28フレットのマグナ

 たま〜にオークションで見かけては、ほしいかも・・・ともっていた 28 フレット仕様の、アリアのマグナ!手に入れてしまいました。しかしながら、かなりのジャンク?果たしてまともに使えるか、オークションの写真だけでは、ちょっと不安だったのですが、これがなかなか良いのでありました。(^○^)

 まずは、状態把握・・・

 しっかりと"MADE IN KOREA" のシール。そう、あまり高級な作りではないのでした。

 なんといっても困っちゃったのは・・・・

 ハイ上の、指板の至る所に貼られた、キティーちゃんのシール(T_T)。ビニールっぽい立体シールなのですが、だいぶ時間が経っているらしく、弾力は無く硬化してしまっています。

 で、なんとかしこしこと剥がしましたが・・・

 上のようにしっかり跡が残っちゃってますし、かなり下地と一体化していたため、剥がす時に指板に細かい傷もついてしまいました(ーー;)。ちょっとやそっとでは、奇麗になりそうも無いので・・・

 サンドペーパーかけちゃいましたぁ。

 その後、オレンジオイルで磨いてみると・・・

 上のように、まぁまぁ奇麗になりました。

 フレットもだいぶ緑色に変色しているような状態でしたが、こちらも磨いてやるとそこそこになりました。28フレット仕様という事で、わりとジャンボめのフレットです。あまり弾かれていなかったのか、減りも少なく、軽く擦り合わせするだけで、結構いけそうです!

 

 お次ぎはブリッジ!Floyd Rose のライセンス刻印はあるものの、メーカー名はナシ。なのに、アームのハウジングは、本家フロイドローズのように、上からネジキャップをかぶせるタイプがついてます。

 インサートブロックが一個欠品。アームもついていませんでした。

 この裏のサスティーンブロックを見ると GOTOH 製っぽい感じもしますが・・・?

 ブリッジしたのザグリには、スポンジが貼ってあります。

 ロックナットのキャップは、一個欠品です。

 マグナシリーズは、今までも何本か所有しましたが、どのモデルもネックジョイント部分は、滑らかにヒールカットしてあったのですが、この28フレットは、さすがに強度的にきついのか?ヒールカットは無く、普通の形状です。

 PUは・・・・

 さすがにこれしか空間がありませんので、S-H 配列です。ディマジオのスーパーディストーション風?で、ポールピースが6角レンチで回せるやつです。



 ピックアップに特に刻印はありません。リアハムの方は、結構な高出力で太い音がします。フロント?(音色的にはセンター)の方は、シングルらしいシングルです。クリーンでカッティングするには良さげですが、私的にはもっと丸くて太い方が良いので、こいつは交換するかも?

 コントロールは、1B,1T で、リアはタップもついてます。

 配線は、いじられた気配がないですが、キャビティーに塗ってある導電塗料がずいぶんとムラがあるので、後から塗ったのか?

 で、かなり全体的に汚い状態なのですが、バックパネルは、まだ新品時のビニールが剥がされていない状態でした。アラ。

 



 さて、それではいじりますよぉ〜(^○^)

 まずはゴールド化してみましょうか。

 ブリッジは、丸加スペシャル2号機として製作中のセットネックだったアリアについて来たゴトー製を・・。

 こいつの不満点は、アームの径が 5.5m?と細いところだったのですが、6mmのモノを無理矢理ねじ込んで、つけるようにしてしまいました(^_^;)。一応キチンと固定出来て適度なテンションで回るようにセッティング出来てしまいましたぁ。

 ロックナットとペグも手持ちのもので、ピッタンコ!

 は〜い、出来上がり!

 コントロールのノブも、手持ちのメタルのゴールドのものにしました。

 それでは試奏! 28フレットが実用になるかどうかは別として、さすがにハイポジションは弾きやすいです。ご覧のように24フレットあたりは、楽々普通に弾けちゃいます。こりゃええわなぁ〜。

 一応、PUの音の試聴も!。比較対象は、リアハムはシャーベルに付けた、ダンカンJB TB-4、シングルは センターっぽいという事で、グレコ NYS-65 の DRY-SINGLE にいたしました。ただ、アリアは1音下げにしているため、弦のゲージやポジションが違いますので、厳密な比較にはなりませんので、だいたい・・・です。(^_^;)

 
マグナ28
Duncan JB
リアハムバッキング
 おと抜けという点では、ダンカンに軍配が上がりますが、パワー的にはほぼ同じ。これはこれで良い感じですが、ゼブラの見た目って、あんまり好きじゃないんだよなぁ〜、レスポールならいいけど・・(^_^;)
マグナ28
グレコ DRY-S
センターシングル
 アリアのシングルは、いかにもシングル!って感じの高音!パワーも、リアハムと比べると小さく感じましたが、グレコのDRYとそう変わらないという事は、シングルにしてはハイパワーの部類に入るかな?フロントに着けてみたいピックアップかも!

