに、しばらくおいていたら変色が起きてしまいました。テンションバーのネジ穴あたりでくっきり別れているのだが、原因は何でしょう?
変色していない所はカーブがついてる所で、変色部分は平面の部分ですなぁ。部屋の蛍光灯からの紫外線か?丸加スペシャルのロゴのを入れるため、平面部分は確かにクリアのウレタンの層が厚いと言えば厚い・・・。ん〜わかりませんねぇ。
ヘッドで起こるのだから、ボディーも同じように塗ると同じように変色が出るかもしれません。そこで、ボディーのクリアをウレタンではなく、アクリルラッカーで一回くるんでしまう事にしました。これうまく行くかどうかは不明だけど、とりあえずこれである程度重ねてから、最後に外側をウレタンでくるみ、水研ぎ&磨きですなぁ。
で、その間に・・・・
フロントのキーストーンが白なもんで、リアの DP 156 もやっぱり白くしたい・・・って言う事で、上はポールピースを抜いてティッシュを詰め、マスキングをした所です。(^_^;)。プラスチック部分にはペーパーもかけて塗装を塗りやすくしております。
うまく行くは半信半疑ながら、白のラッカーをスプレー。まあまぁうまく行ったみたいです!
さらにもうひと遊び・・・(^_^;)
ポジションマークをくりぬいて、そこにも夜光塗料を流し込んでみました。これで暗い客席に降りて行っても、フレットを見失う事が無くなる・・・・かどうかはわかりませんが。(^_^;)。
そうこうしているうちにボディーのクリアの被せも終わり、水研ぎに入りました。
水研ぎの前段階までは、ヘッドのような変色は起こっていなかったのですが、水研ぎを始めると・・・
あら〜ん、やっぱり変色が出ました。しかも、一番下の材の継ぎ目やら木目やらに沿った形で変色しています。
蛍光塗料の下には、白のラッカー、サンディングシーラーの層があるはずですが、それらの層を通り越して何らかの影響が出ているって事ですよねぇ。ここで一気に意気消沈して、作業ストップ・・・(;_;)。どうしようかなぁ・・・、もう一度剥いでやり直すか?それにしても原因が分からないと同じことになるよなぁ。間にアクリルラッカーのクリアを入れたのも役に立たなかったし・・・。水研ぎまでは大丈夫だったって事は水分が影響しているのか?空研ぎなら良いのか?・・・・・
などと、あれこれ考えながら数週間経つと・・・・あら不思議!?変色がだんだんと消えて来ました!
ヘッドの方の変色は、まだけっこう残っているのですが、こうしてテンションバーやペグを組み込んじゃうと、あまり気にならないかも?
まぁ、最終的に問題なければ、それでいいっかぁ〜!!と、パーツの組み込みに入りました。
このボディーの色だと、ゴールドよりもブラックパーツの方が合うかも?と、とりあえずブリッジとノブをのせてみましたが、やっぱりゴールドですなぁ。(^o^)/
電装系ですが、このボディーはボリュームポッド用の穴がひとつと、ミニスイッチ用の穴があいております。
この位置にトーンも使いづらそうだし、何か良いミニスイッチの機能はないだろうか?リアをバイサウンドって手もありますが、普通にシャキーンとハイが出るハムバッキングなので、これ以上シャリシャリにしてもねぇ。
では、フロントとリアを直列に繋ぐスイッチはどうだろうか?やってみました!
これがなかなか良い感じであります。まずは、音をどうぞ!リア→フロント→リアとフロントの直列の順に弾いています。
リア、フロントともにジャキジャキ系の音なので、両方のシリーズ接続だと、なんかハイパワー系のハムバッキングの音みたいになりました。こういう音も出せるようにしておくのもアリですなぁ。
さて、という訳で完成ですね!
ポッドのつまみは、いろいろ付けてみた結果、ストラト用の白になりました。ピックアップが白なんで、こっちの方がカワイイですね。
バックパネル類は、いつも通り白で自作。
なんだか、とってもポップな色合いのギターになりましたねぇ。
で、夜光塗料の具合はどうなのよ?というと・・
まぁ写真の撮り方が難しいんだけど、そんなに明るくは光りません。上の写真だとボディー上の方のに赤い点が見えますが、これはパワーディストリビューターのほのかに付いてる赤い LED でして、それよりも遥かに暗い感じです。ただ、真っ暗な中で見ると、そこにぼーっと光を帯びているギターがあるのはわかるくらい・・かな?
今回は塗装で苦労しましたが、ダブルネックの時にも思ったのですが、単色のべた塗りって、とっても難しいです。
シースルーとかで、下の材の様子がいくらか透けたりすると、塗装の不均一さや表面の平面の雑さが目立たないのですが、単色だとその辺りの粗がとっても目につきます。
で、水研ぎで削りすぎちゃったり、一部だけ塗装が厚かったりして・・・・
上の様に下地の白が出たり、色が濃かったりとか、どうもイマイチきれいに仕上がりませんでした。修行が足りませんなぁ・・ 。(~_~;)。
2015.05.14