意図せず落札?Fernandes Sustainiac


 今までもよくあった事ですが・・・(^_^;)、まさかこの値段じゃ落札出来ないよなぁ〜と思いつつ、ついつい入札して落札してしまいました。

 フェルナンデスのおそらく、FGZ Sustainiac のボディー&ネック(ペグ付き)

 ペグだけだって落札金額だけ見れば儲け物なんですが、ギター本体の場合は送料がねぇ・・・。

 ま、届いたからには、ちゃんと使える状態まで持って行ってあげましょう!

 ヘッドに "Sustainiac" の文字がありますので、元はサスティナー付きのモデルですね。ボディー裏の電池ボックスのサイズからして、初期の 18V ものが付いていたようです。

 ボディーに大きなダメージは見当たらず、塗装もまだまだ奇麗な状態。

 ジャンボ目のフレットは減りも少なく良好!ネックも問題なさそうですねぇ。

 ペグは GOTOH 製、コイツも良好です。

 ですので、ピックアップとブリッジ、ロックナットさえ付けちゃえば、すぐに使えるギターになりそうです。

 ならば、手持ちのパーツでなんとか再生してやろうじゃないの!

 ピックアップは、手持ちでフェルナンデス製の S-S-H がちょうどありました。

 以前に一度テストして記憶がありますが、そうハイパワーではないけど、真っ当なピックアップだったように思ってました。あらためてテスターをあててみると、シングル2発は 7kΩほど、リアハムは、9kΩほど。ストラト系の作りだけど、シングルは現代的にちょいハイパワー目、で、リアはストラトみたいなリアよりはしっかりさせるため、ハムだけどローゲイン気味でハイが抜けて、シングル2発とのバランスが良いもの。という印象でしたね。

 なので、うちにギターでは珍しく、スイッチは5段にして、ハーフトーンもちゃんと使えるギターに仕上げる方向で行きましょう。

 

 ブリッジは手持ちでいいのがあったはず・・・・と取り出してみたのは・・

 "BendMaster Deluxe" という刻印のあるライセンスもの。弦を切らずに裏から通すタイプで、余り見かけないけど、作りは良さそうなヤツ・・・。

 だったのですが、ザグリが合わない!あちゃ〜、ずいぶんザグリが小さいですなぁ。タケウチ製はもちろん、これではたいていの FRT ライセンスものは入らなそう・・・、ということは、アレですね?フェルナンデス独自形状の FRT-4 でないとハマらないってこと?(;_;)。

 ちょっと前までは手持ちであったのですが、「オーダーにてジャンク再生」のFST-75の時に使ってしまいましたねぇ。

 さらにロックナットもフェルナンデス独自の細身のヤツで、あ〜、ピンクの FR と同じハードウェアの組み合わせですねぇ。

 で、ロックナットとブリッジの出物がオークションで見つかるまで、ここで作業一時中断、やむなし。

 


 

 数ヶ月で、入手出来ました!

 さっそくブリッジをのせてみると・・・・

 あ〜ん、ぴったりですねぇ。ロックナットも

 バッチリでございます。

 せっかく安く買ったボディーだったのですが、ロックナットとブリッジで、普通にお金がかかったギターになっちゃいましたねぇ。安物買いの銭失い、とはこの事なり。(~_~;)。

 

 さて、作業再開。

 サスティナー用に大きな電池ボックスもありますんで、何かしら電気系小物を仕込みたいと思いまして・・・

 はい、あのピンクの FR に付いていたのと同じヤツで、トーンを引っ張ると、パラメトリックイコライザーというか、ワウの用な感じに音を変化させるヤツがありましたので、コイツを仕込む事にいたしましょう。

 配線はあっさりと終了。

 アウトプットジャックもステレオ仕様のジャックで、電源の on/off です。


 お次ぎは裏蓋の制作と参りましょう。

 いつもの用に型紙を作って塩ビ版に張り・・・

 コテ先に付けたカッターの刃で切り抜き・・・

 ネジ穴位置を確認しながら、ヤスリで仕上げてゆきます。

 今回は、この作業が一番時間がかかりましたね。

 電池ボックスのふたも同様に制作。出来上がり〜!

 弦を張って、フレットやネック具合を確認。特に問題も無く、ブリッジのニュートラル調整、オクターブ調整をすませました。

 つまみは敢えて、ストラト用のプラスチックのを使ってみました。サスティナー用のスイッチの穴が2つあいたままですが、何か電飾を仕込む?いやいや、なにか間違ってサスティナーが安く手に入る事もあるかもしれませんので、その時までとっておきましょうかねぇ。

 というわけで・・・

 難なく、無事完成で〜す!

 ギターとしては何の問題もない、普通に使えるギターとなりました。

では、音を・・・・

 クリーンサウンドで、リアから5段を順番に・・・

 リアハムの割には、ハーフトーンもそこそこ美しいですね。それと22フレットのギターのフロントシングルは、やはりストラトっぽく、丸くて明るくて、余計なハーモニクスが出なくて、と、普段24フレットを弾いている身には、ちょっと不思議な音です。ピックガード仕様にすれば、もう少しアタックが暴れてよりストラトちっくになるかもしれませんが、シングルの抵抗値は大きめでやや太めの音なので、そんなには暴れないかも?。

 全体としては、ストラト系の音ですが、リアがストラトのアレではなく、ハムならではの太さとしっかり感がある状態で、オールマイティーに何にでも使えるギター、という印象ですね。

  次は歪ませて、トーンの EQ をいじりながら・・・・

 最初の BOSTON フレーズはリアで弾いていますが、後は全部フロントです。この EQ の音は完全にワウの半止め状態みたいな音なので、フロントで使うと、ウルリッヒロート様っぽくなりますねぇ。さらに半音下げて、スコーピオンズ用ギターとするには、良いかも?(^_^;)。

 

 さて、ここまで試し弾きしていて、普段の私なら、22フレット仕様のギターだと高音のフレットを見失うはずなのですが、このギターだと以外と違和感無く弾けます。あれですね、ストラトやレスポールの上の方のフレットって、左手がかなり無理しておなかの前あたりまで持って来てもまだ22フレットだったりするので、感覚が狂うんですね。このボディーシェイプとジョイント部分のヒールカットだと、けっこうちゃんとフレットの位置がわかります。

 

 以上で作業終了!ちゃんとしたギターが出来上がりましたが、また部屋がギターでいっぱいでたいへんです。まぁ、ここまで来ると1本くらい増えても変わらないっちゃ変わらないのですが・・・・・(^_^;)。

 今年は少し処分して、本数を減らそうかと思っております。このギターもご希望の方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご連絡くださいませ〜!


2012.7.25

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