 後は、色をどうするか・・・え、これも塗りますか?(^_^;) 今後をお楽しみに!


 さて、このギターのキモは、なんといっても28フレット!そしてやってみたかったのが、太い弦をはっての1音下げチューニング。

 はて、1音下げだと、どういうゲージを張れば良いのか・・・?とりあえず、近所の楽器屋に弦をあさりに出かけてみました。すると・・・!

 いつも使っている ghs にザックワイルドモデルが・・・・こんなのあるのねぇ。で、太さは・・・・?

 上の表の1番上、010 から始まって6弦はなんと 060 ・・・!! ひょえ〜、こんなのあるのねぇ。

 今まで私は、ミディアムスケールには、上の表でいうところの"CUSTOM LIGHT"、009〜046(低音側がちょっと太いのね) を、フルスケールには "EXTRA LIGHT" の009〜042 を、何も考えずに使って来ました。
 010 からのライトゲージは太くて固いよなぁ〜、というイメージがあったのですが、上の表を見ると普通の"LIGHT"も、低音側は 046 で終わってるんですねぇ。しかも、こんなにゲージにバリエーションがあるというのも、改めて知りました。

 私がギターを始めた頃(大昔)は 009 から始まるか、010 か?008もでたぞ!・・・みたいな区別位しかなかったような気がしてましたが、これはいろいろなゲージもちょいと試してみなきゃないかなぁ〜?とも思いました。

 とりあえず、ふっといのを張ってみるかぁ〜!と上のザックワイルドモデルを買ってかえって来たのですが・・・・

 

 一音下げで張ってみようとしたら・・・あら、裏のスプリングが足りない・・・ありゃりゃ、ネックがちょっとそってきた・・・ こりゃヤバい、という訳で中止(T_T)。どうやら太すぎたようです。で、上の表をまじまじと眺める事になった訳ですが、このザックワイルドモデル、5弦でも 052 あるのね。それじゃぁ、と 5 弦を 6 弦に、4 弦を 5 弦に、4 弦は手持ちの 026 を張って、とやったら、あまりネックに負担をかけずに張れたようです。これでも触った感じは、6 弦、ふっといなぁ〜という感覚ですが、まぁ、普通に使えるようになりました。

 

 さて、なぜ1音下げチューニングをしたいのかというと・・・・1 弦でのタッピングの音量を上げたい、というのが私の動機であります。太い弦の方が音が大きく出ますから・・・・。
 メタル系の方々が1音下げやら2音下げやらやるのも、そういう意図なのか?同じフレーズが上の方のポジションで弾けるから、ストレッチしやすい、というのもあるでしょうか? low-Dが欲しいというのもあるか?

 010 の1弦は、やっぱり 009 よりは、なんぼか音が出ますが、しか〜し!、やっぱりこれは弦のせいではなく、私の弾き方が甘いからなのだなぁ〜、というのも、この実験をして思い知りました。ん〜、練習しかないですなぁ。

 そして1音下げのこいつをしばし弾いていて・・・、普通のチューニングのまま、010 からのライトゲージを張ってもいいのでは?と思い始めました。で、またまた近所の楽器屋で下の激安弦をゲット!

 B.C.RICH ブランドで3セットで 680円!とお安いのでしたが、わりとちゃんとしてました(^_^;)。

 で、こいつをグレコ長男に張ってみたところ・・・、あら、結構弾ける。アームは固くなっちゃうけど、チョーキングはそれほど苦にならないですぅ。指力がアップしたか?ま、ミディアムスケールってこともあるでしょうねぇ。そしてやっぱり 010 の1弦は、タッピングで音が出やすいですねぇ。ん〜、これからはこのゲージで行こうかなぁ?・・・と思いつつも、うえの ghs の表にある "009 1/2" というのが気になりまして・・、ただ今ネットで取り寄せ中です。(^_^;)

 

 ・・・と、弦のゲージの話になっちゃいましたが、このアリアに話を戻しましょう。

 1音下げ・・混乱します。しかも高フレット域では、ポジションを見失います(^_^;)。ま、慣れれば大丈夫なんでしょうが、うちにいっぱいいる他のギターたちは皆、普通のチューニングですからねぇ。こいつもノーマルにして、ハイフレットがすごく弾きやすいギター!という使い方にするかも知れません。ま、1本くらい1音下げを用意しておいた方が、George 君が遊びに来たとき使える・・という利点もありますが・・・

 そして塗装・・・。この色もまぁ、派手で良いのですが、こいつも赤くして、丸加スペシャル3号機・・・って手もありそうな・・・。へへ、乞うご期待!かな?

2007.10.09


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