Intel iMac バラし! ハードディスク交換

 2006年の春に、懸賞で当たった 20インチの iMac。初代の Intel CPU (Intel Core Duo (T2500) ("Yonah")) で、正式名称は"iMac (Early 2006 20-inch) "。

 ハードディスクが異音を発し、完全にお亡くなりになり、外付けの FireWire の HD にシステムをインストールして、Leopard の TimeMachine のおかげもあって、無事復旧できたのですが、内蔵のハードディスクは、回転は完全に止まっているようですが、電気系統は生きているので、起動の度に以下のようなアラートが出て、ちょっとうっとうしい・・・ (~_~;)。

 

 という訳で、難易度が高いとされているこの iMac の HD の交換にチャレンジしてみることにいたしました。

 (トラブルの顛末については、ブログをご参照くださいませ)

 今の iMac は、吸盤で表面のガラスを取り外すようですが、この初代の Intel iMac は、ハードディスクが液晶の裏にあるらしく、液晶までばらさないと、ハードディスクにはアクセスできないようであります。さてさて、無事成功するでしょうか?(^_^;)

 ※ここの記事は、アップルの保証外の作業で、これで壊してしまっても、アップルでは修理してくれません。私のまねをして失敗しても、いっさい私は責任を取りませぬ。同じようなことをする方は、あくまでも自己責任で、お願いいたします。m(__)m


 

 まずは、布団の上に本体を横たえます。(^_^;) 台座がいろいろと邪魔になるので、普通の机だとつらいかも?

 一体型の iMac でユーザーのアクセスが許されているのは、メモリー増設用のスロットだけ。

 一応メモリーを外しておきます。ここのメモリースロットのふたの取り付けねじは普通のプラスのねじですが、それ以外のところは・・・

 上のような星形のトルクスねじになっております。このねじになっている所をいじったら、保証が聞かなくなるよ!ってことですね。

 上は大昔に今は亡き、仙台のラオックスで買った、トルクスドライバーです。Power Book をいじるには必携のアイテムでした。昔はあんまり売ってなかったけど、最近はホームセンターにもあるのかな?

 マックのデザインは、とにかく昔から、ねじが見えません。この iMac も同様で

 外にあるねじは、本体底面の上の写真の4カ所だけです。もちろんトルクスドライバーで外します。

 そして、全面のパネル全体がはめ込んであるのを、指力で、壊さないように少〜し広げて外します。

 どこにラッチがあるかもわからないので、緩く動きそうな所から始めましたら・・・

 下の方から外れました。

 そして上のように、パタンと開きました。ハイ、作業スペースも広く必要ですね。というのも・・・

 パネル上部の内側には、iSight カメラがついているのですねぇ。今の iMac はソケットになってて外せるみたいですが、こいつはちょっと簡単には外せそうもなかったので、観音開きのまま、作業を続けます。

 液晶の周り、ならびに液晶下の部分も、インスタントコーヒーに使ってあるような、紙のような柔らかい金属のようなフィルムで、完全に密封してあります。いじっちゃダメよ、という意味よりも、これは空気の流れを作るためのものかと思われます。マックのファンはメモリースロットの両脇下部にあり、空気は本体裏上部のスリットから取り込まれ、下に排気されるようになってますので、他に空気が漏れないようにしているのかな?

 で、このフィルムを剥がさないことには、内部にアクセスできないので慎重にはがしますが、完全に復帰させるのは無理です。インスタントコーヒーのあのふたと同じですので、破けますし、再度くっつけることもできません。

 とりあえず液晶横の細い部分の黒いシールをはがすと、液晶を止めているねじが4カ所確認できました。

 しかし、ねじは、狭い隙間のかなり奥でありまして、懐中電灯とピンセットも無いと、作業は難しいと思います。。

 案の定ねじを中に落としてしまいながらも、なんとか4カ所を外すと、液晶部分が外れました。液晶部分を持ち上げてみると・・・・

 ハードディスクが見えました〜!そして液晶からのびているケーブルがつながっているソケットが2つ確認できたので、これを外しました。しか〜し!

 液晶の裏には上のようなL字形のフラットケーブルものびておりまして、その先は・・・

 液晶下の黒いフィルムも剥いてみると、上のような状態・・・(;_;)。ん〜、これは、外せませんねぇ。

 (バックアップ用の電池は、ここにありましたね。これも何年か先には交換しなきゃ無いですからねぇ・・・・)

 そこで・・・

 液晶部分の脇に、上のように段ボール箱を挟んで、車のボンネット状態で、作業することにしました。ひょぇ〜

 ハードディスクの取り付け方法ですが、どうも横からねじで止めてあるように見えます。

 さらによく見ると、横の面に・・・

 小さな基板がついています。多分温度センサーでしょう。

 さて、どれかのステーを外さないと、ハードディスクにアクセスできないよなぁ〜・・・。

 ハードディスク左側のステーのトルクスねじ2つを外してみた所・・・

 無事はずれました。(^_^)

