どんなハードでやってるの? |
現在の環境は以下の通りです。・CPU:PowerMac8500 + G3/300 →2000年4月より PowerMacG4/400
→2003年1月よりPowerMacG4/1.25GH Dual・HD :内蔵ノーマルSCSI 4GをHDR専用に →2000年4月より内蔵ATA66/20G
→2003年1月より内蔵ATA100/120G・Audio I/O:emagic AudioWerk8
・MIDI Interface:emagic Unitor 8
CPUについて
導入当初はPowerMac7500+604/150という環境でした。この当時はリアルタイムエフェクトがまだ一般的ではなく、MTR単体のように、単に録音再生だけでしたので、この程度で大丈夫でした。リアルタイムエフェクトは一部のDSP付き音声ボードによってCPUとは別のパワーで実現させるのが一般的でしたが、しだいに、パソコンのCPU性能のアップに伴い、DSPではなくCPUでソフトウェア的にエフェクトを実現させるようになりました。こうなると、CPUパワーがあればあるだけ多数で高品位のエフェクトを使えるようになるので、うちでもG3カードの導入となりました。現在('99年11月)LogicAudioではG4のVerocityEngine対応版も出ましたので、いずれはうちもG4へシフトする予定?です。
HDについて
HDRでは、音声データがリアルタイムで途切れなくHDに読み書きできる事が必要ですので、本来ならばWide SCSIなどの高速なインターフェイスに、高速大容量のHDを増設する事が望ましいです。しかしうちの場合、CMがメインと言う事もあり、同時再生Trackがそれほど多くないため(Track自体は多く使用しますが)、現在のHD環境でも特に問題なく稼動しています。現在のパソコンではMacも含めSCSIではなくIDE(ATA)のHDが一般的になっていますが、IDEはSCSIと違ってCPUパワーを消費します。最近のマシンはCPUが高性能なのであまり問題ではないのかもしれませんが、すべてをリアルタイムで正確に処理しなければならないHDRのような環境では、HDのアクセスとCPUの処理の互いの割り込みが少ないSCSIの方が有利、というのが定説です。(テイセツ、テイセツ)(^_^;)
Audio I/Oについて
Macだと標準の音声入出力機能(SoundManager)だけでも、十分マルチトラック録音が出来ます。しかし、所詮はパソコン屋さんの作ったオーディオ入出力です。きちんとした音質を求めるなら、PCIスロットに差すオーディオ入出力用のカードを使います。ここ数年PCIのオーディオカードはずいぶん種類が増えました。とくにWindows用のものは種類が多くてうらやましい限りですねぇ。
カードごとにいろいろと特徴がある事はあるのですが、カードのハード的な特徴の他に重要なのが、そのカードを動かすドライバソフトの出来です。うちで最初に導入したのはDigiDezignのAudiomedia3という定番のカードでしたが、これはDAEという専用のアプリ&機能拡張をバックグラウンドで動かす事で、音声データの受け渡しをカードとHDRアプリケーションの間で行っていました。で、こいつがけっこう曲者でしてねぇ〜。内部のFast SCSIのBUSを認識しないとか、Bufferのサイズに敏感とかいろいろと苦労しました。その後、Direct I/Oという別方式のドライバが提供され、こちらを使うとCPUパワーは必要なものの、使えるTrack数が増えたり、BUSが使えたり、エフェクトも使えたりと、まるで別のカードに買い替えたかのように機能アップしました。そう、ハード的には全く同じでも、ドライバの出来次第で機能も使い勝手も大きく変わるのですよ。でも、これって買ってみて実際に自分の所の環境で動かしてみないと解らない事でもあるんですよねぇ〜。
で、現在使っているオーディオカードがAudioWerk8というやつなんですが、これはアプリケーションのLogicAudioと同じ会社Emagic製のものです。いわば純正ってやつですね。私が個人的にLogicAudioの一番良いと思っている所が、カードをドライバを使わずに直接制御しちゃうと言う所です。正確にはアプリケーション内部にドライバがある、ってことの様で、これをネイティブサポートと言っています。つまりOSに一切の機能拡張を入れずに、直接オーディオカードをわしづかみにしてグイグイ動かしちゃうわけですねぇ。なんぼアプリケーションの機能や精度が上がってもドライバがタコだと、その性能は発揮できないので、アプリケーションに最適な方法でカードを動かしちゃうと言う方法です。LogicAudioでは、オーディオだけでなくMIDIに関しても直接シリアルやUSBのポートを掴んでドライブしますので、OMS等のMIDIドライバも不要であります。
この方式の欠点は、ネイティブサポートされているハードに限りがあると言う事。そりゃそうですわね。世に数多あるオーディオカードを全てサポートしていたらきりがない。で、当然汎用のASIO等のドライバもサポートされていますが、やっぱりネイティブの方がパフォーマンスは良いようです。また、同じカードを複数のアプリケーション、つまりLogicAudio以外でも使いたいって時には、やはり汎用やカード付属のドライバを使わざるを得ないですね。「なんだい!自分所だけ独自にハードを占有しちゃってぇ。マイクロソフトみたいで気に食わん!」ってな御意見もあるかもしれませんが、やっぱ業務上の安定動作と言う観点からすると、これは優れた方式だと思いますね。また、ドライバがアプリケーション内部にあるので、LogicAudioのバージョンアップで、ドライバの機能性能もアップになります。そして当然その時点の動作保証もメーカーでちゃんと確認されていますので安心です。(AudiomediaをDAEでドライブしていた頃は、LogicAudioの事はEmagicへ、DAEの事はDigidezignへと、それぞれ別々にサポートに問い合わせたりするのが、大変でした。)
MIDI Interfaceについて
これも現在はEmagic純正のUnitor8を使っていましたが、最初の頃はまだこの純正品はなかったので、MOTUのMIDITimePieceAVというのを使っていました。これは特に問題はなかったのですが、まぁ何かと純正品がいいかなぁ〜、と買い替えました。(^_^;)この2機種はどちらもTimeCodeへのシンクの機能もある機種でした。Unitorの方はVITCも使えます。MA作業にはこの手のTimeCodeのSync機能の付いているMIDI Interfaceを使うのがよろしいでしょう。でも、最近は映像屋さんからQuickTime MovieをもらってMAという方法が多く、また楽チンなので、Syncを使う機会はあまりありません。(べーかむも高くて買えないし・・・(ーー;))
99.11.27