なんでデジタル環境に移行したのか?

 

 一般にアナログよりデジタルの方が音がよい、というような認識がありますよね。コンシューマー機器のレベルでは確かにそれは事実といってもいいでしょうが、ちゃんとした一流業務用機器は、下手なデジタルよりよっぽど音がいいという話しもあります。(音がいいという基準は、いろいろあるのできっちりとは言えませんし、比べる機器によっても千差万別ですが、私の個人的な考えとして、ここではこう言っておきますね。)

 それでも金に糸目をたっぷり付けなければならない状況では、デジタルの方が音質の改善が多く望めるのが現状だと思います。

 加藤音楽工房は弱小個人事業所でして、設備投資に大きな金額は充てられません。(^_^;)。いや〜正直いっちゃうと、お金に余裕があるなら、アナログでもちゃんと業務用の機材でそれなりの設備を整えた方が、楽だし、質も良いし、作業も快適だと思います。でもね、経営者でもある私はとしましては、「こいつを買うとなると元をとるには・・・」ってな計算も働いちゃうんですよねぇ。
 業務用の6mm 2Trackのテープレコーダーなんて、最低線でも50万はしますからね〜。(T_T)

 で、費用対効果の面を考えると、民生用デジタル機器をうまく使っていくってのが現在の所、ベストではないにしてもベターな方法かな?って思うのです。もちろんその分のリスクもあります。

 リスクその1. メンテは自分でやらなきゃない

  サポートセンターとか修理してくれる所とかはそりゃありますけど、所詮は家電製品ですからね。パソコンもそう。特にHDR環境なんて、あんまり一般的とは言えない使い方だし、セッティングからトラブル全般まで、自分で引き受ける覚悟がいります。業務用ならメンテに来てくれたり、故障時には代替機を貸してくれたりと、万一の時にも安心して業務を続けられます。

 リスクその2. 毎日朝から晩まで使って、いったい何年もつか?

  はじめの頃はDATのデッキなどは、街の電気屋さんですぐ買える民生用を使っていたんですけど、すぐ壊れるんだなぁ〜これが(T_T)。まぁ使い方がハードではあるのですが、大体2年もすると走行系にガタが来て、巻き戻しが遅くなったり、インデックスのリナンバー位置がずれたり、となり買い換えていました。今は一応業務用(とはいってもTimeCodeのシンク等の機能はない最低線のもの)を使ってます。2TrackのアナログのデッキはOTARIの業務用ですが、こちらはさすが!もう6年ほどノントラブルで動いています。あ〜でもこいつの買い換えはやだなぁ〜。  

反対に利点としては、お金の事ばかり書いちゃいましたが他にも

 1.壊れるまではほとんどメンテナンスフリー
  (アナログはそれなりに日頃の調整も必要)

 2.データの保存管理が楽

 3.他社とのデータの共有が可能

 4.アナログではまねのできない機能がある

 5.省スペース

等の利点があります。詳しい利点の具体例については、おいおい書いていきますね。

 今となっては、もうこれらの恩恵にどっぷりとはまっている状況でして、けっして後戻りはできましぇ〜ん。

99.11.25

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