 温度センサーと思われる基盤は、接着剤でつけてあるようでしたので、カッターの刃を滑り込ませ、慎重にはがしました。

 ハードディスクの取り付け方ですが、右側は下のようなピンが取り付けてあって、上の写真の矢印の部分に差し込んで固定するようになっていました。

 ステーにねじ止めしてあるのは、左側だけで、これでハードディスクを空中に浮かすように固定して、両面を空気が流れるようにしてあるようですね。

 さてでは、HD を交換しましょう。

 3年近く前の機種だから、パラレルATA かと思ったら、SATA でしたねぇ。インストールし直した外付けの FireWire の中身は、パラレルATA だったので、G5 Quad を Leopard にするときに使おうと用意していた、SATA の500G を引っ張りだしました。

 奇しくも同じ、Western Digital 製。古い方は 250G で 0.92A、新しい方は、500G で 0.7A 、容量は倍でも消費電力は下がっております。多分発熱もさがってるのでは?そしてお値段も下がってますねぇ。(^_^)。

 さあ、後は組み立てです。今までと逆の手順で組み立てます。ハードディスクについていた温度センサーらしき基板は、接着剤がまだ残っていたので、押し付けたら固定できたみたいでした。

 液晶の固定のねじ4本をつけるのは、かなり大変でした。トルクスドライバーは、磁石になってないので、接着剤を軽くつけてねじをくっつけておいて、そぉ〜っと隙間から差し込んで、取り付け、ピンセットでティッシュで拭き取りました。

 そして、例の黒いフィルムは・・・・

 ご覧のような状態・・・・(;_;)。まぁ、仕方ないですねぇ。パネルをちゃんと閉めれば、空気の流れにはそう変化はなさそうなので、このまま閉めちゃいます。

 閉めるときの注意がひとつ・・・

 上部のカメラ、iSight のケーブルの取り回しに注意しないと、パネルに挟んでしまいそうになります。ここもピンセットで押さえながら、慎重に閉めました。

 

 さて、外付けの HD から起動してみると・・・・

 は〜い、ちゃんと認識されますねぇ。初期化してインストールして・・・

 ぶじ起動いたしましたぁ〜!

 そして、ここからまた OS X のインストールから、前日と同じ作業をいたします。

 前日は、TimeMachine からのバックアップをしました(詳細はブログでね)が、今回は再構築した外付け HD から転送してみました・・・・

 しかし、前日のようにやはり転送エラーで、アカウントを含む情報は転送できませんでした。ん〜、Leopard も今はバージョンが結構上がってますからねぇ。新しいバージョンから古いバージョンへの転送は、うまくいかないものなのかもしれません。で、同じようにアプリ関係だけ自動で転送して、その他はまた、手作業でシコシコ戻しました。(^_^)。

 作業は、するすると進み、完璧にもどりましたよ!メデタシメデタシ(^○^)。

 


 さて、内蔵ディスクが倍の 500G になりました。今回のトラブルでも、TimeMachine のバックアップデータのおかげで、完全な復元ができました。となれば、新しい環境でも TimeMachine は使いたいですよねぇ。いままで、TimeMachine 用に使っていたのは、I O DATA の USB 接続の 300G の外付け HD 。内蔵が 500G ですので、300G では、ちょっと心もとない・・・・、という訳で、こちらのハードディスクも載せかえちゃいましょう!

 これも外側にねじの無い、iMac にお似合いのデザインでありますが、上下のプラスチック部分をパキパキと曲げて外してやると簡単にバラせます。

 実際にこのケースに入ってる基板は・・・

 これだけなんですねぇ〜。最近は外付けの HD ケースが安い訳ですねぇ。電源はACアダプターです。でも、ちゃんと接続先に連動して、電源が自動で on/off してくれるので、TimeMachine 用にはぴったりです。

 組み込んでフォーマットしたら・・

 TimeMachine のコンパネでこのディスクを指定してやれば、設定は終わりです。今は最初のバックアップをバックグランドでとっています。最初の一回は全部のデーターを取るので、時間がかかりますが、後は差分だけをとってゆくので、短時間ですみます。

 外した 300G の HD は、念のためしばらく保管して、中のデータが必要なくなったら、データ用としてでも、他で使いましょうかね。

 さあ、これでまた安心して、この iMac を使い倒せますね。(^O^)。

 



 

 おまけ・・・。

 光学ドライブも調子が悪くて、読めない DVD がたびたび出るようになって来ていたんですね。そこで、

 上のような、クリーナーを買ってきました。Blu-ray にもスロットローディングにも対応しているというので、試してみました。が・・・、やっぱり読めないのは読めないですねぇ。ピックアップではなく、回転系に問題があるのかなぁ?

 でも、iMac は基本的にバラせないことになっているので、iMac 用の交換ドライブって、売ってないですよねぇ?PowerBook 用のが使えそうな形状だったけど・・・買ってきてダメだったらもったいないし。光学ドライブは、そのうち外付けの安いのを1台買いましょうかねぇ。

 

 え〜、くどいようですが、バラしはくれぐれも、自己責任でお願いいたしまする。m(__)m。

 

2008.12.14


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