フェルナンデスのちょっと変わったブリッジのティアラ?


 え〜、また買っちゃいました。(^_^;) フェルナンデスの"ティアラ"とか言うモデルらしい・・・

 上がそれ。一見どうって事ないギターで、私には気が進まない、22フレット仕様・・・

 なんで買ったというと・・・

 ハイ、ローラーナットですぅ〜。最近はすっかりローラーナットにハマっております。そして・・・

 この見慣れぬブリッジ!"FER"と刻印があり、サドルはローラーだし・・・

 この二つが気になり、落札してしまいました。ま、ローラーナットのパーツ取りにして、後はバラして売りさばく・・っててもあるかとおもいまして・・。

 ローラーナットは、ローラー部分が樹脂製でした。丸加スペシャル2号機に取り付けようとしているゴールドのやつは、金属製でしたが、あれもフェルナンデス製と聞きました。この機種のグレードの高いのに使われているのかな?

 

 ではまず、この初めて見るブリッジを検証してみましょう。

 サドルのついているブリッジ部分は、スタッドでボディーに取り付けてあり、テールピースの部分が動くようですね。

 うえのすり鉢状の部分が支点となっている、2点式?

 上のように動きます。弦は特にロックせず、ボールエンドを引っ掛けるだけです。

 上はテールピースを外したところ、ブリッジしたの真ん中部分はボディーに穴があいており・・

 上のような金具が下に取り付けてあります。

 

 テールピース側は、真ん中にその金具が入るようにスリットがあり、そこに横から金属の棒が飛び出るようになっております・・・

 はぁ〜、わかりました。この棒が出ている状態だと、テールピースを固定出来る訳ですな。

 

 そしてその機構がまた、おもしろい!

 上の写真のように、アームの差し込み口下に真鍮の金具がありまして、アームを差し込んでそこを押してやると、ストッパーの金具が引っ込む、という、何ともすばらしい仕掛けになっております。あったまいいねぇ〜。

 どれどれ、と思って付属して来たアームをねじ込んでみると・・

 ありゃ、アームを入れるとストッパーが逆に出て来ちゃいましたよ・・・???

 

 バラしてみるしかないですなぁ・・・(^○^)

 上がばらして、上から見たところ。
 横に入っている金属の棒が左に動くと・・・ストッパーが出る仕組み。

 上のように、アームの穴の中の真鍮の金属が出ていると・・中の棒が押されて、ストッパーが出る・・・のですが・・・

 ん?アームの入り口が変形・・・?

 膨らんでますねぇ。フムフム、ここに6mm径のアームは元々入らないですねぇ。それが無理矢理ねじ込まれて膨らんだようであります。
 そうですね。ここに太いアームが入って来ては、肝心の横棒が引っ込むどころか逆に押されますので、ストッパーが出てしまうのですね。

 アームの取り付け穴は、フロイドローズ系と同じ、6mmでネジが切ってありますが、アームの先が細くなっている・・、ような構造のものでないと、ストッパーの出し入れはできませんねぇ。

 アームの差し込み口上部には、アームを固定(テンション調節)のためのネジ穴もあいていましたが、そこのネジは欠品していまして、とりあえず、その辺にあった径のあうネジをいれて固定してみました。これで、アームを奥まで入れなくても固定出来るので、ストッパーを引っ込めたまま、使えそうです。せっかくのストッパーは役に立たないですが・・・・(T_T)

 

 さらに、テールピースをバラしてみましたらば・・・(^_^;)

 は〜、うらからレンチを入れると、横棒が固定出来るようです。なるほどね。

 

 で、アームの使い心地なのですが・・・これが何ともなめらか!しかもFRTのように、弦の出所が動きませんので、オクターブチューニングも狂いませんし、弦高も当然変わらないので、弾きやすいですねぇ。ケーラーも触った事が無いのですが、こんな感じなのかなぁ?

 テールピースも小さいので、ザグリ加工も無いままアームアップも可能だし。これはいいですわぁ!なんでこんないいもの、普及しなかったんだろう?フェルナンデスさん!大発明ですよぉ!

 じゃぁ、こいつを外して他のギターに付けようか・・・、などと思うと簡単にはいかないですねぇ。ブリッジ部分の下にはちゃんとボディーが無いとダメなので、シンクロ系の穴が既にあいてしまっているボディーには付けられません。レスポールなどのノントレモロのボディーに穴をあけるしか無いっかぁ。難しいですねぇ。

 

 一応、電気系もチェック!

 ピックアップは、えらくポールピースの太いのがついております。ダンカンのSSL-4 やシェクター見たいですね。

 電気系は、ジャックが接触不良だったので交換しましたが、配線はいじられてないようです。

 で、音は・・・これがなかなか、抜けがよろしい音でして、PUは見た目ほどのパワー(GIG MAX や JBと比べてね)は無いですが、そこそこのパワーながら、高音がきれいに出る感じです。特にセンターのシングルは、ダンカンのSSL-4 よりシングルらしさが残っており、結構いい感じです。ブリッジもボディーに直接取り付けてあるせいか、FRTよりサスティーンも長いような印象・・

 

 では試奏など・・・

 ローラーナットはついているものの、ペグはロック式でないのでどうかなぁ?と思っていたのですが、チューニングはほとんど狂いませんねぇ。すばらしい!

 そして、フロントのPU・・・、そういえばうちのギターは24フレットばかりなので、フルサイズのフロントのハムバッキングって、今まで持っていなかった・・・。そして22フレットなので、かなりネックよりの位置にマウントされていますし・・・。このフロント音は良いですねぇ。レスポールちっくな感じです。思わずスイープしちゃいましたが、ん〜、これはこれでいいギターだなぁ〜。

 でもなぁ、これで24フレットだったら、完璧なのになぁ〜。ミディアムスケールのネックだったら、24フレットのものを付けられないだろうか?・・・・といって、視界に入って来たギターが1本・・・・

 

 えっ!そ、そんな改造・・・しちゃうの?

 

 さて、どうなりますやら・・・・


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